まだまだ続きます(ルームツアーその1)
中古マンションリフォームの進捗状況を記録します。2021年12月24日に工事が始まり、4ヵ月以上が経ちました。防音室はできあがり、リビングと廊下の床が仕上がっています。もちろん、その内側では不要なガス管の撤去と共に、水道の配管が刷新されています。また床を上げる必要は、防音室の空調を、このリビングの床下を通して冷媒管を渡すためでした。同時に、このベランダ側から入ってくる建物共有のインターネット回線もまた、イーサネットケーブルを通してあります。
リビングのキッチン据え付けは終わっており、元々はここにも独立したガス給湯器があったのを廃止し、右側の浴室から水道と共にお湯を引っ張っています。ご覧の通り、火元は窓際で、ここにカーテンなど取り付けようものなら、火事を起こす自信があります。お湯を沸かしたのを忘れて、完全に蒸発させたことが、この1年に2回もあります。自動で火を消す装置が作動していたからいいものの、それが働かなければ、この賃貸物件、2度火をつけたことになります。
いっぽう、排水がこの左側ベランダへ導くことになっており、その排水心が250mmと高く、システムキッチンの横っ腹に穴を空けなくてはなりませんでした。シンクからの傾斜も必要ですから、それを稼ぐためにキッチンの高さを、標準の850mmから嵩上げして900mmに変更しています。上の排気口も妙なところに付いており、結構手前側でした。ファンをその分前方へ引きだして取り付けを行う必要があると報告を受けていましたが、パイプの方を曲げることで、なんとかそのまま収めることができました。綱渡りが続きます。
脱衣所は、廊下から一段上がります。右手が防音室の入り口、撮影はリビングの入り口から行っています。養生してありますが、この廊下に自分で塗装したアジアンウォルナットのフローリングが打たれています。
床がこのように上がっているのは、床下に水回りの配管があるためで、全ては水を高いところから低いところへ流しているからです。高低差をつけるのに、床を上げる、というのは何やら本末転倒というか、設計の怠慢、あるいは極度の製造効率重視という気がします。住む人ファーストではありません。これが築50年を物語っています。
今、このスペースはほどほどに広く感じますが、奥のトイレ手前、右側に洗濯機が、その手前に洗面化粧台が据え付けられると、おそらくは700mm程度の通路しか残りません。狭いです。この脱衣所の手前に壁とドアを建てるプランは、空間をさらに狭くするので見送りました。玄関開けて洗面所は外から見えてしまうでしょう。ついでに言えば、リビングの戸も廃止しました。リビングも宅配業者に見えてしまう。戸があるのは、右手に見える防音室と後で説明するリビングに隣接する狭い洋室のみです。こちらは寝室とします。
さて、この段差、どのように仕上げるかですが、フローリングを検討する際に集まったサンプルの材を並べてみたいと考えました。こんな感じです。
1枚目の画像で、空いているスペースを塞ぐように立てかけてあるのが、廊下に使ったアジアンウォルナットの余りで、これを廊下と平行に塞ぐという一案がありましたが、平凡ではない方を選びます。これが見える度に、いえ、いつでも見えているのですが、私自身がどれほどの思い入れを抱いていたかを気付かせてくれることを期して、モニュメンタルな作りにしたいのです。
それはそうと、トイレの戸が付いたのはいいけれど、やはり狭いために防音室のロスナイ(換気扇)の出口がトイレ内から脱衣所に逃がすダクトを取り付けられなくなってしまい、仕方なくトイレに出すのか、いやいくらなんでもそれは避けよう、と専ら思案中です。その辺りを画像で説明しますと、
これはトイレ内で丸穴の先に防音室があって、今は筒抜けです。ここに出口を作ると、ロスナイは吸排気設備ですので、防音室内の空気は、常時トイレから給気することになります。いかがでしょうか。問題ありますよね。それで、
こちらへ出したいのですが、ご覧の通りドアを開閉すると干渉してしまうので、開ききらないドアにするか否か、というところを検討しています。トイレのメンテナンスが必要な際は戸を外せば済むということならば、普段は全開できない状態で使うしかないな、とは思っています。間口500mmくらいです。でぶは通れません。脚立の上に載せられているのが排気口の蓋です。
こちらは廊下から玄関を見ている図です。天井も玄関の脇も壁をふかします。配線を通すためです。左上に竣工時より使い続けられている、約50年ものの配電盤、20A仕様です。あれを200Vが引けるものに交換し、それはすでに届いておりますが4倍くらいのサイズになってしまいます。結構な圧迫感ですね、きっと。玄関そのものはまぁまぁ広く、そこは嬉しいところです。そしてこの左手側、今戸が開いていますが、ここが洋室(寝室)。
費用を抑えるため、こっちは一切弄らないつもりでいました。しかし配管が床下を通るため、やはり一部を切りました。そこは点検口として残すつもりで、フローリングはやりません。この部屋には、今の賃貸で寝室に使っているタイルカーペットを継続して利用するつもりでいます。実は壁・天井のクロスもまた同じ柄を選んでおり、今暮らす部屋をオマージュしています。それくらいここが気に入っているのです。
点検口ですね。まだ水道は繋がっていません。ここは枠を付けて、いつでも開けられるようにし、カーペットで塞いで古さを誤魔化すという戦法です。
マスキングテープを貼ってあるのは、今、この巾木の塗り替えに着手しているためです。当初弄らないつもりのこの洋室、リビングの戸を取り付けない方針に変更して浮いた金額で、壁・天井のクロスを張り替えることにしました。そこで気になるのが、以前に塗られていた素人仕事の粗さです。他が綺麗なのに、こうしたところが朽ちているのはよくないです。それでリビングの窓枠に続き、この部屋も、窓枠と巾木をペイントすることにしました。
塗装剥離剤を塗って、スクレイパーで落としていきます。完全に剥くことはできませんが、少しでも仕上げを良くするためにできる限りのことはやります。床の作業は本当に腰に来ますね。
これは窓枠の周囲を養生したところ。
これが塗り終わったところです。まだ一塗り目ですが、明日磨いてまた二度目を塗ります。巾木の方は、明日塗装の残りを剥いで下地を作り、一度目の塗りを行います。明後日に両方完成の予定です。するとGW明けの金曜から職人が入れると。まぁこんなところです。結構からだきついです。