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リッピング

ブラックミュージック(英語圏のアフロアメリカンによる音楽)、レゲエ(英語なのでロックの棚に入れるつもり)、男性ボーカル、女性ボーカル、コーラスグループ(以上はジャズカテゴリーの下位グループ)、ラテン(スペイン語によるポップからピアソラ等のタンゴ、キューバ系まで含む、ラテンジャズ以外のもの)、クラシック、映画・ミュージカルのサウンドトラック、ウクレレインストを含むハワイ音楽、アフリカやインドなどのいわゆるワールドミュージックと、ダンボールから外に出され、床の上に山となっているCDが棚に入る順を待っています。

今回、日本人のCDは全て一つのコーナーにジャンルを問わずにまとめていて、たとえば小野リサさんは以前はブラジル音楽のまとまりの中に置いていましたが、現在は日本人の棚に入っています。現状ではジャズ(ボーカルを除いて)、フュージョン、ラテンジャズ、ブラジル、ロック、日本人全般に分けられたものが棚の中に収められており、先に挙げた未収納のジャンルを、すでに棚板ごとに分けられるほど空きがなくなってきて悩んでいる最中です。どこかに混ぜなければなりませんが、たぶんほぼ全品入る見込みは逆に出てきましたので、棚自体は増やさずとも、天井までの60cm弱の空間に頼ればなんとか収まりそうです。

今日は片付けの方が進捗しませんでしたが、数枚のCDはリッピングを進めました。例えば、Charlie ParkerのVerve時代の音源がmp3ばかりでしたので今一度AIFFで入れ直しています。今日は"Charlie Parker With Strings Complete Master Takes"、"Bird at St. Nick's"、"Bird and Diz"、"Bird With Strings (Live At The Apollo, Carnegie Hall & Birdland)"、"The Cole Porter Songbook"をアーカイブに入れて、これで「持っている」パーカーの音源は全部非圧縮になりました。

日々の研究として行っているパーカーのコピーは、1曲の中の彼の演奏はテーマからアドリブまでもちろん全部取りますが、理解のためには土台にしているコード進行も把握しておかなくてはならず、ベースのノートと演者が想定しているコードも取ります。スロー再生しますのでデータが最大限の情報量を持っている必要があり、圧縮音源では聴き取れないものが実際に非圧縮で聞こえる(判別できる)場合が有るため、ジャンルを問わず調査対象に入る可能性がある音源は非圧縮で持っておく必要があります。

その意味でキャノンボールも昨年の12月くらいからよく聴くようになって、同様の作業をするので、今日の作業はリーダーアルバムの初期"Presenting Cannonball Adderley"、"Julian "Cannonball" Adderley"、"Julian Cannonball Adderley and Strings"、"In the Land of Hi-Fi with Julian Cannonball Adderley"、"Sophisticated Swing"、"Cannonball Enroute"、"Cannonball's Sharpshooters"、"Somethin' Else"の8枚を入れ直しました。Somethin' Elseなど正直、めちゃくちゃ久しぶりに聴きました。

フュージョンの棚でもいくらか研究したいものとして、笑われるかもしれませんがマーカス・ミラーをまた聴こうかなと思っていて、これまで私はあまり熱心なファンでは無くて、あまり関心を寄せずに来ていたので、これからは少し向き合おうとAIFFで入れ直しました。手許に有った分を棚に入れる前に除けて置いて、今回リッピングしたのは以下の通りです。iTunesのライブラリからは、他の音源も持っていることがわかりますが、それらはたぶん、すでに棚の奥へ入っているようです。

"Suddenly"、"The Jamaica Boys"、"J Boys"、"The Sun Don't Lie"、"Tales"、David Sanbornのアルバムから"Hideaway"、"As We Speak"、"A Change Of Heart"の3枚。もちろんサンボーンももっと持っていますが、他はまた思い立ったときでよいでしょう。"Hideaway"でのマーカスは1曲のみですがニール・ジェイスンが好プレイでサンボーンのアルバムでは昔一番聴いたかもしれません。1stソロの"Suddenly"はラストの"Could It Be You"は素晴らしく、コピー案件に加えます。駄作と言う人もいますがそんなことはありません。

ジャコのデビューアルバムも未発表テイクを2曲加えてリマスターされた盤が出てきたので、あらためて非圧縮で取りこみます。またベーシストのコピーはアンソニー・ジャクソンを多くやってきましたが、それらの音源はやはり圧縮されたものでしたのでリー・リトナーの"Gentle Thoughts"とデビッド・スピノザの"Spinozza"、そしてそれと並ぶ1977〜8年の名盤として愛聴を続けているジョン・トロペイの"Short Trip To Space"も取りこみます。この1枚はウィル・リーが素晴らしいです(アンソニーは参加していません)。

この3人の、この3枚はフュージョンのサブカテゴリーで「ギター」ジャンルを作るとしたら、個人的ベスト3になります。リリース当初にLPレコードで手に入れ、スピノザやトロペイはCD化が遅れましたが、見つけたときにはプレミアム価格でも迷わず購入しました。近年も時々聴くことはありましたが、現在の再生環境でベストな音質で聴くと、たとえばハーヴィー・メイスンのタムの音質が記憶と全然違って、彼の鳴らしている生々しい音に改めて感動を覚えました(オーディオインターフェースの項で書きましたが、Lyra1に替えてから何を聴いても新しい発見があります)。

あともう1枚、ずっと探していてやっと見つけたのがMark Kingの"Influences"というソロアルバムでした。1発で録ってるぞと明記されていますがビックリ仰天の演奏力です。使用ベースはJ.D.とStatusだそうです。入れる棚のカテゴリーはLevel42と共にロックにします。

というわけで、明細を書いていませんがChet Bakerも数枚入れ直して合計32枚、324曲、13.95GB、演奏時間23時間25分12秒分の取れ高となりました。古いMacですからiTunesが生きており、各トラックのコメント欄にベース・ドラム・キーボード・ギター・管楽器・弦楽器・打楽器・ボーカルの順でパーソネルを入れていきます。そちらでソートすれば、例えばアンソニー・ジャクソンが参加しているプレイリスト、というようなものを自動で作成でき、年代順に並べ直して俯瞰することができます。21世紀になって20年経ちますが、20世紀と音楽の聴き方での最も大きな違いはこれですね。作業用のBGMとして流すことはしませんが、常に誰がどのように演奏しているかフォーカスして聴くには大変便利になりました。同時に音も良くて、アナログは好きですが、当時にはわからなかったことが次々に発見できている気がします。(人名がアルファベットだったり仮名だったりしますが校正を省略させて頂きます。いつものことですが、お見苦しく申し訳ありません!)


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