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4/4の日記

昨日は3kmくらいの散歩をしました。私の住む4丁目の自治会長のお宅を探して、買い物もしたけれど1時間半くらい歩き回っても探し当てられませんでした。ヒントは、かつて訪問を受けた際に、ここから最寄りとされるA駅、B駅(わが家はその中間くらい)のうちB駅を使うのが便利ですよね、と話されて同意した覚えがあることから、広いエリアの中でもわが家の近所と踏んだのですがお名前だけで見つけるのは難しかったです。というわけで総会に欠席した場合の委任状は渡せませんでした。しかしあちこちで桜を見ることができ、落ち着いた花見ではないにしても、心安らぐ時間を持つことができました。葉桜や、花びらの舞いを見るのは、もしかして満開よりも好きです。

桜に触発されることはないのですが、過去に20年くらいはカメラマニア/写真オタクだったなぁと思い出されます。フィルムの末期くらいから始まって、手に入るデジタル一眼が世に出てしばらくの間までの期間。私自身はデジタルになったのが飽きの原因と思いますが、ある時すっかり面白さを忘れました。それ以来、ほとんど写真を撮ることがありません。

2000年を境にした前後20年くらいでしたが、最初に買った一眼レフはPentaxで、Limitedレンズのシリーズがリリースされた頃です。珍しい43mmの単焦点レンズが好きで、デジタル一眼の*istD(ペンタックスの最初のデジ一)がAPSサイズの撮像素子でしたが、相変わらずそれを付けて約65mmの一辺倒で撮っていました。

凝り性ですので、フィルムの頃はContaxとZeissレンズにはまったり、キヤノンも数台のボディと数本のレンズを持ちました。元来父がバルナックライカとロシアレンズを集める癖がありましたので、その流れで持っていたM6を借りて、ズミルクスの50mmを付けて白黒でのみ撮っていたのは、私のカメラ趣味のピークでもありました。

昨年の引っ越しを機に、撮影機材の全ては処分してしまい、その後4/3機を1台、ズームのキットレンズ付き(でもライカですが)で入手してぼちぼち撮っていますが、もうひとつ昔のようにのめり込めません。持ち歩くのも面倒で、結局あっと思ったらiPhoneを向けてしまいます。

今月、リコーに吸収されたペンタックスの新型機K-3 Mark IIIが発売となりました。これはYoutubeのお勧め動画で知りました。『写真家夫婦上田家』というチャンネルを登録していて、奥様のコムロミホさんが作例を紹介するビデオを見ました。初めてそこでこの新機種を知り、関連動画としてオフィシャルなペンタックスチャンネルのほうへ飛び、いくつもの動画を見ると、それらの作例の美しいことに感銘を受けました。

カメラ趣味とは罪なもので、プロと同じ機材を持てば、万に一つは匹敵する画が取れるのではないかというロマンを抱かせます。いくらやってもそんなことにはならないのですが、撮っている時に楽しいという感覚、夢中になれる気分の高揚は機材がもたらすことが多いことを充分に知っています。

仕事は減っていながら、有り余る時間が生まれた気が全くしない貧乏性で、おうち時間などと世間は余暇の拡大でもあったかのように持てはやしますが、3食作って食べたら大して暇でもないのが現実です。それでも楽しさを味わいたい、何かにキュッと捕まれて夢中になりたい、暗いニューズばかりだからこそ、ひとときはそれを忘れたい欲求が日に日に膨れ上がります。そんな折ですから、ペンタックスの新機種は夢を与えてくれました。標準レンズを1本買って、ボディとで30万円くらいですかね。ちょっとしますね。だから買うことはないと思います。3/4がありますし。でもやはりファインダーが命なんですよね。写真機の魅力って。買い替えってのはアリかなと思ったりします。

冒頭はiPhoneで撮ってnoteに掲示できるサイズへ縦をトリミングしています。これが一眼レフに取って代わったからと言って、このセンスは変わらないわけだから、いい画が撮れるなんて幻想に過ぎないのですけど。

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