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緑色覚異常

リフォームの計画を進める過程で壁紙や設備を決めていかなくてはなりません。その際に、あらためて自分が色覚異常を持っていることを意識させられました。これまでも楽器をオーダーする際、外観の色味を決めるのにちょっとした苦労の経験があり、気に入って入手した楽器の色合いが、他人の目から見ておかしいと揶揄されることもありました。余計なお世話ですが。

義務教育の頃に、健康診断では色覚異常を判定するテストがあり、いつもそこで引っかかっていました。以後そうした機会も無くなり、同様の傾向を持つ人に、ついぞ出会ったことはありません。自分がそうであるだけに、それほど珍しいことではないと思いますが実態はどうでしょう。

てなことを考えていたら、Youtubeのお勧め動画に、ちゃーんと彼等は私の言動を観察しているので、入れてくるわけです。たとえば

スタート直後の「12」は見えますが、以後の数字は全滅です。数字が描かれていることがわかりません。最後の2問は一部が見えて、緑色盲らしいと知りました。

私もメガネレンズに採用しているカール・ツァイス(とてもいいです!)のページに、緑色盲を説明する次のような記述がありました。「赤と緑の区別、さらには青と紫やピンクと灰色の区別に苦労します。この傾向は特に暗いところで強まります」

もう身に覚えありまくり。ピンクと灰色は大抵区別が付きません。ソメイヨシノは白です! たまにピンク色のジャケットやシャツを着ていますが、それだからと選んだわけではありません。単に「心地いい色味だな」と感じただけです。着ているところを見た方に「ピンクなんてお洒落だね」とからかわれます。青と紫は、はっきり言って、どうして同じ色に違う呼び名があるのだろう、と昔から不思議に思っていました。楽器でもパープルと名乗るものがありますが、私にすればただの青です。あ、薄い紫、ラベンダーやライラックとかいうのはわかります。濃くなるとネイビーと区別つきません。

反射していますがレザーソファはネイビー、靴下はピンク

ひとつエピソードを思い出しました。30歳目前の頃かな、オランダの某ルシアーへ、自身初となる6弦ベースをオーダーしました。400ccのバイクを売った資金をプラスして、同時にコントラバスも送ってもらいましたね。

色はどうする?となったときに、某ベースマガジンに載っていた、覚えているけどM.V.Pedullaでした、の塗色を真似たくて、これは何色というのか、つきあっていた彼女に尋ねました。赤系です。彼女はピンクと言ったので、ルシアーにシースルーピンクと伝えたところ一笑に付され、そんな色にしたくないと断られ、パープルはどうか?と提案されました。インターネットの普及する前の時代で、主にファクシミリでやりとりしていました。

パープルもまた私自身にはピンと来ない(イメージできない)色なので、任せる、自由にやって、と伝えました。結果、見たことのない個性的な仕上がりとなり、とても気に入ることができました。センターが黄色で、周辺がおそらく暗い青系、混ざり合う部分にグリーンが出ているような3色のバーストカラーです。はっきり言って、楽器のオーダーでは、任せてしまって指定しない方が良いみたいです。でも気に入らない色、というのもあるのが難しいところですね。

900mmスケール、弦間18mm

こればっかりは治らないとわかっていて、さほど日常生活に支障はないことから、気にしないで生きていくしかありません。重大なチョイスがあれば、色覚に自信を持った方に相談しますが、ピンク事件のようにトラウマになったケースもあります。物品の塗色を自分で決めなくてはならない場合ならば、サンプルを手に入れて、現物を送って再現して貰うようにしています。

色覚異常の問題は、共感が得られにくいので寂しいものです。時々ウェブサイトでも背景色と文字色の組み合わせによって、まったく読めないページが作られていて、きっとこれはデザインした人には問題無いのだろうと思えば悔しくもあります。そんなことも笑い合える仲間が居れば嬉しいのですが。

※タイトル画像は over the field Tシャツ、2枚目です。先のものはLで頼み、アウターには良いけれど、シャツの中に着るには大きかったのでMを注文しました。明るい黄色でリクエストしたら「バナナ」というカラーをご案内いただき即決しました。ロゴは前と同じ空色にして、この取り合わせには、たいへん満足です。


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