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有観客

6月1日には東海地方でコンサートに出演しました。ホールでは1年半ぶり、有観客は3年ぶりかも知れません。多くのお客さまの前で演奏できる機会を切望していました。標題の画像は、ステージの上から、客席全てを写しとろうとしたものです。ここの1F席が埋まりました。板付きの後、緞帳が上がってその景色が見えただけでぐっと来てしまいました。次回がいつになるかはわかりませんが、以前のように音楽を共有することが当たり前にできるような環境に、早くなってほしいものです。

ステージはたいへん広く、演劇でもバレエでもオーケストラでも可能に見えます。私たちは8名で、中央のひな壇にドラムスがセンター、下手にキーボード、上手にベースと配置され、左右には木管楽器と金管楽器が分かれて配置されました。

音響担当者は都内から同行しましたが、この編成にもかかわらず(しかも機材車が出ているのに)DIをひとつも持参しませんでした。キーボーディストはミキサーのアウトからバランスで送り、私はアンプのダイレクトアウトを利用しました。

最初、マイクで拾うなどと言われ、いや、場所とるから無理でしょ、とやんわり拒絶しました。彼はアンプの奥行、譜面台の占めるスペース、着座で演奏する場合のプレイヤーの専有面積に思いが至らないみたいでした。案の定、ドラムセットも前後にぎりぎり、キーボード、ベースもぎりぎりです。マイクスタンドなど置けるわけがありません。

ということを想定し、Walter Woodsを使う予定でしたけれど、ふと心配になってAcoustic Imageに変えたのは功を奏して、ライン送りが無事できました。私は、ちなみにDIを持ち込みません。それはそっちの仕事でしょ、と思っているからです。

マイクが難しいのは、スピーカーキャビネットがツイーター付きの2wayになっていることもあります。本日はSchroederの12インチですが、クロスオーバーで切ってあり、ツイーターのアッテネーターを絞りきるとハイが全然いなくなります。ほんの少しでも、本当に、微量のトレブルを混ぜてあげないと、もこもこした音しか得られません。つまりマイクを向けるのはウーハーですから、どのみち拾えるのはその部分だけ、というわけで今時のベースアンプの常識を知っていて欲しいなと思いました。あまりバンドに帯同していない方なのかなと思います。

足元はバッファーとボリュームとチューナーを基本にソロがあるのでリバーブを足しました。どうということもありません。椅子は、放っておくとパイプ椅子が用意されてしまうので、「ピアノ椅子」を希望しました。非常に大事です。お尻は水平なところに載せておかないと腰に来ます。ボリュームペダル必須なのは足台を兼ねているからで、それらが揃って初めて演奏が可能になります(立って弾くなら別だけど)。

ベースはアダモビッチにしました。元々指板上に目印となるインレイが無く、以前それでミストーンを連発した事があるので、前日にシールを貼りました。椰子の木とムーンフェイスといった柄で、色味がベースに合うので気に入っています。ただし、視認性は良好とは言えず、無いよりはまし、見えにくいので十分ではありませんでした。

というわけで写真を数枚貼って、今日はおしまいです。

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