悲報*カーナビ売り切れ

1年落ちDS3クロスバックはシトロエンディーラーで購入しました。所有して18日経過しましたが、まだ納車時のまま無給油で走れており、ディーゼルにした恩恵を得られていることは、車種選びにおいて最大の納得感を得るポイントになっています。またどんなに使い勝手が悪くとも、特筆すべき再生サウンドの良さが、「このゴミがっ!」と破棄したくなる衝動を抑えてくれます。この運搬具の機械的な性能に不全はないものの、ドライバーの神経を逆撫でする、随所に仕掛けられた天の邪鬼なユーザビリティに、フランス国そのものを敵視したいほどの違和を覚えずにいられません。あいつらおかしい

異端のDSオートモービルにフランスを代表されても困ると言われれば尤もですのでヒステリックな批判はこれくらいにして、どうすれば運転しやすくなるかを考えていきましょう。

駐車場に行き、自分の車に近づくと、ちょうどよい距離でドアパネルに埋め込まれているドアハンドルが、4つともガシッと音を立てて手前に出っ張ります。トランスフォームのような形態変化を垣間見せる、まぁこれは便利機能と言うより、エンタメですね。なかなかドアを開けようとしないでいると、数分でまたドア内に引っ込んでしまうのですが、その時点ではロックされていないので、ドアノブ部を押してやると手前にまた出てきます。これを引けばドアが開く。

運転席に乗り込んで、ブレーキを踏んでスターターボタンを押すとエンジン始動。ヘッドアップディスプレイがにょきにょき生えてきて、タッチディスプレイにもオープニングアニメーションが広がります。車体セッティングを初期化します、というようなメッセージが出て、つまりはパーソナライズした設定にする、ということなのでしょうが、このように日本語が変なことが多いです。

私がまずすることは、ここで車体設定の画面を出して、アイドリングストップ機能をオフにします。ミニの時は、それ用のトグルスイッチがあって、やはりエンジン始動後すぐに、これを切ります。あらゆるクルマは、おそらくエンジンをオフにするとこの設定がリセットされ、立ち上がりはアイドリングストップ有効なのがデフォルトだと思います。CO2排出の総量をメーカーがコントロールするための措置だと想像しています。私の住む地域には停止線が多く、広い道路に出るまでは1分に1度くらい一時停止するので、その都度エンジン切られたらたまったものではありません。バッテリーの寿命を早めるだけでなく、かえって燃費悪化を引き起こしかねません。だから、私は、まずこれを無効化します。

カープレイやアンドロイドオートを試していた頃、ここで鞄からスマホを出してUSBケーブルで接続し、音楽を選んだりナビの設定やら何やら行い、漸く発進となるのですが、この手間でも数分はかかり、スッと出ていきたいのにそれができないもどかしさはストレスでしかありません。

というわけで聴く音楽はUSBメモリーでタッチディスプレイの親機へ直接データを読ませるのを基本としています。挿しっぱなしにしていますので、これだとエンジン始動時に、すぐ音が鳴り始めます。そして唯一のUSB入力はこれで塞がっているので、スマホのナビアプリ等をディスプレイ表示することは叶わなくなります。

スマホ類は、それとは別にBluetooth接続できます(BMW / MINIはカープレイ等が逆に無線でしか繋がらないようです)。今日初めてやってみましたが、スマホ内の音楽を再生するのにBluetoothで一切支障なく、音質的不利も感じなかったので、これで良しとします。

これでタッチディスプレイに、純正ナビをインストールすれば、希望の運転環境が構築できる、と夢想してディーラーへ出向き、実はDS3のオプションカタログにナビの記載が無いのだけれど、装着したい旨相談しました。するとパーツセンターのようなところに連絡してくれ、問い合わせたところ、先月(3月)に最後の1台が出荷され、DS3用のハードウェアナビは完売し終了したとのこと。私の夢は終わりました。

取り付けるとなると諸費用込みの30万コースですから、バカげた買い物とは承知でした。それでも7インチディスプレイは今日日、小さすぎると揶揄されようが、一昔前の1DIN、2DINといったユニットはみなそうでしたから、それで良いと思っていました。しかし一歩遅かった。30万浮くなら、そうだ、ベースを買おう、などと、冷静になってみればいかに高価であるかはリアルに感じられます。だからかえって、夢破れて良かったのかも。と思おう。

公式オプションにフットライトというものがあり、運転中はアンビエントライトとして、エンジンを切ると白色灯として室内、足元を照らすLEDランプが売っています。4万弱しましたが、これがないと室内真っ暗なので、不便を感じていたため発注しました。前払いです。

このクルマ、やっぱ500万で売ってるのに、ライトとかないわけですよ。どっかおかしい。というかマップランプは天井に付いているのですが、真っ暗な中で小さく点灯する場所があって、その部分を押しても何もおこらず、その近くを手探りでタッチするとちゃんとしたマップランプが光る、じゃぁあのプチライトは何の目印?と、やっぱりフランス人の感覚に違和感を覚えます。室内のドアハンドルとドアの把手が上下にとても離れていたり、各ウィンドウの開閉スイッチがシフトレバー周りを囲うように配置されていたりと、運転中、何かしたいときに、目視でスイッチを探すことが必須で、やはり危険運転を誘う仕様。やばいです

パイオニアのナビアプリ「コッチ」は無料である限りクズですが、月額350円を1ヵ月免除で試用可能です。ですが、無料版同士でヤフーカーナビとの比較を続けているなか、いまのところヤフーの完勝。と言っても、ある場所へ行くのに、自身の経験によって最適とされるルートは、どちらも候補に出ません。とりあえずは、それぞれのお勧めで案内させ、私は私で自身の好きなルートを走る。で、当初計算された所要時間と、結果合致するのが、いつもヤフーの方なのです。コッチは楽観的に短時間予測であったり、幹線道路を利用する大回りルートで所要時間が多かったり、ルートはともかくとして時間予測が実態にそぐわない。アップルマップもグーグルマップも、時間予想ではヤフーに負けます。私の利用範囲では、ですが。

あらゆる移動をサポートするナビタイムを、これまで利用したことがありません。しかしこれのカーナビも一定数の支持がある有力なアプリのようです。少し調べたところ、かなり求めているものに近いような気がします。これも課金前提で考えなくてはならず、その料金は、他よりかなり高い。またハードウェアナビの一回答としてディスプレイを廃したパイオニアのNP1についても調べたけれど、こっちは通信料込みだからもっと高い。でも純正ナビ装着に較べれば激安。こうしたまだ残されている可能性について、もう少し調べて良き結論を出したいと思います。

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