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浴室工事トラブルの顛末

備忘のための記録です。固有名詞は符牒にいたします。時系列で今日までに起きたことを記します。

詳しく書くと、私を知る人にはばれてしまうので、Yさんとします。防音室工事を指揮した方です。当初、リフォームはリフォーム工務店へ任せるつもりでおりましたが、防音室に付けるエアコンの配管で、リビングのフロアを少なくとも一部開けなくてはならず、防音室自体、和室の押入を壊すなど、全面的な改装となったため大工さんが入りますので、ついでにやってしまう方が効率的だと判断し、流れで概ね解体までを依頼しました。

再構築していくための工事を合計5店に打診しました。一番積極的に提案いただき、良心的な見積もりをくださったところへお願いしようとしておりましたが、先のYさんから、うちでもできるからやってあげるよ、という進言があって、それに乗っかりました。古くから知っていて、少なくとも人間的には信頼を置いていましたので。

マンションが手に入ってからの1ヶ月以内にこのような方針が決まり、Yさんとの間でアバウトな相談を始めます。結局ライフラインは全部交換するよね、ということで大幅な解体が進みました。

年が明けた頃から、システムキッチン、ユニットバスを考えなくてはならず、Lixil、Panasonic、Cleanup、Takarastandard、TOTO、Housetecのショールームを回りました。Sanwa Company、My Set、Nitoriも候補に入れましたが、機種決定のデッドラインまでに予約が取れず、比較を断念しました。

実物を見てタカラ推しになりましたが、業界の事情により指名できず、セカンドベストだったTOTOのキッチンと浴室を選びました。洗面化粧台はHousetecに決定、トイレは未だに手配できません。TOTOでは納期が出ないため受注を止めていると言われました。

メーカーをTOTOに決めた後も、詳細を詰めるためにショールームへお邪魔していますが、最後に伺ったのが2月10日です。何度かのやり取りで修正して出来上がった見積書を、その番号で発注できますのでYさんへ送りました。

ですが、そうして購入すると決めたものが、本当にフィットするかどうか(仕様に誤りが無いか)、メーカー側の人間が現場確認に参ります。そのスケジュールを取るまでにも時間が掛かっており、3月2日の朝9時という約束を取りつけます。3週間です。

私が精力的に動いた1月は、賃貸契約が切れる2月20日までに転居を目指していました。一番協力的だったリフォーム工務店は、万が一作業が間に合わなければ更新料を払います、と言いました。1件仕事を取るのはそれくらい美味しいのだと思いました。Yさんに対して、そこまでの要求はしておりませんが、事情は十分理解されているはずと信じていました。

結局、その時点で到底間に合わないことがわかっていましたので、契約を更新し、そのまま賃料を払い続け、取得したマンションの管理費や、工事期間中の光熱費も上乗せして、毎月負担しております。

さて、発注が完了し、商品の納期は最大2週間といったことも聞いていましたが、3月30日に工事するという段取りが決まりました。

2日の現場確認は、メーカー側という立場では、品物を卸した問屋の人間、Sとします、そしてその会社が組み立て作業を依頼した、名も知らぬ会社の名乗りもしない人間Xがおり、私を含め4名立ち会いの下で調査が完了しておりました。

ところが30日、一昨日のことですが、朝の9:45頃に現場へ行くと、当然作業音が鳴り響いているかと思われたところ、しーんと静まりかえった中、ひとりYさんがどなたかと電話で話されていたのでした。

「これを置いて帰っちゃったんですよ。給湯器が無いからと言って」。「え???午後来ますけど」。「無いとできないって言うんだよね。それで次の現場に行っちゃった」。「何時に来るんですか?」「いや、もう今日は来ないと思う」。こうした会話がありました。

ユニットバスを運んできたのは、先日現場調査に同行したXではなかったそうです。なので、全然話が通じない、とYさん。給湯器が無いのが作業しない理由だとしたら、取りに行く、と言って私は現場を出ました。しかし意味を成さないただの徒労に終わりました。

夜になって4月16日に予定が取れたと報告が来ました。当然、ガス・水道・電気などをやる、それぞれの人間に集まって貰うために、調整をしなくてはなりません。給湯器を据え付けに来る業者も同じです。もう決済してモノはここにあり、パコンと嵌めるだけなのですが、やはりその作業をしないでは保証が効かないという主張でしょう。こちらでやる、は通りません。

とにかくこれで4月中の転居は叶わなくなり、マンションの管理組合に提出していた工期予定は23日までとしてありましたので、再度申請を出し会長の許諾を受けなくてはなりません。すでに2月から4月へと延長のお願いを、先頃出したばかりでしたのに。

一夜明けて木曜日の朝、問屋(Sのいる会社)へ電話を掛けてみましたが定休日のようで、とりあえずメールを書きます。このような職務の放棄はTOTOへ報告するから、まずはあなたが確実に返信をしなさい、と書きます。彼には、図面を欲しいと言われメールしましたが返信をもらっていません。もちろん、このメールにも返信はありません。

S本人の携帯電話番号も名刺にありましたので、掛けてみました。その時は出ませんでしたが、しばらく経って折り返しの電話が鳴ります。彼は私が名乗っても何者かわからず、作業を放棄した職人の話もまるで関知しておりませんでした。そればかりか、我々は組み立てしかやらないので、ガス・水道・給湯器を接続する人がそれぞれ来てくれないと仕上がりませんと、身内の肩を持つ発言をします。これには怒りがこみ上げてしまい、声のトーンも高まりました。そんなことはわかっている。午後に手配してある。その打ち合わせには、私は同席している。メールは見たか? 彼は見ていませんでした。

心底湧き上がる悔しさを、解消する術がありません。私は、ショールームで担当になった方へ、事の次第を短く書いてメールしました。夕方には、そのようなことは聞いたことがないとお返事をいただき、メーカーのサポートデスクが相談を受け付けるので話してみてはどうかと勧められます。とても力をいただきました。

朝一に、メールフォームの400字以内という制約の中で問題点を書き、部屋に置かれたままの浴室の一式(これがあるためにリビングの作業が進められません)の写真を添付しました。

今日は、もう一度クロスの選定、もう本当に最後の確認で、サンゲツのショールームへ行かなくてはならず、元気を付けようと家を出てすぐの寿司屋にふらっと入ってしまい、ランチを、最初の一貫をつまんで今、口に入れようとした矢先に、電話が鳴り、それを取るとTOTOのサポートデスクの方からでした。対応が早いです。

箸を置き、場所を変えて、質問に答える形で詳細に顛末を訴えました。関係するYさん、Sの電話番号を伝え、きちんと調査する約束をいただけました。4月中の転居ができないのは実害が出る、事は浴室だけに止まらないのだと、ご理解頂けたかと思います。

ランチを食べたお寿司屋さん、8貫の握りに小蕎麦付きのセット(¥1100)を頼みました。食後に飲まなくてはならない薬を、忘れないように鞄から取り出していると、女性がそっと水を置いてくれました。寿司が出て、蕎麦が届き、ネタに醤油を付けようと持ち上げたときに電話が来ましたので、それを戻して席を立ちました。

少々長い電話を入り口の待合場所で済ませて席へ戻ると、お寿司はカウンターの中にあってラップが掛けられていました。蕎麦が伸びているから作り直しますと言ってくれましたが、恐縮ですので、板前さんと女性に何度もお断りします。寿司も、冷めて伸びた蕎麦も、それでもとても美味しかったです。礼を述べて店を出ましたが、またここでも大きな力を頂けました。優しい人々に接することのできた感謝と共に、自分もそういう側でなけれなならない思いを一段と強くした一幕でした。



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