妄想覚え書き、の2

来週は拘束が多くネタに困るかもと思い、続けます。長いお付き合いの方は、また同じ事を繰り返してると思われるでしょうし、逆に言ってることが違うというのがあるかもしれません。書いているときは正直を心がけますが、筆の勢いと言いますか、前段を受けての後段が、そもそも思っていることと異なる方向へ導かれたりもします。読み直すとあれれ、と気付くこともありますが、むしろこっちが本音かもと、再考のきっかけとなる可能性もあり、あまり考えずに成り行きで綴ります。料金はいただいておりません。お読み頂くことを強要もしておりません。ので勝手にやらせて頂きます。

90年代では多弦の弦間は狭かったのに、2000年に近づくにつれ、4弦と同じにしようとか、スケールを長くしようとか、だいたいアメリカ人主導の考え方の影響を受けて、国産品のトレンドも変わりましたし、プレイヤーも価値観を変えました。私もその口で、400ccバイクを売って初めて買った海外製6弦ベースは弦間こそ18mmでしたがエクストラロング・スケールを選びました。そして、そのベースを必死に練習したツケかどうかわかりませんが、その後続く、左手首痛をこの時に発症します。にも関わらず、なんかその時は影響を受けて、19mmピッチのワイドネックを次に買っています。

Fenderの4弦は20mmくらいの弦間ですから19mmも狭いことは確実ですが、基本的には4弦と同様と見做され、多弦化されても19mm(Foderaなんか頑固に20mmでしたよね)が良いのだという主張は、もちろん個人の好みですから間違っていようがありません。ただ、やはりワイドネックは負担がかかると思います。弾き方、奏法への哲学に関係しますが。

Fender Jazz Bassで訓練した感覚が、同じ弦間で、弦の本数分指板が広がった楽器に持ち替えて、「違和感がない」「馴染む」と言う主張を理解はできますが、私は立場が異なります。非常に個人的な感覚なので、正しいと言いたいわけではありません。逆に言えば、Fender Jazz Bassでやっているのと同じやり方で弾きたいから、エクストラロングスケールではできない、弦間が広くネックが幅広だとできない、と思っている側です。そしてそれが全世界的には圧倒的に少数派であるような気がします。

まぁ、そうした愚痴含みの戯言はやめにして、ですから比較的古い設計の、何か出物が無いかなとデジマ・パトロールはやっています。そうして見つけたのが90年代Moon(K.nyui)です。彼等が現在作っている多弦は18mmピッチになってしまい、細ネックがデフォルトではなくなってしまったのが残念です。

思えば、Atelier Zというブランドの楽器を所有したことが無く、稀に生徒さんのを見る限りですが、5弦ベースは17mmピッチで作っていましたが、間違っていなければ、現行は18mmか19mmの2択になっているのではないでしょうか。5弦でも17mm、欲しいです。そして彼等が作る6弦は、残念なことに19mm一択です。

で、ボディ材について、結論を言えば、このことも20年ぐらいブログ書いたり何やらでいつも言っている気がしますが、アルダーがいいです。アッシュかアルダーかの話ですが。重たいのは論外として、スワンプアッシュの良個体を弾いて、2kHzくらいが耳につく感じ、それはその下がスクープしているからで、単体で弾いて抜けよく、アンサンブルに入ってモニターしやすい、けれど録音だと痩せて聞こえる、という感触です。だからみなさん、アクティブサーキット積んでもっと上を伸ばしたり、下を増強したりする。重たい音も作れますが、私の感覚では弦が振動しているというよりは、シンセベースみたいです。格好いい音ではありますが、やっている音楽に合うかどうかです。

一方、わりにアルダーってそのまま、いい感じに収まります。楽器に依りますが。ただ、周囲との音量をいいバランスで弾いたときに、自分の音が聞こえにくく感じることがあります。Jazz Bassで両ピックアップをフルで出したときです。ただ、PUバランスをどちらかに振るのは、それはそれであまりやりません。長年様々なことを試してきて、私の好きなジャズベーストーンは70年代のピックアップ位置でアルダーを鳴らしたときだとわかり、実際に73年のジャズベースをしばらく所有していました。

6弦を、これから、もし買うにしろ作ってもらうにしても、アルダーボディで70年代JB位置のシングルコイルPU付きがいいんじゃないかと思っています。6弦だとデュアルコイルが付いているケースが多くて、それらをタップでシングルにしたときに合致してくれるのでもいいです。PU自体も、近年はナロースペイシングに対応するものが少ない傾向があるので、選択が難しいですね。というわけで、まだまだ続きそうです。



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