John Myung signature basses

昨日の続きを、今日のトピックを交えて書いてみます。Dream Theaterというバンドのことをよく知らないので、ベーシストJohn Myungについても、ファンの方に怒られそうですが、そのお名前と風貌しか存じません。6弦遣いということは見知っております。以前生徒さんで、彼のことを信奉していた方がいて、思えば彼はヤマハのTRB1006を持っていましたし、Stingray5でしたがMusic Manをメインにしていました。1曲だけ、彼のためにDream Theaterの曲を見てあげていたこともあります。その程度です。

で、ヤマハの彼のシグネチャーモデルは初代、2代目とあって、最初のは35インチでしたが後のものは34インチになったと、昨日の終わりに書いたところ、Twitterで情報をいただきました。Bongoに彼のシグネチャーモデルがあると。

いうわけで、公式サイトを覗いてみると、なんと5弦ベース相当のネックを使って6弦をはめ込んだ、相当スペシャルなモデルでした。

もう一度書きますが、通常のBongo6は57.15mm@ナット、88.9mm@24fretで、JMBongo6は44.5 mm@ナット、71.4 mm@24fretということで、Bongo5に完全一致です(Stingray/Sterling5よりやや広いです)。5弦の44.5mmはSadowskyならばナローネックのWill Leeモデルに相当し、通常なら46.355mmとなりますので、それでさえ細いと言えます。

そこで思い出すことがあります。こちらもTwitterで教えていただいたのですが、IbanezのGerald Veasleyモデル(定価¥935000!)が弦間14mmと、これまたナローな6弦となっています。改めてサイトを見ますと53mm@nut、72.3mm@24fretと、SR5006の54/83よりは細いもののSR5005の45/67よりは、はっきり広いものです。

あとAlembic。スルーネックモデルならば自在にオーダー可能ですが、一応基本的なスペックが公表されており、古くからのナローネック("Classic")であれば50.8mm@nut、79.375mm@24fretとなっております。

ナットと24フレット位置、2点のサイズからテーパーを計算してブリッジのところでどれだけの幅が取れるのか容易に求められるはずですが、そこはちょっとスルーします(ちゃんとやるのに時間が掛かるため…)。24フレット(あるいはネック端)の幅が同じであるなら、ナットの幅が狭いほどテーパーが深くなり、ブリッジ位置での幅はとれるはずで6弦化は容易かもしれず、ナットがワイドであるならば弦の広がりは少なく、ブリッジのサドル位置では、あまり幅が取れないかなと思ったりします。けれど弦間19mmのブリッジがセットできる5弦ベースは6弦化した場合に単純計算で15.24mmの弦間がとれるわけで、充分弾けるなぁと感じます。

うちに1本、ネックの幅が広すぎてオーダー失敗かと、ちょっとしたストレスの種になっている5弦ベースがハードケースの中で眠っておりますが、やっちゃったりできないかな? そのベースのナット幅は48.8mm、24フレットじゃなくてネック端で78mm。現状18mmピッチのブリッジが乗っていますが、楽器としては19mmを載せて出荷されるケースもあります。Alembicと比較した場合、それよりも幅は狭いです。アレンビックはナローネックの5弦なら弾いたことがあって、それは良かったのですが、より狭いとどうなんだろうという疑問は残ります。でもJMBongo6よりは広い。

そして問題はブリッジがあるか。Hipshotはラインナップを大幅整理した模様でB-styleの6弦がディスコンのようです。A-styleのみになりますが、狭いのは16mm止まり。かつて14とか見た記憶がありますが、もう作っていない様子です。モノレールタイプですと幅15.494mmと微妙。Schaller 2000シリーズも生産終了していますが、これのサドルは5弦用の実測値で14.85mm。これならば左右くっつければいけるかもしれません。eBayにはまだ転がっています。高いですが…。

というわけで、John Myungインスパイアで5弦ベースの6弦化もアリなんではないかと、本気度で言えば20%くらいアップしてしまった今日の午後でした。ヘッドはペグ穴埋めて、レイアウト考えて穴開け直してと、遙か遠い道のりを行かねばなりませんが…。

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