妄想覚え書き、の5
今週はずっとこのネタが続きそうです。ご覧になった方から、こいつは毎日24時間、頭の中はこうしたことで溢れていると思われそうですが、長年という意味では人生の半分くらい浸っている気もするけれど、私の日常におかれたメイントピックでは全然ありません。買わなければならないアイテムが浮上したときに調査している、たとえばオーディオインターフェースのことだったり、昨年のクルマのことだったり、とは6弦ベースどうしよう、というのはまた少し異なるフェーズに置かれておりますのでご承知おきください。
そして、ご理解いただきたいことは、情報発信しているつもりは微塵も無い、という感覚であります。多くの誤りが含まれている可能性がありますし、自信を持って正しいと主張するつもりも無いですし、ましてや批判的なものでも、断じてありません。人と接触する機会が極端に減った今だから、目の前には居ない誰かとお話をしている、というのが趣旨です。一昔前、ファミレスの深夜営業時間帯に、ボトムレスのコーヒーを飲みながら同好の士と馬鹿話を繰り広げている情景でも想像しながら、是非ご覧ください。ありがとうございます。
2年くらい前に、もう少し前かな、第一弾として探しまくっていたときがあって、仕事ではSadowskyの5弦、24フレット(アッシュ・メイプル)をメインで使っていた時期ですが、まだ確信的にナローネックでなければならないと自覚しておりませんでした。ちょっと順序に関する記憶はアレなんで、ランダムになってしまうかもしれませんが、手の届く価格帯で何本か「買ってみた」を繰り返しています。
そうえいば、昨晩の最後のレッスン枠に高1女子の体験レッスンを実施して、付き添いのお母様が、進学して軽音部に入ったものだから、とりあえず通販でベースを買ってみたんですよ、とおっしゃったのが私の中ではうけました。え?その楽器はトライアルですか?と聴き返したくなっちゃいましたがそこは抑えて、「〇〇してみた」というのはすっかりお馴染みの言い回しなのだなと、実態とは乖離した使われ方をされるまでに変化してきていることを感じました。ですが、私の方は、まぁ文字通りに「買ってみた」と言うほかないです。
M Bassというのを買いました。フェンダー型で24フレット無いやつだったんじゃないかな。あったかな?Atelier Zの#285が近い感じです。5弦のサドも24フレットあるから音域はだいたい間に合うんだけど、やりたい練習のために、やはりハイC弦が必須であると認めて、ローBも欲しいから6弦という流れになりました。90年代にも持ってましたけどね。その後全部手放しています。
あ、思い出した。Brubakerが近年では最初かもです。だから5年前くらいかな。あれは音も弾き心地も本当に良くて好きでしたけど、やはり19mmピッチのワイドネックと35インチだったので練習が辛くなってきました。それって手首痛のことです。気分の問題ではありません。Alembicにオーダーしていた33.25インチのも数年の製作期間を経て、できあがって来たのがその頃で、一時はその2機ありましたね。待ちきれなくてBrubaker買ったんだっけかな。
Alembicも痛恨の過ちですが、スケールをRickenbacker相当のミディアムにしたのは良いけれど、ばっちりワイドネックで頼んでて、ちょうどBrubakerで限界を認識したタイミングでしたので、自分の判断に失望しました。私の記憶が確かであれば(調べればわかるんだけど)Alembicに注文したのは、今から遡れば10年以上前の気がします。まだわかってなかった。老化というものを。
それから後のM Bassになるのですが、また19を買ってるんですから頭が悪すぎます。もっと暴露すれば次にはF BassのBNとACという34.5インチスケールの19mmブリッジ搭載を買ってるんです。ですから2000年代に入ってから19mmワイドの6弦ベースを5本乗り継いできているんですよね。というか、本気の試行錯誤だったことをわかってください。
BrubakerとAlembicは新品でしたが、MとFは中古です。時期的に前後するのを承知で書きますが、Foderaの中古も一度買っています。資金調達のため5本くらいを売りました。あれは17.5mmピッチでした。たぶんFoderaの6弦のスタンダード・オプションでしょうね。純正ブリッジで行けますので。ネックはそれでも若干ワイド目で、攻めている細さは無かったです。弾き易かったし音も良く、ゴールかと思われましたが、ちょうど父が亡くなるのと重なる時期に葬式やら何やら、想像以上の出費が嵩む出来事が相次ぎ、売らざるを得ませんでした。
そして山場を超えて(まだまだ第2波、第3波と来るのですがひとまず安心していました)所有が途切れた6弦を散々探し回るわけです。あの頃は意外に出物があり、最終的に今のK.Nyuiフレットレスと出会えたわけですが、Roscoeの34インチに中古があったり、Miuraだったりと、コロナ後の現状よりも相場感的にもこなれており、「買ってみた」しなかったのが惜しまれます。
K.Nyuiはブリッジ・ペグ・PUを交換し、好みに合わせていますがPUの位置がどうしても好きになれず、出音への不満が拭えません。ムーンMBC-6と同型です。そのMoonの方も、フレッテッドで実は出会いがありました。もしかすると同じオウナーなのかもしれませんね。これとそれは両方同じ店に売られていましたから。
フレッテッドはアルダーボディでトップ材無し。ボルトオンの5プライネックにエボニー指板でした。バルトリーニのPUとTCTのサーキットというのが私のK.Nyuiと一緒で、ブリッジは異なっていました。ただし木部のサイズは同一で、非常に弾き易くてものすごく気に入ったのを覚えています。もちろんPUの位置含め、TCTもパッシブトーンが無いことも、私はあまり好みませんので、そうしたことに手を入れる前提も含み、スルーを決めました。
都内でそれが売却された後、1年後に大阪へ行った際に、同楽器店の系列支店で再度売りに出ているのを見かけます。出世魚のように価格は上昇しておりました。それはチャンスでしたが、また私は軽視して見逃しました。今度のオウナーにはかわいがられているのでしょう、三度見ることはありません。縁が結ばれず残念でした。
今の所、もう一本のMayonesもここにあり、フレットレス/フレッティドのペアができあがっています。どちらも更新を企んでおり、フレットレスの方は手を打ってあります。今週のこの話題は、ですからフレッティドを弾いていて、やっぱ更新の必要あるなぁと痛感したことに端を発しています。Mayones悪くないのですが、ちょっと34.25インチスケールのことだったり、弦間18mmのことだったりで辛いことになっちゃうのです。もう一個、F Bassもそうなのですが、座って弾くときにボディのカーブが腿に刺さります。痛いのでタオルに載せているのですが、私、これらのデザインを好みません。フェンダーのようにショートホーンがネック側に戻ってくる(要はアコースティック・ギターのようなラウンドショルダーからカッタウェイを入れただけのアウトライン)でないと嫌なのです。きゅっと杭が出るように外へ向かうデザインは、腿に突き刺さって痛いです。
というわけで今日のお話に登場するだけでも10本の所有履歴です(1本は隠しアイテム笑)。商売でもないのに売り買いを続けてきた事実は戒名に刻まれるかもしれません。これって4弦、5弦含まれてませんから。