M4Macの時が来た
我が家のメインコンピュータは依然2013年秋仕様のiMac27inchをOS10.14Mojaveで運用しています。1980年代からMacを使い続ける音楽家の一人ではありますが、現作業はペイパーベースのアレンジが主なもので、つまり譜面納品の編曲になりますので、先頃レガシー化が宣言されたFinaleでの入力が中心です。ごくたまに録音しますが、それは音楽制作と言えるものではありません。2000年代の前半はWinでProtoolsを動かし、ライブ録音をミックス、マスタリング等音源制作に携わりもしましたが、そうした活動は中断して久しいです。
でありながら、まだまだこれから、もう一花咲かせようという意欲は減退せず、新居には念願のスタジオを作りましたから、緩やかに音楽制作の比重を増やしていきたいと願いつつ、そのコアとなるMacを更新する機を待っておりました。
アップルシリコンになって、どれを買ってもよかったはずですが、ずっと何かが踏みとどまらせてきて、それは理想的にはビッグスクリーンのiMac登場を待ち望むというのが、自認できる最大の理由なのですが、叶う気配はありません。
サブ機として使用し、今このテキストを入力しているものは最後のintel Macbookproですが、最小構成のため、日常作業ですら11年目のiMacに匹敵することはありません。しかしそのために別で用意した27inchディスプレイがapple純正には劣るものの、実用上何ら差し支えない性能ですから、デスクトップ機であるMac Studioにターゲットを絞っていたのでした。その理由は接続ポートの数が充分に備わっているためです。
これもまたM3がスキップされ、来年中にはもしかするとM4版が出るかも知れませんが、突然にMac miniがM4、M4proチップを搭載して発表されたものだから、ついにその時がやってきたのではないか、と動揺が走るこの数日間でした。
吊しの最小構成がダメダメなのに懲りたので、音楽制作に耐えうる、という意味でも盛り盛りにしなくてはなりません。
安い方のM2max搭載Mac studioを64GB、4Tssd、プリインストールのFinal Cut Pro(これを含むのは個人的な理由)で583800円。見込んでいた上限がこのようなものです。新型Mac miniのメモリー、ストレージをそれに合わせると578800円と5000円差とは、よくできた商品構成です。
音楽制作一本で考えれば、恐らくは依然Mac studioに分があることは確実ですが、それに踏み切れずに待っていた辛抱も、AI(アップル・インテリジェンス)に現時点で最適化されたM4ファミリーが魅力的とあって揺らいでしまいます。Mac studioのリニューアルは早くても半年以上先でしょう。しかもずっと高価になりそう。本当ならば、発表を待って、吟味のうえ選びたいものですが、Mac miniを危うくポチりそうです。
ただし、しょせんローエンドモデルでしょ、というところで盛り過ぎも憚られて、例えば48Gメモリ、2Tストレージでは458000円となり(10Gbitイーサネット含む)価格的に最良の妥協点ではないかと思えてくるのです。だって、いきなり録音仕事が本格的に稼働するわけではないもの。使っていきながら不足を感じたら対処するのでも遅くはありません。万が一、パーフェクトと思えるMac studioがデビューしたら下取りしてアップグレードという道も無くはありません。
Finale廃番ですし、昔買い切りで入手したPhotoshopやAcrobat proが走るのでMojaveは捨てることができません。iMacは延命ですが、この13インチMacbookProはどうでしょう。下取りを査定したら28000円でした。二束三文で手放すくらいなら、モバイル用途は重視しませんが、あって困ることはない。さぁどうしよう。新しい仕事が決まれば買うかな…。