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ピアノ音源を探す その2(Joe Sampleのサンプル)

GalaxyとGarritan、スタインウェイのビンテージDとヤマハのCFXが好きだとなりました。ベーゼンだったら鳴らしたことがありますが、スタインウェイは実機に触れたことすらないかもしれないので、本物がどういう音か知りません。共演経験はあったと思います。

一方、ヤマハですらCFXは見たことがありません。モデルナンバーを言われても全くわからない世界ですが、そう言えばNoireもCFXのサンプルだったのでやっぱり好きなのでしょう。ソフトウェアとしてはGarritanの方が上を行っているようですが。

そんな折に、joe sampleのsample thisというアルバムで聴けるピアノはなんだろうと疑問が湧き、膨大なCDコレクションから探し出しました。ライナーをくまなく見てもピアノ名はメーカーすらありません。しかし、このジョージ・デューク プロデュースの名盤が、ロスのオーシャンウェイ・スタジオのB部屋で録音されたことが記されています。ポップミュージックの歴史に名を残す、それこそアビーロードにも比肩するメジャーなスタジオですが移転や売却などが繰り返されてはいます(所有者の変更はアビーロード同様)。Bスタジオの機材を見ると、そこにはヤマハC-7がありました。

CFXの9フィートに対してC-7は7フィート半。C-7はモデルチェンジを繰り返しながら1967年から2008年続いたようで最終価格は300万程度。これならば多分、目にする機会の多い機種だったろうと思います。対するCFXは2010年に登場し、価格は今では2千万を超えます。楽器の品質、といいますかステイタスがまるで別次元です。そして、そのC-7はこうして、世界の名だたる音楽スタジオで現役として名演を生み続けている事実が、私の耳にとって、ピアノの原器たり得ると言って間違いないような気がします。

サンプル対象のピアノは、こうして手の届かない、弾いたことも、聴いたこともない人類史上の最高傑作である必要は全くなく、むしろ耳馴染みのある、著名スタジオに備品として置かれる、少し古い機種が相応であろうと考えに至ります。

ちなみに、少し話を戻してgarritan abbey road cfxの収録時にはPrism SoundのDACが用いられているという情報に着目し、同社のLyra2を日常に導入している自分としては、かなりそこもポイントが高かったのですが、CFXよりC7がいいなぁという部分で筆頭からは外しました。

さて、Sample Thisで弾かれたピアノが、そのC-7であったか否かの確たる情報はございませんので、ここに書かれたストーリーは、しょせん空論に過ぎず、全てが仮定の上に成り立っております。

C-7をキーワードにピアノ音源を見ていくうちに、今まで以上にお気に入りのサンプルを発見しました。8Dio社の1990 Studio Grand Pianoがそれです。

耳が求めていたものはこれだったのです。素晴らしい

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