得たもの失ったもの
規則的な仕事の入らない火曜は、たいてい家事の日になります。ゴミ捨てと洗濯をやって、午前中から眼科へ行きます。白内障の進行を遅らせる薬を頂くためですが、今回はメガネの処方箋も作ってもらいました。待ち時間が長く、戻ると14時近くなっていました。洗濯機から洗い物を取り出して干します。目薬の購入と、昼食を外食しようと家を出ますが、そこで胃薬を持って出るのを忘れたことに気付きます。これも内科に処方されたものです。
実家を手放してこの地へ移転したのが2020年3月、環境を気に入りましたので腰を据えるべく近隣のマンションを購入し、終の棲家へと移動したのが本年6月の末でした。ひとつの最寄り駅の東側から西側へ移動したので、生活圏は変わらぬはずですが、実はそれによって別の駅を最寄りとするエリアに入りました。これが想像していた以上に、豊かな結果を生みます。
まず、そっちの駅まで平坦路で8分。これは生涯で最短。道のりで1kmを切ったのは初めてですし、坂が無いのも私としては珍しいことです。駅は古く、少しばかり商店街があるのと、宅地中心だからか周辺に診療所、病院の類が多い。先日かかった眼科が良くて継続していますし、腹痛で駆け込んだ内科も親切・丁寧でした。ここなど徒歩5分。隣接して薬局があり、これまでドラッグストアを含む多くの薬局を利用してベストを探っていましたが、文句なしに、ここを今後のかかりつけ薬局に決めました。信頼できます。
さて、今お話ししたその薬局で目薬を受け取ると、胃薬を取りに戻ります。元々その足で5kmほどの距離にある眼鏡屋へ行くつもりで、その途上で昼食にする計画でしたから、一旦戻るならばこのタイミングです。家の前にクルマを停めてドアを閉めようとした時、ボディに左手を置いていました。そのまま右手でドアを押したものですから、親指の爪から先が、ドアとボディの境に挟まれました。残暑厳しく細く窓を開けていたので、空気を圧縮する抵抗感なく、ドアは勢いよく閉まろうとしたので、親指の受けた衝撃はかなり大きかったと思います。痛みで膝の力が抜け、動悸が激しくなりました。指はその瞬間から紫色、爪は真っ黒です。それでもミッションを果たすべく家に入り、胃薬を手にしてクルマへ戻りました。
スマホで外科を検索すると、やはり徒歩5分の距離に見つかります。しかしクルマでそこへ向かい、着いたら整形外科とあるので、とにかく受付へ駆け込んで専門外かもしれませんが、指を挟んで痛みが激しいので見て貰えませんか?と尋ねます。受付の方は大丈夫ですよ、と答えて、利き手は使えますかと問診票とペンを手渡します。怪我は左手ですので書くことはできます。
眼科もそうでしたが整形外科も、お年寄りが大勢待っています。私は痛みを耐えるのに必死で、体を揺すったり膝を叩いたり、静かに悶えていました。順番が来て医師に説明すると、すぐにレントゲンを撮ってくれ、幸いにも骨に異常が無いことが確認されました。細く切った湿布を指に巻いてもらい、痛み止め(と粘膜を保護する胃薬)、湿布の処方箋をもらって診察を終えます。激痛は続きますが、ひとまず安心できました。神経が集中する部位らしく、鈍痛からピリッとくる刺激的なものまで、脈動を伴う痛みのアンサンブルが生じています。親指の付け根から手首の方まで痺れが広がってきました。
ここでまた、つい先ほど2度目の利用でかかりつけ認定した内科隣接の薬局へ舞い戻り、柔らかな表情であったはずの前回とは人が違ったような苦悶を浮かべながら処方箋を提出し、さらに十数分待って薬を入手します。このあと16時に、眼鏡店を予約しています。ぎりぎりの目途でしたが道を間違えて反対へ向かったために15分遅れてしまいました。
さあて、
この眼鏡店ではパーソナルカラー診断を無料で行うサービスを実施しています。電話予約の際に、メガネ選びも手伝って貰えるか訊いたところ、(当然そのためのサービスでしょうから)行っていただけることが確認できました。時間的に昼食抜きになりましたが、まず店に着いたら鎮痛剤を飲ませて頂きます。遅れた理由を話すと、別の日にされますかと問われたものの、いえ、今日やってください、と翻しません。今日のトピックは、本来ここから始まるはずでした。
例のフォーシーズン判定。ウェブで自己診断してみたところオータムと思っておりましたが、サマーという結果でした。結構意外。でも具体的に、この色、この色とやっていくと、確かに好きだし選んできた、潜在的に相性の良さを知っていたかも、と腑に落ちます。
続いて、眼鏡屋さんですから、顔タイプ診断というのを行います。これも簡便な4タイプ分類で、フェミニンとなりました。大人顔の曲線というやつです。子供↔大人、直線↔曲線を組み合わせて4タイプです。それに似合うメガネフレームを数点、在庫から選んで勧めてもらいました。
その中からは決めきれませんで、取り寄せを試す約束で本日はお開きとなりました。明日以降、入荷の案内があり次第、もう一度選びに行きます。
というわけで、左手親指の激痛はロキソニンで緩和されております。しかし楽器を弾くことは、今はできません。夜ご飯は丼物とうどんのセットを持ち帰りして、アベマの王座戦対局を見ながら食べました。千日手指し直し局が続いています。豊島九段を応援しています。他に何もやる気が起きないので、これを書いてしまえば寝るとします。ただいま21:27、病院をハシゴする毎日です。