選手達の印象
6/30金に、その日行われた資生堂レディース・オープン2日目を、横浜市にある戸塚カントリー倶楽部西コースで競技開始から終了までを見届けた記録の続きです。書いているのは翌7/1土の午前です。本日の配信は8:30から始まっており、さきほど降雨の影響で中断があって、いま再開しました。
1番ホールはティーの場所から見ただけ、10番ホールも同様ですが、18番から逆行してコースを回りました。行き当たりばったりに行動したため、その順でも11番は見ることができていません。また9番はじっくり見ましたが1〜8番までは歩いておらず未知の世界です。好きな選手について回れば全コースを辿れますが、今回が生涯初めてのゴルフ場立ち入りだったため、このように計画しました。
というわけでスタートは全選手の半数を見送りました。逆行して歩いて行くと、不思議と同じ組に出くわすことがあり、午後組なら34組のセキユウティン、永井花奈、藤田さいき、35組の平岡瑠衣、山内日菜子、渡邉彩香、37組の野澤真央、吉本ひかる、横峯さくらなどのプレイを何回か間近で見ています。
36組は吉田優利、小祝さくら、青木瀬令奈らの人気選手で、ティーが終わると大半のギャラリーが後を追って離席しました。DAZNも殆どこの組密着のような報道で、私は敢えて追いませんでしたが配信で確認するとすごいプレイが続いていましたね。
小祝さんはスタート前に練習している様子も見ることができました。私の感じる中で、最も強いオーラを発しているひとりです。静かな方であるだけに他を圧倒する迫力の持ち主です。
今回、次週から始まる全米女子オープンに出場予定の有力選手が参加をパスしています。山下美夢有、上田桃子、三ヶ島かな、馬場咲希といった名前がありません。この方々は、本当は目の当たりにしたかったですが、来季に望みを託します。
全米に出る中で、岩井姉妹、川崎春花、木下彩、佐藤心結、脇元華、吉田優利ら7名が出場しています。ハードな日程の中、よくぞ参加してくれました。この中で、いくらかでもプレイを拝見したのは吉田さんだけ、他の方々はティーでのスタートも見ていません。川崎さんが凄いのは配信でよく見ていたので生で見てみたかったですが、私の徘徊とタイミングがまるで合いませんでした。
吉田さんの人気は、今回中随一であり、その組が最多のギャラリーを引き連れて移動していたのは、きっといつものことなのでしょう。ウェアの着こなしと佇まいが格別で、どこで見かけてもすぐに吉田さんであることを認識します。スターでした。もちろんプレイもトップであることが、私のようなド素人でも感じ取れます。
ホールによってはカメラが来ていません。17番だったかな、22組の植竹希望さんの第2打がオーバーし、カート道路の舗装で跳ねて草藪に入ってしまいました。ルールで定められた救済法を適用するのに目印となる杭が打たれているのが普通のようでも、ここにはそれがありません。キャディーやギャラリーが球を探します。次の組が第1打を打ち終えているのでグリーン上のプレイヤーは先に沈めていきます。植竹さんは暫定球を打っておいて、球の捜索に加わります。その一部始終を少し離れた場所から見ていました。
オフィシャルはおらず、規程の3分間は誰も測っていません。それなりの時間が経過していたのでロストボールを受け入れます。ラフからの暫定球は先ほどと同じように飛び、砲台グリーンの外へこぼれています。ピンフラッグさえも見えない位置からのショットは、しかしピンのすぐ横へピタリと寄せました。プロの技を目の当たりにした印象的な瞬間でした。これについては動画も写真も残っていませんし、各種コメントの中にもありません。
ある選手が1打目でバンカーへ落とし、そこからのアプローチでまたグリーン手前のバンカーへ入れます。そこからベタピンに付けてパーで上がるなど、ともかくプロというものは想像の遥か上にいます。その凄さは、画面を通してでは実感できないものです。
伝わる人柄というようなことを含めて、記憶に残るプレイヤーは蛭田みな美さんでしょうか、それまで名前すら知らなかった宮田成華さんは今日も活躍し、昨日も印象的でした。渡邉彩香さん、青木瀬令奈さんからもトッププロのみが到達した領域をつぶさに感じます。一方、10代の若い方々が頑張る姿も感動的です。吉田鈴さんは、終了してからもコーチとずっと練習していました。身が引き締まる思いです。