DI(A1FDpro vintage wire VS Thor's Box)の比較音源を少し
戸田さんが送ってくださったThor's Boxのデモ品を家庭で使ってみました。また、前回うっかり録音し忘れてしまったA1FDproのエフェクトループを繫いだ状態での音質も確認したかったので、今回はこの両者で、またしてもフレットレスですが無伴奏一発録りを行いましたのでよかったらご視聴ください。ちゃんとしたものが弾けなくてすみません。コードを想定していない、というか何にも頭を使ってない手慰みです。なるべく6弦ベースの音域を網羅しようと動き回っています(それでなんとも音楽的でない散発フレーズになっていますが恥じる気持ちは多少あります)。どうか音質にのみ耳を傾けていただければ幸いにございます。
録音のセットアップは前回同様ですが、まずエレキベースのPUバランス設定、トーンカット設定が目分量ですので厳密には異なります。楽器自体からの出音に微妙な差違がある可能性を前提としてください。
A1FD input with loop on
CAJのパッチケーブルでエフェクトセンドとリターンを繫いでいます。こうすることでプリアンプ出力は、もう一回リターン入力のために用意された真空管バッファーを通ることになり、チューブ味の2度漬けが可能になります。味濃いですが、これがビンテージサウンドという風味でもありますのでお好きな方にはアピール力あります。前回と同じアウトプットゲインを稼ぐために、センドとリターンそれぞれに用意されるノブ設定は双方12時(センター)でぴったり同じ。トーンは前回同様トレブル・ミッドは5/10、バスは4/10、ボリューム(ゲイン)は2/10、バランスアウトは6.5/10です。これでインプットからの信号をバランスに送った音量と、リターンに挿してDIとして使った音量と、このようにループを敢えて接続したプリアンプアウトの全ての音量が揃います。なんというか生真面目です。が、ありがたい。
https://soundcloud.com/f2u0s1c2a/a1fd-input-with-loop-on
Thor's Box
こちらは業務機然としたザ・DIです。しかし珍しくゲインコントロールが付きます。これをミニマムにした状態で、すでにバランスアウト出力はコンシューマー向けミキサーのヘッドルームからはこぼれまくります(ミキサーのゲインも0に合わせています)。のでチャンネルに装備されるPadを入れることにして、まず入力感度の方を格段に落としてしまいます。チャンネル上のゲインノブの位置を他機種で設定していたところ(2.7/10くらい)まで戻し、受け側の設定をPad有無以外を揃えています。AG06のアプリに現れるメーターの振りを見ながらピークで-18に届く辺りに、今度はThor's Boxのゲインノブを上げていきます。それが冒頭画像の状態、5.8/10くらいのところです。ブーストは滑らかに微妙に効きます。音質変化をしっかりチェックしていませんが、こうしたものは上げ目にした方が通常は美味しい音になることが多いので、一見して良い状態が作れていると思います。ちなみにPadが何dBゲインを落としているのか、ちなみにこのヤマハミキサーのPadの減衰量は26dBです。めちゃ落しますので、DI側のブーストもこれくらい上げることになります。
https://soundcloud.com/f2u0s1c2a/thors-box
本日は音源アップまでとさせていただきます。おつきあいいただきありがとうございました。まだお話ししたいことは沢山ありますので、楽しみにしていただければ幸いです。
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