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hello and goodbye

プジョー308が今日から足となります。先代のDS3は下取りが決まったあと最後の給油を2000円分行い、昨晩の時点で走行可能距離が80kmと出ていましたので、どうにか職場との往復はできると信じつつ、最初からアラートが出っぱなしで大いにハラハラしました。無事ディーラーに到着して引き渡したとき、オドメーターは8030kmを指し、購入時が3976kmでしたので、4/4から9/8までの158日間に4054km動かしてお別れです。評価には十分な時間でしょう。

運転席のシート形状が悪いのと、ステアリングが遠すぎる、要約すればこの2点が「運転できない」と言わしめるほど、私のドライビングフォームに合いませんでした。一度営業の人に運転してもらい、助手席に乗ったことがありますが、その乗り心地は文句なしに最高でした。横に乗せる人がいて、その方に喜んでもらいたいのなら、売るまでもなかったかもしれません。

308は、ごく普通のクルマであり、慣れ親しんだ感覚に対し、各方面、要素が少しずつ進化した旨味を伝える部分で、よくできている、と高評価を与えられます。登場は3年前でも「最新」を謳うことができる感心しどころ満載ではありますが、コンポーネントは(日本で言えば)平成からのキャリーオーバーであり、熟成と見るのが正当です。

308のディーゼルを静かだ、と述べるレビュアーがYoutubeに多くいましたが、どっこいDS3は2段くらい、さらにディーゼル音が聞こえません。ジェントルの極みです。308は、そうした洗練に資本を傾けず、道具としての使いやすさに特化している点、私とは気が合いそうです。足なんで。

今回の買い替えは、大幅な値引きと高額な下取りで、痛恨のミスを帳消しにする奇蹟の逆転劇でした。プジョー営業の方とお別れする際に、このインフォティメント(カーナビとかオーディオのコントロール、またスマホを繫いで表示したりの統合情報システム)と真っ当なシートを買ったんだ、と呟きました。しかし308を運転して帰路につくとき、DS3に未練を残す自分に驚きました。あれはやはり高級車、こっちは大衆車。たしかに捨てがたき魅力はあったなぁと感じました。でも、もちろん、後悔はありません。長期にわたるテイスティングは、最終的にこれを選ばせてくれ、その機会が与えられたことに感謝します。

308のオドメーターは15km。燃料残は、走行可能距離が150kmと示されているので、恐らくは10ℓが出荷時基準なのだと想像します(エンジン回しながら納車整備するだろうから値が悪い)。カーナビが標準装備、値引きの一部として2カメラのドライブレコーダーが無償で取り付けられ、装備に不満無し。残るは冬タイヤの心配といったところです。普通のクルマに戻れて嬉しい。これからが本当の付き合いになります、と言ってくれたので、そうあればこちらも幸せです。

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