売却について
昨日、ボルボがどうなったかを書く、と途中で言っているにもかかわらず燃費の話までで終わっていました。読み返さずにアップしてしまったので申し訳なかったです。
金額の話を事細かに記す必要は無いと思いますので割愛しますが、新車の見積もりをもらう際に、先方は下取りの査定をしたいとおっしゃるので、そこは任せました。私の推測では、クルマ本体の値引きを、決められたラインに収めながら、客の心を動かす駆け引きには、下取り値の方でやり繰りする方法なのかと思いました。
マツダ車に多く乗っておりますが、一番最初の商談を行った近隣のディーラー、Roadster RFに乗らせていただいた店ですが、ではマツダ3の見積もりを「下取り有り」で作成いただきました。あちこち遠征までして車種選定に奔走しましたが、一応恩義に感じて、(マツダなら)買うのはこの店だろうと決めており、他店で試乗の際も見積もりは頂いていませんでした。
ですので、その一度限りが全てとは考えませんが、細目のどこにも値引きはありませんでした。定価販売するのが今のマツダのやり方なのでしょうか。では査定の方で、ぐっとこちらの気分を良くする仕掛けかと思いきや、結論から言えば、最も低い提示金額でした。比較も何も、嘘でしょ、という数字で、そりゃ6万以上走っているし、車検残も1年ちょっとだから胸を張って高く売りたいなどと申せませんが、そんな訳で非常にがっかりしたのは事実です。
結論から言えば、前にも書きましたがスズキのディーラー、日本全国に沢山有りますが1個だけヒントを言うとIKEAの近くです、こちらは車両本体200万を下回る価格から5%以上に相当する10万円の値引きを付けて、かつ下取り額はマツダの2倍以上でした。これを見た時も嘘でしょ、と正直、思いました。
スウィフト・スポーツにポンと判子ついて、4〜50日ボルボをまだ乗って、すっきりさっぱり乗り換えるのも全然オッケーな気がしました。でもまだちょっと、他にどんなクルマがあって、それ自体が正味欲しいと思わせてくれるか検討したく、あまり急ぐべきでないと思いました。もちろん、お盆というタイミングで、この見積もりは期限の短いものでしたから、迷っているうちに条件が悪化すること必至でした。
こうしたディーラー、メーカーの新車を主に扱っているところは、他メーカーの下取り車は業界内で転売することになりますので、そこに何度か上乗せがあってエンドユーザーへの販売価格となり、それを思うと、うちのV40も結構な売値になりそうで、大丈夫かと心配になりましたが、中国に持っていくなどもあるそうです。そうなればその地の相場になりますので、こうした下取りが可能なのかもしれません。要は、そこでボルボの新車が高額であるならば、中古車の値段も相対的に高いわけです。
過去に一度だけ買い取り店に売ったことがあります。ルノー・トゥインゴの時でした。母が亡くなった翌年で、残されたシトロエン・エグザンティアを下取りにしてアウディA3quattoroを買い、ルノーの方は他で処分となりました。ネットで検索できる時代ではなく、雑誌に広告を出している、ヨーロッパ車の取扱店に電話して買ってくれる店を探し、買い取り可の1店に決め打ちで査定させて12万で売りました。だったら下取りの方が良かったと後悔したものです。
でも現在の事情は異なるようです。ネットで一括査定を行い、それに反応して直接かかってくる電話に対応して具体的な査定を行う店を選び、あとはその提示に乗るか乗らないか。現車を見てどこまで高く見積もってくれるかを、時には競合させて引き出す交渉術は、ネットでも動画でも多々知ることができます。
今回、初めてこれをやってみました。一括査定をすると、直ちに電話が鳴ります。受けていると、その間にも続々と業者からの着信履歴が増えていきます。初めの一社と段取りを決め、一旦電話を切ると不在着信の上位にかけ直します。そこでまたアポを取り、の繰り返しを行うのですが、かなり不快なことに、一社につき係が複数いるのか、違う番号に返しても同じ会社に繋がるようなことがあります。あちこちからひっきりなしの着信が、15分くらい続きましたが、事実上4社程度だった模様です。把握し切れていませんが。なので交渉相手を決めるのは、幾分運頼みなところがあります。
インターネットで指南している方法に従い、同じ日時に4社からの訪問を受けることにします。実際に現れた順は、結構な時間差でした。彼等は客から客へとハシゴしているようで、前が押したとか、早く終わったとかで約束の時間ぴったりにはお越しになりません。ずれて到来するのは、それぞれがクルマをじっくり見るのに好都合かもしれませんが、時間がその分かかります。全員の査定が終わったところで、ある営業の方から、金額を一斉に見せるので、それを最終として決めてくれと提案がありました。私はスズキでの下取り価格が頭にありましたので、その金額をまず言いました。
すると異口同音に、その金額は出ないと言います。この時点でミニの契約は終わって納車を待つばかりとなっていますので、今更スズキを買うわけにはもちろん行きません。ですので、ここで提示される最高金額で良しとするほかありません。
申し出を受け入れて、競りにはせず、入札の一発で決めることとなりました。どの方もマツダが出した金額よりは上になりましたので、「下取り」より「買い取り」が有利との一般則は正しいようです。2社と2社では開きがありました。それらは各々が似たような金額ですので、査定のベースとするなんらかの決まり事があるのかもしれません。トップと2位の差は2万円でした。僅差ですから、じゃぁと上乗せでひっくり返してくれれば、気分的には上々でしたが、それはしないルールでしたので平和に決着となりました。ここで明らかにしますが、スズキの提示とは、それでも20万円以上の開きがありました。
決まった店は近所でしたが、がっかりな査定に終わり、落ち込んだ気分を少しでも挽回する意味で、売却で納車する際に、帰りは送って欲しいとお願いしました。購入権を勝ち取った、その社員の方は数日後に店頭へ伺った際には、すでに遠隔地へ転勤されていました。彼等は非常な激務だそうです。そうした多忙な従業員さんから、渋々という感じが伝わりましたが、家まで送ってもらいました。彼にとって束の間の息抜きになってくれればと願いましたが、単純に仕事が増えただけなのかもしれません。
あの日のことを思い出しながら書いておりましたら、思いのほか長いものになりました。連載は10回、ここで本当に終わるつもりです。お読みいただきありがとうございます。