越境ECをデザインする
初めまして、BeeCruise株式会社デザイナーの伊東です。
BEENOSグループの新規事業立ち上げを担うBeeCruiseでデザインチームを発足し、案件のデザインディレクションからUI設計、デザイン、コーディング実務も担当しています。
この度、遂にnoteデビューすることになりました。越境ECというグローバルサービスにデザイナーとして長年携わっているので、これまでの経験のアウトプットや日々感じていることなどを定期的に綴っていきたいなと思います。
BeeCruiseに生まれたデザインチーム
BeeCruiseは、社内に小さなスタートアップ案件がいくつも立ち上がり、それを形にしていく会社です。並行して複数のスタートアップ案件が生まれ、私は可能な限り企画段階からデザイナーとして関るようにしています。不確定要素の多い新たな事業の立ち上げということもあり、UX設計やリサーチから関わることもあり、どうしても事業の末端で関わることの多くなってしまうデザイナーという職業を、できる限り上流工程から積極的に内側までぐぐっと関わることのできるチーム作りを日々考えています。
「デザイナーの役割って何だろう?」とか、もちろん自分自身がデザイナーである限りそういうことも考えますが、単純に『自分ゴト』として関わると、プロダクトの表面だけではなく、サービスそのものに愛が持てるんです。
愛だろ、愛っ。
(このキャッチコピーって文字で見るとこんな可愛らしいんだな…)
BEENOSと私
個人的にBEENOSグループとの関係は長く、始まりはBEENOS株式会社の前身である株式会社ネットプライスからでした。
2004年頃、ネットプライスにアルバイトとして雇われた時、私は本気で音楽を生業にしていこうと考えているバンドマンでした。ZOZO創業者の前澤友作氏を筆頭に、今ではIT業界においてバンドマン出身の方は少なくありませんが、私も例に漏れず当時は本気で音楽に取り組んでいました。その後、時を経て2015年にBEENOSグループのtenso株式会社に社員として参画するのですが、実はそれまでバンドマンをしていました。もちろんデザイナーという肩書も持ち、フリーランスデザイナーとして働いてもいたのですが、それなりに長いこと音楽をやっていたので、私の経験は音楽活動の中で培われたものが多いです。
その話は長くなるのでまた別の機会にお話します… 🤫
ネットプライスは現在はBEENOSグループを離れ、今年より名称も変更し、新たなサービスとして生まれ変わっています。ネットプライスは、日本初のインターネット上の共同購入システム「ギャザリング」を使ったECサイトで、私はそこでページのデザインや商品画像の作成などを担当していました。そんなネットプライスの新規事業部署から誕生したサービスが、現在のBEENOSのクロスボーダー部門の始まりとも言える、越境ECのサポートサービス「転送コム」です。
越境ECをデザインする
転送コムを運営するtenso株式会社は、日本の商品が欲しい海外のお客様と、海外在住の方に買ってもらいたいけどアプローチ方法や売り方がわからない日本のECサイトを繋ぐサービスを提供しています。
2018年に創業10周年を迎え、「転送コム」「Buyee」というサービスで通じて国内1,850サイト以上の越境ECをサポートする会社に成長しました。
立ち上げ当初、転送コムは海外に駐在されている日本人をメインターゲットとしていました。徐々に外国人の利用が増加し、今では118以上の国、地域の方にご利用いただいています。もともと転送コムでは5言語に対応していましたが、すべてのお客様へシームレスなユーザー体験を届けるというのはなかなか至難の業です。国が違えば、思想、好み、社会情勢、政治事情、民族事情、配送業者から回線速度まで様々です。以前に別事業でUXリサーチを専門とする会社に、海外の方へのユーザーテストやインタビューの相談をしたことがあったのですが、あまりにもユーザーの幅が広く、コンテキスト一つとっても想定する状況が多様すぎるために断られてしまったことがありました。それくらい国を超えてビジネスを作るというのは難しいことでもあります。
ただ、極端な話をしてしまえば、お客様が求めていることは、
「購入した日本の商品が、自宅まで(できる限りスムースに)届くこと」
です。
もちろん国際配送は、移動する距離も長く様々な行程を必要とするため、遅延や破損なども起きてしまう可能性があります。お客様の求める「できる限りスムースに」を実現するためには、機能的な仕組み、扱いやすいUI、手厚いCSのサポート、迅速で質の高い倉庫管理などが不可欠になります。そういった転送コムに関わる一つ一つの努力によって「デザインされた」サービスなのです。
終わりに
私は文章を書くとどうしても長文になるクセがあり、ホントはこの続きで多言語化対応について「ローカライズの奥深さ」という章を途中まで書いていたのですが… 最初ということもあり、自己紹介に留めたいと思います。
これからはもっと具体的なデザインについても書いていきますね。
よろしくお願いします!
あ。
弊社BeeCruise 執行役員 兼 CTOのうるさんもnoteを始めているので、そちらもぜひご覧ください。システム開発部の上司でもありますが、何度となく朝まで飲み明かしたことのある仲ですw