見出し画像

非電化工房での闘い

みなさまこんにちは。
ここんとこ眠すぎて何も書けなかったすなぎもです。
これを書いている時期は季節の変わり目ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私はといえば、非電化工房での1年の修行生活がほぼ半分終わったところで、いい加減何か形に残しておきたいなと思い至り、やっとこさこれをつらつらと書いているところです。
さて、よく見学に訪れた方から「時間が止まってるように感じる」なんて言われたりする、一見のどかな非電化工房ですが、その実は色んな「闘い」に溢れていたりします。今回はこれまでの生活をその「闘い」という観点から振り返ってみようかと思います。


大雨との闘い

非電化工房では畑をやっていて、基本的に弟子がその管理等を行なっています。今年は田んぼはやっておらず、元々田んぼだった土地に畑を作ったのですが、その影響もあってすごいことになりました。
8月の下旬あたりに、いくつか連続して台風やら線状降水帯やらが来た時期があったんですが

わぁお

いつの間にか立派な田んぼができてました。
こっから急いで排水路を作るも、全ての畝から水が引く状態を作るのには数日かかってしまい、その結果にんじんと大根、蕪は調理後みたいなとろとろになり、じゃがいもはぐしょぐしょ、蒔き直したばかりのほうれん草は行方不明になりました。他にもモロッコインゲンの一部が完全に枯れ果てたり、キャベツが内側から腐っていったり、かぼちゃが異様な匂いを発したり、、
それまでは水やりが大変すぎて、畝間に水が残ってても「水やりしなくて良さそうでラッキー!」ぐらいにしか捉えてなかったんですが、痛みをもって水捌けの重要性を学んだ出来事でした。

とろとろになったにんじん。なんならちょっと美味しそう。
おなじくとろとろの大根。いやそもそも全然大根の太さにはなってないんだが。
かぼちゃ。腐った部分を除いたら図らずもハロウィン先取りみたいな感じに。

虫との闘い

非電化工房ではそれはまぁたくさんの虫と共に暮らしているんですが、やはり中には相入れない虫さんもいたりします。

人に厳しい虫たち

非電化工房の畑は川沿いにあって、それゆえに川の水を畑に使えたりするんですが。。。

ぷーーーーん

まぁ必然的にこの方達がいるわけで。というかもういるとかいうレベルでなく、弾幕です。農作業してると5秒に一度耳元で音が鳴ります。ちなみに羽音はラの音です。それはもう「あ〝あ〝」って声が出ます。
何が厄介って、これを書いている10月初旬においてもバリバリ現役で弾幕張ってるっていう。いや、あんたら夏の人たちじゃないんすか?

そして流石にこちらはもういないですが、夏場一緒に出てくるお仲間にブヨなるものもおりまして、これが蚊の五倍くらい厄介です。何がかというと

  • 蚊より小さくて視認しにくい

  • 皮膚にとまっても気づきにくい

  • 噛み跡がめっちゃ痒くて残る

という感じ。


まじで厄介


私はなぜか蚊には強く、刺されても30分くらいすると腫れも痒みもひくんですが、こいつの噛み跡は下手すると1週間くらい残ります。というか今見たらまだ黒いシミみたいな感じで手に残ってました。ひぇぇ。。

あとはまぁ田舎あるあるかと思いますが、この方たちも当然おります。

なぞにキリッとしたイラスト

敷地内で1番よく見るのはアシナガバチで、たまにスズメバチやらクマバチやらを見かけたり、という感じ。巣の位置を把握さえできていればさほど脅威にはならんのですが、その巣の位置が予想外の場所にあったりするのが厄介です。私はクロスズメバチに刺されたんですが、この人たちはいわゆる地蜂と呼ばれる類で、地面の下に巣を作ったりするという…いやどう避けろと?
他にもダンプカーの助手席のひさし部分だったり、葉っぱの裏だったり、種類によって色んなところに巣を作りよります。もう少し分かりやすいとこにしてくれた方がお互い幸せなんですけどねぇ🫠

見つけたら基本的に駆除
綺麗にとれるとちょっと嬉しい


農作物に厳しい虫たち

有機農業にはつきものだと思いますが、改めて本当に虫がいっぱい付くんだなぁと実感した日々でした。1番象徴的だったのはこの方たち。

ご存知カメムシ。これはアオクサカメムシっぽいイラスト。

非電化工房にくるまでは、自分の中では完全に「不快害虫」(目立った実害はないが不快感を与える虫さんたち)のカテゴライズで、見つけたら捕まえて外に出すだけの存在だったんですが、これがまぁピーマン・唐辛子の類に湧きに湧きまして。卒倒しちゃう人もいると思うので写真は避けますが、虫嫌いだけじゃなく集合体恐怖症の人も農業できないんじゃないかと思うぐらいには、とってもとっても湧きます。
ただちょっと面白いのは、野菜の種類ごとによくいるカメムシも違っていることで、
ピーマン・唐辛子→ホオズキカメムシ
じゃがいも→アオクサカメムシ、マルカメムシ
インゲン→ホソヘリカメムシ
だいこん・かぶ→ナガメ
のように、一口で「カメムシ」といっても種類ごとに好みが違うんだなぁと。まぁ全員容赦なく捕獲器にぶち込んで🐓たちにあげるんですが。

虫をあげると喜んで食べる。
貴重なタンパク源

1番捕まえたのがカメムシである一方で、1番苦しめられたのはこの方達です。

イラストでもきつい人にはきつそう
ごめんやで

成虫そのものは多少不快なだけで実害はあまりないんですが、幼虫がまぁ畑で暴れに暴れます。特にトマトについたオオタバコガがまぁ荒らしてくれまして、ざっと実だけでも総計で50個弱くらいはやられたんじゃないかと。

気づいた時にはこの量の被害

彼奴等は実に留まらず茎ごと食い荒らしてダメにしたりするので、それを含めるともっと被害はでかかったり。結果的にフンの痕跡の新しさから幼虫を発見する技能が身につきました。

上記以外にも、きゅうりにつくウリハムシとウリキンウワバ、キャベツ周辺にたかるバッタやコオロギ等々まぁたくさんおりまして。しょうがないけどもこんちくしょうとは思ったり。
今まで判官贔屓的な視点から、バッタとカマキリを並べられたらどちらかというとバッタよりのポジションにいたんですが、有機農業を経験した結果、バッタ・コオロギ・カメムシ等々に対しては厳しく、カマキリ・カエル・蜘蛛に対しては優しくなりました🤣

雑草との闘い

これまた田舎暮らしをされたことがある方なら当たり前の話だとは思いますが、雑草は本当に強かです。特に非電化工房は敷地が5,000坪あるので、草の成長と草刈りのイタチごっこみたいなのが繰り広げられます。特に畑について言えば、雑草と虫の間である種の協定が組まれていて、虫たちは雑草は一切食べずに隠れ蓑として使うので、放っておくとあっという間に野菜側が追いやられるという…まるで現実社会のようだ…

油断するとすぐボーボーに

湿気・微生物との闘い

これまた川沿いだからなのか池があるせいなのか、非電化工房は湿気がすごいです。特に弟子が寝泊まりする合宿所は凄まじく、置き方が悪いと服やリュックまで簡単にカビます。ある時気づいたら茶色いベルトが真緑に、なんてことも。これから流石に乾燥してくるとは思いますが、引き続き風通しはよくしていきたいところ。

カビたベルトは衝撃的すぎて撮るのを忘れました


締切との闘い

急に闘いの方向性が変わりますが、締切とも常に闘ってたりします。
非電化工房ではほぼ毎週末に何かしらのイベントがあり、それらに向けた準備が主要な業務の一つになっています。特に今年の7月からは、竹ステージでのライブイベントの毎週土曜開催が始まったため、土曜日が

  • カフェ(10:00~17:00)

  • ライブステージ (17:00~20:00)

  • オンラインの塾(10:00~17:00) or ワークショップ(10:00~17:00)

の3本立てになることが多く、ここをピークとして1週間が回る感じになっていました。
特に三つ目のオンラインの塾とワークショップについて、前者は塾の参加者が作る制作課題(e.g. アートな蚊取り線香、アップサイクルアート、本棚…etc)のお手本の作成を、後者は当日使う部材の切り出しや穴あけなどの準備をしなければならないのですが、これに着手するのが基本的にその週の水曜からなので、まぁなかなかにタイトなスケジュールです🤣
ここについて詳しく書くと終わらなくなりそうなので、また別途気が向いたら書こうかと。

眠気との闘い

上記にリンクしますが、もうとにかく眠い!
やることを上手くこなしていかないと、早朝の農作業と合わせて典型的な遅寝早起きのサイクルが形成されるため、夕飯後の1番色々できるはずの時間に1番凄まじい眠気が襲ってくる感じになります。結果、眠気を助長するので酒を飲まなくなるという🤣
敷地内から出なくても毎日余裕で一万歩を越すぐらいは運動しているので、あとはこの睡眠習慣だけ上手く整えていきたいところ

休憩中の同期弟子
殺人現場かな?

おわりに

とまあこんな感じで色んなものと闘いながら生きております。対峙するたびに色々学びはあるので、めげずにやっていこうという所存。

(書くのに時間かかりすぎて、最後の方もともと何書きたかったのか忘れてちょっと雑になりました。すんません😂)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?