No.O -ring-は好きだけどチケットはない話
近頃Number_iの動画につくコメントやXのポストで、「以前(キンプリ時代)の彼らを知らないけれど〜」と良い評価をしてる人が増えて、嬉しい。いや、嬉しいと思う?私はね、そういうのをたまたま見かけるとつい「………………知っとけよ!!!!!!」という感情になってしまうのでw、そういう自分の愚かさを深く反省して、「どうか、ぜひ、これを機に知ってください(前世から最高なので)」という気持ちでこのnoteを書いています(本当かよ)
そして、あらためてこのアルバムについておさらいしておきたいのが、「ジャンル決めて、担当を振り分けて制作した」という点。キンプリのときから、個々が携わったプロデュース曲を全員でやったり、ユニット曲を互いにプロデュースしたりしていたけど、その場合って動機が「やりたいから」っていうだけのイベント感も強くて(ちょう楽しかったな)、実際にグループの曲の「制作」に個々がどの程度、どの角度から関わっているかはポツリポツリ聞く程度で(好きだからこの人に依頼したとか)、いやまあできることは知っていたけど、「担当振り分けられて」それぞれがグループの歩みのために、ここまでやってこんな素敵なバランス感の仕上がりになるか!!!っていうのが、いちばん驚いているポイントです。
↓
平野:BON(リード)、i
岸:OK Complex、No-Yes、Banana
神宮寺:SQUARE_ONE、花びらが舞う日に、夢の続き
だそうで。今回は「時間がなかったから」的なニュアンスでこういう手法になったっぽいけど(雑な情報しかなくてごめん)、それにしたってこんなことする必要ある?(いいぞもっとやれ)という気持ち。だって普通にやったらいちばんまとまらなさそうじゃんw No.1というナンバリングもされていない、「No.O」というミニアルバムだけど、一気に、彼らへの信頼と期待に繋がったなって。というわけで1曲ずつ思うことを書きます。だらだら長いですよ(先に言っとく)
BON
タイトルしか発表されておらず「BONって何?なんのBON?」と話していたのが嘘みたく、あっという間に俺らとNumber_iのストーリーに欠かせないものとなったBON。平野は「鼻につく」と言っていたけど、たしかに歌詞に連なるワードは基本鼻につく(最高)。けど、楽曲そのものの展開の速さと、MVの「まばたきの隙間で見逃さないで」な構成力の高さで、挑発的なメッセージをオブラートに包みはしないけれど、直接的にならないというか、何も考えさせない、もはや言い逃げwみたいな感覚もある(逃げとけ逃げとけ)。やっぱりBONってSHOWなんだよね。Number_iというエンターテイナーのショータイム。それはGOATでもそうで、何か聴衆に伝えたいメッセージがある!届けたい歌がある!というより、気持ち昂らせるエンターテイナーであることがNumber_iの軸なのかなと思う。伝統的な和の要素を〜っていう単純なことではなくて、1曲のなかにまず”序章”(イントロから平野→岸→神宮寺ソロ一周するくらいまで)があって、さまざまな展開がなされるなかで、今回のテーマを「Number_iのスタイルにまで落とし込む」にまで至っててさすがやな、と。
前半は”和”の要素がストレートに表現されているように聞こえるけど(前半のお気に入りは「王者が掻っ攫う〜」の後ろでおそらくボツになったガチお経な紫耀が聞けるところ!)、後半の「あゝ夕焼け盆踊り〜」からクラップが聞こえるじゃん。クラップじゃないか?私音楽聞かない人間だからいちいちなんていうのか知らないで喋るけどごめんね。で「ああ猛スピードでチェイス」から「I'm KC」までUhh〜って入るじゃん。で怒涛の「されるレビュー上がるステージ」までのあのへんの勢いとか惜しみなくてまじすき。そのまま岸の、新たな教会〜からのNo Tax→「ウェエエ」がいちばん好きなガヤです(ガヤなん?w)
MVで〜とか、音楽番組で〜とか、視覚的なお気に入りももちろんたくさんあるんだけど、楽曲としてはすべてにNumber_iが詰まっていのがスキ。ガヤも多いし、ガヤ以外もどこまでNumber_iの3人がやってるんだろうね。こういう「声の面白さ」を細部まで楽しめるのは「Namae Oshiete」を思い出す。ぜんぜんテイストちゃうけど、聞きたかったのはそういうことやねん。グループってたまらん。
OK Complex
攻めすぎだよね!(褒めてる)
昔カツンの曲中で「ティンバー」っていう固有名詞が入ってたのが、デビューするときってより音源化されるときかな?「スニーカー」に直されたことがあるんだけど、いやそれはティンバーだから伝わんねん…って思ってたからやっぱNewEraって言ったほうがいいよね(なんの話?)
オケコンOPに持ってきたらかっこいいよねって投書が多くて、わかる、FUJIみたいなストロングスタイル曲っぽいもんねって思う。で、↑これでいうと、FUJIは静で重い、中彩度っぽい感じがする。ツヤも感じる。OK Complexも静で重いけど低彩度、だし、ざらざらしてる。あんまりここまでの曲はこれまでもなくて、クセになる。この曲、一瞬も守りに入らなくてよかった。いままでって割と攻めてるように見えて、大事なとこ守っとこうぜってのが良さでもあったけど。
平野の声がまじでやばい。かっこよすぎる。本物すぎる。この話何度かしてると思うけど、SHARKあたり(10年前?w)の平野の声って音楽向きでもドラマ向きでもないと思ってたのよ(Jあるある)。でもああいう役充てがわれるってことは事務所的にはそういうポジで育てたいのかなって(そう思ってたから歌よりそもそも踊れる子だってのも知らなかった)。でも以降本人発声訓練したって言ってたし、キンプリデビューのときには完璧に王子様になっててひっくり返ったし、グループのセンターポジというだけでなくて、リードボーカルでもあると思ってる。5人のときから歌に関してというか声に関しては、誰が飛び抜けて〜ずば抜けて〜じゃなくて全員がガチの100点だと思っているから(歌い手としてのセンス持って生まれてきたのはきしかいだと思ってるが)、誰がメインはれ!とかそういうことじゃ全然ないんだけど、あらためて平野は声も役割をつけるとしたら「主人公」だなと思った。平野紫耀という主人公がいながら、「……いや、もしかしたら、コイツが主人公か?」と思わせる岸と神宮寺のボーカル。めちゃくちゃ楽しくない?と思いながら次のSQUARE_ONEへ行くわけです。天才すぎん?
SQUARE_ONE
評価高い曲だけど、おたく的には前世にあった文化、「自己紹介ラップ」の進化版かと………モォ!サイコォ!KREVA提供のichibanのときも感じたけど、なぜこういう奇跡が生まれるかというと、Number_iの素直さにあると思うんですよね。基本的に「俺らはこうだ、このスタイルなんだ」っていうアイデンティティよりか、場数の多さから自分たちの生かし方がよくわかっていて、かつ表現の可能性を信じていて、「こうなりたい、こういう音楽にたどり着きたい」思いのほうがずっと強い気がする。だから提供された楽曲そのものの「らしさ」と、彼ららしさが調和していて、奇跡が生まれる。新しい扉を開くたび、これが「得意分野」だったのではと思うくらいの発見がある。
たとえば「かっこつけ」の分野に関しては最高峰にいた人たちだし、いる人たちじゃん。今も。私はそれを心から愛していたし、それってスキルだし、プライドだと思ってるんだよね。でもその囲いの外に出て、どこまでそのかっこつけを保てるか論争にもなるし、逆にたとえばかっこつけないかっこよさを表現できるのかって………できたんですよねこれが!ってのを目の当たりにしてる感覚。
私はとにかく歌詞が好き。J-POPとは何か説明してって質問に、岸が真っ先に「中毒性」と答えていたんだけど、まさに言葉の面白さがパンパンに詰まって詰まりすぎてる。ストーリー性、日本語のメタファー、言葉選び…が作るキャッチーさ。ものすごく身近なワードから、逆に辞書ひいて出てくるみたいなワードを組みわせることで、今も、過去も、未来にも飛んでいける感覚を味わえる楽曲。言葉の距離感つかって、タイムトラベルしているみたいなふわふわ感。
新しい扉だったけど、最後が、神宮寺→岸→平野の流れでおわるのも好き。順番はなんでもいいんだけど、GOATの「右左ギリギリの〜」も神宮寺→岸→平野やん。FUJIのRevolutionバトンもかっこいいし。こういうのおたく心くすぐられる。え〜マジで天才じゃない?
No-Yes
大人の青春だね。歌ってるけど、仲間同士で飲みながらテンション高くはしゃいで話しているようにも、しっぽり語り合ってるようにも聞こえる………ビアボーーー!!!!!!
SQUARE_ONEがモードをカジュアルダウンしたラフさがあるなら(Number_iが歌うからそう聞こえる)、No-Yesはポップでカジュアルでラフ。俺の大好物。だって俺、僕らのGreat Journey
がだいすきだからね。大人になったね……あれは本当に「等身大」だったから。
FUJIでも「思春期とうに通り越した苦悩へ〜」って歌詞があったし、今回も「20代を振り返って思い出した〜」と歌ってる。あの人たち特殊な世界で育ってるから、こちら側からするといつまでも学生の頃と変わらない、同じ仲間と同じ青春のなかにいるイメージがどうしてもあるけど、同じ仲間と、前向いて歩いてきて大人になった感覚がいま強いのかなと想像する。憧れでも決意でもなく、ちゃんと大人になったんだなって。それが私の中ではずっと強烈に「寂しいこと」に分類されてた。
子どものままでいて、大人にならないでと思っていたわけじゃなくて、「青春抱えたまんま大人になって!」っていうのがおたくがJに見てる夢だと思ってるからさ。うわ〜青春ピリオドや〜〜〜って病み散らかしてたよね。でもその答えが、No-Yesならそれもいいかと思う。気持ちのいいちょろオタだと思わない?「Yes or No のどちらかと言うと No になってくる ストーリーを耳触り良く美化しただけさ」それでも好きなんだ、しょーがない。かっこいいばかりで大人になれないのが大人なんだ。それがリアル。
………かっけえな!!!!!!!
i
コロナ禍のFocus、最後のBeautiful Flower、エールをのせたBe on your side…が浮かんでしまうよねどうしても。
おかしいんよ。だってこの人たち冒頭でカッコつけて「もっとデケーことしたいから」って言ってるの。でも「一握りの幸せでいい」「小さなi」「ただそれだけでいい」だなんて。本人たちは「もっとデケーことしたい」それが「みんなの笑顔が溢れる My Life」になるのに(そういうことだよね?)、我々には(我々にかは知らんけど)、「小さな幸せ」で、それでいいんだよ毎日頑張ってるよって一貫して言い続けてるの…、何?自分に厳しく他人に優しく?シンプルに優男?
このタイミングで「 i 」が入ってきたのは、再結成して、Number_iという形になって、「マジぶっちぎるShooting star」「未知の領域までFly」「てっぺんの景色低い富士山」「スピードからスピード 連れてっちまう」「迷ってる暇なんてない」「飛んでいける羽ください」「猛スピードでチェイス」だのなんだの、もうどんな速さでどんな高さまでどこまでいっちまう気なんだあんたらは!って曲ばっか聞かされて(聞かされて)、いいぞもっとやれとは思ってるけど、それは天地揺るがすエンターテイメントの話であって、
なんか急に、立ち止まって、「え?俺らここにいるよ?」「何も変わってないよ?」って振り向かれた感じ?優男〜〜〜〜〜〜〜〜!むり〜〜〜〜!すき〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
花びらが舞う日に
いやこれ今初めて聞いてるんですけどねw(ええ、開けましたよついに)、こっちはどんな顔して聞いたらいいんだwって。でたでたとも思った。Koiは優しくない、僕の好きな人あたりの話。あれだよ、「そんな顔で?そんな顔して?こんなストーリーがあるあるだと?思ってんの?は?ないからね?漫画?」っていう、キンプリ鏡見とけやボケあるある(あるの?ないの?)(ないです)。何結婚とか意識しちゃってんだよ!もう「夢見がちボーイズ」に改名したほうがいい。
メロディはSMAPっぽい。SMAPっていうか、ドラマ。ちょくちょく出てくるMila Berry氏×Leo Anderson氏何者なんだろう…。逆にこれ音楽好きにぶっ刺さったりしないですかね。する気がする。あれなんだよ、俺が思う案外一般層に受け入れられるアイドル像ってたぶんこういう感じ。で、CDでしか聞けなくて大丈夫?w CDだよ?たしかにこの1曲のためにぜんぜんお金出せるけど、そういう買ったからどーとかこーとかじゃなくて普通に配信してもらってアルバムの流れで聞きたいわw CDでしか聞けないのなんて、あの、あれでいいよ、ジャニウェブでよくやってた着ボイス(着ボイス)みたいなのw絶対一生開封しないけどwwww普通に好きすぎてもったいなくて意味わかんない。ブチギレそう。
意外と3人とも、甘ボイス・キメボイスで歌ってないんだよね。いや存分に、充分に、甘くはあるんだけど、甘ったるくはない仕上がり。無糖のミルクティー。「やめときなって優しくささやいたのは忘れて」じゃないよ。優太って本当にそういうとこあるよね?おたくやカメラに向かってファンサしながら歌うってより、サビとか3人で楽しそうに歌ってほしいな〜って思う。
Banana (Take It Lazy)
いやこれも問題作じゃないですかね………しょーのiからの、神宮寺くんの花びらが舞う日にからの、優太のBananaは耳溶けるて。キンプリでもシングルにはならなかったけど、意外とこういう、まったり、ムーディーなラブソングも多かったと思うし、GOATの収録曲も、キラキラ!キュン!ってトーンではないラブだから、彼らにとってのラブの解釈が…わかりやすすぎるのも正直しんどいな。好きすぎて。
平野の「Everything's」のクセと神宮寺の「(計画なんて)立てない いらない」のクセと最後の岸の「”Banana”」のクセが揃いも揃って好きですね。キレそう。
そもそもこの曲初めて聞いたとき全部英語かと思ってた。途中であれぜんぜん普通に日本語入ってきてるわっつって。息遣いかな?日本語と英語でバツッと変わらないし、3人の歌い方も揃っていて、BON歌ってる人たちが逆にここまでシンプルな曲で聴かせられるんだ……って。
Number_iになってから1曲が3分ないのが多いと思うんだけど、この曲のシンプルさが余計、ちょうど心地よい、余韻のある仕上がりを感じられる気がする。贅沢だぜ。
夢の続き
神宮寺は、聞き手に委ねる楽曲が得意だよね。平野はたぶん、思考が、友達はこういうもの、仕事はこう、恋人はこう、目標はこう、幸せってこういうこと、みたいなそれぞれの解像度がいちいち高い気がするんだよね。聞いてても「あ、そうかも」「そういうことなのかも」って、先を走ってリードされたり、逆に後ろからやさしく背中押されたり、支えられたり、ああいまNumber_iは自分のここに立って歌ってるんだっていうのがわかりやすい。
神宮寺は真逆っぽいの。友達も、恋人も、家族も、「大切な人は、みんな大切な人」とか言いそうw、な雰囲気なだけで実際はもちろん違うだろうけど、だから俺らのこと平気でズッ友とかいうんだと思うし(根に持ってるw)何が言いたいかというと、キティちゃんに口がない(表情がない)のは、相手に感情を押しつけず寄り添ってくれるからこそずっと一緒にいられる〜〜みたいな人だなって。言葉はいつもストレートでわかりやすいけど、悲しい曲にも、温かい曲にも、涙にも希望にも感じる、そういう曲が多いと思う。
みんなはこの曲聴いて、どんなシーンを思い浮かべる?私はベニューの、5人が一列に並んでいた「Beautiful Flower」なんだけどw(とんでもねえなw)あのときの神宮寺くん、泣いたりもしてないし、もちろんとびきり明るくもなかったけど、本当にあったかくてキティちゃんみたいな人だったなって。
え、なんの話だっけ?w
まあたぶん終わった恋の曲ってことらしいけど、恋が「どこまでも続くと思っていたのは どこまでも続いている この道の半ば」「追いかけても 届かなかった夢の続きを今 生きてるんだ」って、歩いてきた道と今歩いてる道が、同じだって描写になるのかな?それって新規保存でもなく、上書き保存でもないじゃん。教えて神宮寺く〜〜〜〜〜〜〜ん
あと「(どうか)聞かないでほしい」「(どうか)涙みたいに」で、岸が上を歌ってるんだけど、たぶんみんなが好きな岸くんなので、ぜひメインをかき消すばりの声量でお願いしたい。
・・・
私は彼らより年上なんだけどね(知ってる)、「大人になるってどういうこと?」というのを彼らから感じてる。彼らより年下のファンにとったら、すごい生き様を見せられているのではないかと思う(ところでファンネどうなった?)
会いたいな。
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