[Reaction] NO.Ⅰ Number_iファーストフルアルバム [リアクション]
私はもともとKing & Princeのファンで、それ以前に古のジャニオタで、「キンプリはジャニーズの史上最高傑作!」と浮かれたことから彼らに注目しはじめたので、どちらかというと今のNumber_iのテイストは「受け入れられない」側にいたほうが自然なのではないか?と自問自答することもあるんです。人様にとったらどうでもいい話ですけど。でもこの2024年、自分でもびっっっくりするくらい受け入れる…いや受け入れるっていうのはなんか偉そうなんじゃない?って気もするので、「びっくりするくらい好きになっちゃった!」っていうほうが合ってるかな。好きになっちゃって。で、ずっと「なぜ私はここまで一瞬で彼らの虜に?(INZM?)」という、己の心情を”読み解こう”として、いつだって真剣に彼らの楽曲を聞いているので、一曲一曲に対する感想・印象とかではないかもしれません。ましてや解説でもないです。言ってみたかっただけの、それっぽいタイトルつけてごめんなさい。では。
2:なんかHEAVEN 〜 フェス常連の人たちやん………俺らのうちわとペンラの気持ちにもなってくれよ 〜
こういう曲をやろうって持ってきて「ちょっと」という大人はもうどこにもいないんだと思うと、実に感慨深いものがあります。圧倒的にオモテの人間が、陰と陽なら陽の人間が、メジャーとインディーズならメジャーだった人間が。京王線みが強すぎてどうしようねw
世の中には「道に迷っているんじゃない、道に迷っていたいんだ」という人がいる…とまではいわないけれど、このまま道に迷っていたいという不思議な感覚に陥る瞬間は誰しもあるのかもしれない。ジャニーズは結婚式や運動会で流れるような楽曲だとか、社会全体を明るいムードにするのが得意分野だったように思うけれど、こういう人の感情の、(オモテに立っていると)開き直れない一部分をペリッと剥がして歌にしたみたいな、気持ち悪いけど心地よい、まさに「なんかHEAVEN」。
だから、わりとこれまでの曲って、耳で聞いた瞬間に脳内で彼らが歌ってる景色がパッと浮かぶ(大好きだからね)っていうのが多かったんだけど、これは………わっかんねえなあ。どんな顔して歌うんだろう。それをどんな顔して聞いたらいいんだろう。楽しみだし最高。
スクワンの「ドル稼ぐ証明書」の後ろでゴメンナサイ…wってなるしょおが大好物なので「引っ込みな〜」でまた会えてうれしいよ。元気だった?
3:ICE 〜 エヴァンゲリオンみたい 〜
魂のルフランじゃない?w全体的によくわかんない願望歌ってるところもエヴァンゲリオンっぽいなって。なんてね。シンプルにアニメ主題歌っぽい印象がある。もったいない、この世界観にタイアップついてないなんて(タイアップの妖怪なんですみません)。
というかすでにINZMからなんかHEAVENからの3曲目でこの幅はやばい。これでファーストフルアルバムとかやばい。「ファースト」とか言っちゃいけない。ファーストじゃないんじゃない?なんかあった?なんかあったわけじゃないと思うんだけど(すっとぼけ)、大人になったツキヨミだなって。
で、一周して戻ってきて聞き比べると、比較的平野プロデュースは「三者三様」の声をガッツリ出していく、まったく別物の強さをガンガンガンとぶち込んで緩急をつける……アベンジャーズのような仕上がりになる、「素材を生かす」タイプ。岸プロデュースは逆にこういう楽曲にトライすることで、3人の声が、「素材が生きる」タイプなのかなと。岸の声は、音に溶け込む声(気持ちいい)。神宮寺の声は、音の上でも引き立つ声(メロがガツンと入る)。で、案外真逆なんだな〜好き〜ってなったし、そこに平野の声が音楽をメッセージに変換する役割を担っていて。じゃあ神宮寺プロデュースはどうなんだっていうのは次の次で書きます。
ICE、3人の声が生きていてめちゃくちゃかっこいい。声で勝負できるアイドル…っていうとまたあれだけど、「ダンスで勝負に出てきた」のもそうだし、「声で勝負してきた」ってのを、3人で楽しいんでるのが、俺らもめちゃくちゃ楽しいよね。
4:Bye 24/7 〜 神宮寺くん浴びれる神宮寺のシャワー 〜
さっき書いたけど、神宮寺の声は、音の上でも引き立つ声…まろやかだけど強いボーカルを、1曲ぜんぶ使って堪能できる贅沢。ソロ曲の使い方完璧かよwってなる。面白いよね。各々がグループで色々やらされてる(やらされてる)スタイルだからこそ、ソロになると欲張らずにストレート投げてくる。
どうでもいいけど、神宮寺くんって周囲が「なんで別れたの?」ってなる恋愛めっちゃしてそうじゃない?wわかる?wwwwわかってwwwwお願いwめっちゃ好きだったじゃん仲良しだったじゃんお似合いだったじゃん!って、で当人は「まあまあまあ」とか曖昧に笑って流しておしまい。なんっもわかんない。だって所詮俺らズッ友だし(根に持ってる)。……そういうのも含めて、神宮寺のための曲だよね。ライブ演出ででかい布出てきますように!すき!声が好きだし、歌が好きだけど、聞いてるだけで俺この人の顔もすき!ってわかる。
5:JELLY 〜 平成に生まれ令和を生きる面白い3人組出てきたなって建国曲 〜
GOAT、BON、INZMの斜め後ろの、大変いい位置につけてるもうひとつの「Number_iらしさ」をあらわす一曲。今のNumber_iの制作チームっておおよそNumber_iとざっくり同世代くらいだよね(Pecori氏とか。出会うべくして出会ったんだと思ってる)?平成に生まれて平成を浴びて育ってきた世代が音楽をブラッシュアップして新たな時代の建国にトライしてるのが面白いじゃん。
関係ないけど、前世で結局CDが何十万枚売れたって世間は誰も歌えないじゃんもう音楽ってどうヒットする仕組みになってるの?ヒットとかって概念自体がないん?俺らCDコツコツ買ってるだけだけどって悶々とした時期に(まあ俺が悶々としたところでなんだけどw)、今は音楽なんて誰も聞かないんですよTikTokで数十秒バズって終わりですよみたいな投書がきたことがあってそれはそれでどうなんwとは思いつつそういうこともあるんかな〜って流したんだけど、なんあいの蓋開けてみればSNS界隈でフックとなるものはきちんとやりつつ、「音楽を愛する者」としてクリエイティブに向き合っててくれて安心した。別にバズるとか海外に行くことだけが「目的」なんじゃないってよくわかる。ビジネスとしていいんだけどさ、やっぱクリエイティブを切り捨てられたら聞くほうとしては悲しいじゃん。そういうとこに彼らの男気を感じるし、環境が整ってよかったと思う。
彼らは自分たちの曲を「ドライブしながら聞いてほしい」ってよく言うし、ライブやフェスでこういう役割になってくれると思うとか、基本的に楽曲の力を感じてるし、彼らのなかで音楽はちゃんと生きてるんですよね。ぜんぜん楽曲の感想じゃなくてあれだけど。なんかさ、歌詞に時折見え隠れする「俺らの話」がこわくって、今はまだ深掘りするのやだなってw徐々にね、聞き込んでいきたいと思います。
さっき平野プロデュースは「素材(声)を生かす」タイプ。岸プロデュースは「素材(声)が生きる」タイプと書いたけど、神宮寺プロデュース曲は3人でおしゃべりしてるみたい。「掛け合い」みたく3人が歌っていくことで良さが際立つな〜って。あまりそれぞれのプロデュース曲に対して、この人はこういうテイストだとかこういう特徴があるってのまでは俺にはよくわからないけど、それぞれに「3」の見え方が微妙に違うのかもしれないとは思った。
6:透明になりたい 〜 〜
夫が好きでVaundyは有名どころの曲聞くくらいなんだけど、「踊り子やん……」ってゾワゾワした。
NOPPO氏にも「振付師の細かなクセをすぐ自分のものにして、振付師を超えてやるという見えない闘志すら感じた」と言われていたし、Pecori氏にも「俺のガイドか平野の声か分からなくなるぐらい似てきている」と言われていて、KP時代にRIEHATA氏やKREVA氏からもそういう評価をされていたと思うけど……そもそもこういうスタータイプって芝居しても歌ってもその人自身にしかならないっていうアクの強さが強みであり弱みがあるもんじゃないの?って思ってたのに、意味がわからない。バケモンじゃん。平野ってソロやりたがらない勝手なイメージあるんだけど(お友達が大好き)、なんでもできちゃうからソロだと何していいかわからなくなっちゃうのかな〜知らんけど。本当にグループで真ん中に立ってるときがいちばん「平野紫耀」って感じするもの。だからこそ、思うのよ。もう大丈夫、なんにでもなっていいからね、Wゆここにいるからねって。
そういえば私平野の歌い出しが天下一だと思ってるんだけど、君はシンデレラガールにしろ、間違いだらけの世界にしろ、yeah王者が掻っ攫うにしろ、まあその瞬間に勝負決まったなってなる歌い出し。この空気感ってなんだろう?とずっと不思議に思っていたけど、今回のソロで自分の中で答え出た。勝手に宇多田ヒカルみを感じてる。時代が変わる感覚。平野が世に出てきたときに流れていたのが宇多田ヒカルの「初恋」だったのは運命だとあの頃からなんとなく思っていて、生きるとか愛に対する感性に、通ずるものを感じる…感じるだけなのでまた書けたら書くね。平成と令和、女性と男性、メンタルとフィジカル…みたいな違いはあるけども。
7:Numbers 〜 音楽という概念におさまってない曲 〜
自己紹介ソングならね、せめてコール&レスポンスのタイミング欲しいんですけどwwwいらんいらんそんなんいらんっていう潔さが好き。ライブでもたぶん口ぱっか〜〜〜ん開けて見ちゃうなこれ。ソロ曲×ソロ曲×ソロ曲じゃん。これだけ何回も何回も聞いてるけどいまだに毎回展開にびっくりする。
8:Recipe 〜 俺がフェスで見た静の岸これだこの岸がいたんだ 〜
「平野ってソロやりたがらない勝手なイメージあるんだけど(お友達が大好き)」って書いたけど、岸に対してもずっとこう思ってたwソロやりたくない(お友達が大好き)二大巨頭、いや知らんけどw全然違ったらごめんwだからこそ平野はVanudyを纏って現れたし、岸は丸裸(丸裸)で現れて、真逆だったのもまた面白い。
関係ない話だけど、きしひらの佇まいって本当にそっくりで全然違うなっていつも思うよ。アイドルってエンタメなんだけど、センター属性の人間ってそのもうひとつ下の層に自分であること、自分たちであることがあって、いい意味で絶対ブレられないんだよね。だから0番が作品やグループの核になってくる。ここがケンカしないのもきしひらの不思議(ぴーすふるわーるど)でもある。でソロって「もっと自分らしくを煮詰めて」ってことじゃん。グループ活動自体でさ、もう煮詰まっとんねんってきしひら(0番属性)にとったらそうなんじゃないかなって。知らんけどwなんの話だっけ?
私がフェスで感じた「静かな人」(歌とダンスに対する集中力がすごい)って印象そのまんまで、感動すら覚えた。小難しいことじゃなくて、気持ちよさ心地よさが残る1曲。ただNumber_i(ひとつのボーイズグループ)に、特別天然記念物がいると震えさせる1曲でもある。丸裸なのに音楽的な戦闘力高すぎなのがいちばんやじゃない?
9:iLY 〜 こんなん好きに決まってる。バブトラみない?俺のため? 〜
私、グループっていうのはプロジェクトだと思ってるんですよ。アイドルって、特にあの事務所は、彼らの精神からすべて、もはや人生そのものみたいなところがあるから、タレントだけでなくおたくもちょっと、尋常じゃない思い入れを抱きがちなんだけど。名前もらってデビューしたからには、その船に乗って、かせられた使命を遂行するもんだと。
生まれてから死ぬまで、ひとひとりの人生だと考えると、それは当然、彼ら自身だったり、彼らの親や家族のものなんじゃないかなって思うわけ。それは私たちと同じ人間だから。常に尊重されるべきこと。だから私たちが見られるのはあくまで、人生そのものじゃなくて、ひとつのプロジェクト(仕事っていうのには、少し味気ないし、あまりに壮大なのでプロジェクトと言わせてほしい)。ただ、そのプロジェクトに人生を賭けてるのはわかるから。だから「どうしてこんなことに」って、ずっと騒いでた(ごめーん)
だから今も、「Number_i」という新たなプロジェクトを見ているんだと思ってる。思ってるけど、この曲は、そのプロジェクトからは少し離れた、彼らの人間性を感じるよね。わかってたよ、ちゃんと人として向き合ってくれる子たちだって。「どうしてこんなことに」っていうのがわからなかったから我々はとても辛かったし、散々、「(自分たちで)言え言え」言われてたの見てきたよ。言えないのは、言わせてもらえないのは、全部自分たちのせいだろって叩かれてきたの見てきたよ。言わなきゃいけないのはしんどいし、自分の言葉で言っちゃいけないのもしんどいと思う。でも良いことも悪いことも、常に「言えること、言えないこと」のなかで存在してくれてる(だってプロジェクトだから)ってなんでおたくがわっかんないのかなアホなんかってイライラしてたし、自分にも呆れてた。ぜんぶぜんぶ、苦しめてごめん。
でも「どうしてこんなことに」と同じくらい、そこに愛はあるのかって考えてたし、King & Princeには愛しかなかったという実感ばかりが余計に胸を痛めた。愛のすべてだった。あのころも今も、信じて後ろついていくことしかできないね。ってもーなんの話これ?プロジェクトとしての Number_iも、ずっと見てきた人としての Number_iもだいすきだわ……って話です。
・・・
3人で何ができるか、どこまでできるかを楽しんでるなっていうのが伝わってきて面白かった。 Number_iで音楽を奏でることが、彼ら自身の人生を豊かにするといいなと思ってる。
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