見出し画像

季節で秋が1番好きという人達へ

段々と涼しくなってきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
私は、ここ数日の夏が戻ってきたような暑さにやられてしまい、バイトの時間まで家でダラダラと過ごす毎日です。

先日、大学の授業中にで「どの季節が一番好きか」話す機会があった。日陰者の私は、一番手で話し始めることはなく「周りの意見に合わせとけばいいや~」なんて思いながら話を聞いて自分の番になるのをただただ待っていた。

そんな周りの意見はというと、ほとんど全員秋が一番好きというではないか。秋が嫌いというわけではないけど、そんな意見が一致することがあっていいのか!!四季がある日本に生まれた私たちは、色んな季節を楽しみそれぞれ好きな季節が違ってもいいんじゃないか!!そもそもみんな秋が好きなら話が膨らまないじゃないか!!と心の底でひっそりと嘆いていた。

秋が好きと答えた人たちの意見はほとんど同じで、まず第一に気候がちょうど良いと。夏は暑すぎるし、冬は寒すぎる。同じような気温の春は花粉があるから外に出られない。確かにそれは分かる。

春は花粉が厳しい。小学生のころから花粉症の私にとって最も外出したくない季節かもしれない。コロナ禍になりマスク生活が当たり前となった今では何も思われないかもしれないが、当時はマスクしているだけで体調悪いのか、と声をかけられることが幾回かあった。私は流れ続ける鼻水を止めるために、鼻の穴の中にティッシュペーパーを突っ込んでいただけなのに。
夏はどんなに薄着をしても汗がダラダラと出続けるし、夜になっても30℃を超える日が一般的になってきた。何もせずただ外にいるだけで暑い暑いと言葉が漏れるのは、クーラーをつけた家の中で家事をしているよりも疲れる。
冬は、どんなに厚着をしても震えが止まらないし、関東でさえ朝は氷点下まで下がることもある。しかも、太陽が昇るのが遅いため朝早く練習に向かおうとすると、辺りは真っ暗闇なのだ。

そういった点では、やっぱり秋が一番心地いいのではないか、という考えが浮かんできた。夏のような暑さに戻ることもあるが、それは日中だけで朝と夜は見違えるように涼しい。しかも、夏の夜の暑苦しさを3カ月も経験した後だと一段と快適さが増すのだ。

読書の秋だとか食欲の秋だとか芸術の秋、最近では睡眠の秋なども増えてきた(?)。確かに秋の夜にベランダで読む本は一段と趣きがあるし、秋刀魚や松茸などが食卓に並ぶと心が躍る。(私の人生で松茸が食卓に出たのは唯の一度しかないのだが)
でもこれらのほとんどは一年中楽しむことが出来るのではないか。私は季節関係なく本を読むし、お腹は空くし、芸術に触れることは季節関係なくほとんどない(笑)睡眠に至ってはよくわからない。本当に○○の秋とは誰が言い出したのだろうか。
「○○の秋だから~」と話す奴は思考回路が本当に単純どころか、思考停止しているのだ。

春にだって美味しいものは沢山存在するし、入学式や卒業式、お花見など沢山の行事がある(以前お花見は嫌いと書いたが)
夏といったらやはり海だ。海の近くで生まれた私にとって夏の海水浴は家族の恒例行事で、花火大会は一番心が躍る行事かもしれない。
冬の炬燵で食べる蜜柑とキムチ鍋は格段に美味しいし、スキーやスノーボードといったウィンタースポーツは、雪山に行くということも相まって別格の愉しさがある。そして何と言っても箱根駅伝は欠かせない。近所を走るということもあって直接選手を応援したことだってあるし、様々なドラマがあり選手には毎年感動させられる。

私にとって何も秋だけが特別な季節ではないのだ。

そして私の番が回ってきた。

ゼミ生「○○君はどの季節が一番好き?」
私「やっぱり、、、、秋かな。読書の秋って言うし、、、。」

結局私は、こんなことを考えながら周りの意見に流され、擬態してしまったのだ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?