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最近読んだ面白い研究論文を4つ紹介(株、経済、金融など)

こんにちは、すなっちゃんです。

日照時間が短い上に曇りなのでメラトニンが全く生まれない結果、私はサプリでビタミンDを補給し始めました。

さて、以前にも言ったことがあると思いますが、私は色々なジャンルの研究論文を隙間時間で読んでいます。今回は、そんな中で特に面白かった論文を4つ紹介します。株、経済、お金に関わるものを選びました。

それではいきましょう。
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1. 議会が開かれると株価は低迷する?

論文タイトル:Crowding Out and Market Declines: The True Cost of Congress(クラウディング・アウトと市場の下落:議会の真のコスト)

著者および日付:ヨセフ・ボナパルト|2025年1月3日

要約:

この論文では、米国議会の活動が株式市場のパフォーマンスにどのような影響を与えるかを検証し、議会が開かれている日は市場が常に低調であることを明らかにしています。また、議会の支持率と市場のパフォーマンスの間に強い関連性があることも強調していました。不支持率が10%上昇すると、株式市場は最大17.25%下落するという相関関係があるとのこと。

この影響は、メディアが立法活動に焦点を当てることで他の市場関連ニュースが影を潜め、投資家の悲観論を煽る「クラウディングアウト」現象によってさらに強まります。小型株や石炭、ヘルスケア、公益事業などのセクターは特に影響を受けやすく、政治情勢や政治サイクルが市場力学に果たす重要な役割を強調していました。

感想:

政治は市場のパフォーマンスの重要な推進要因です。この関係は最近、連邦準備制度の議事録でドナルド・トランプ氏の経済政策(関税など)に関連したインフレリスクの高まりが強調されたことで明らかになりました。

議会に対するメディアの注目度が高まれば高まるほど、投資家はより悲観的になり、株価パフォーマンスの低下につながります。また、等加重指数は価値加重指数よりも影響を受けやすく、小型株への影響が大きいことを示しています。つまり、明らかに米国市民の議会に対する感情は、市場全体のパフォーマンスに大きな影響を与えています。

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