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学術論文を再現してみた:商品市場におけるモメンタム戦略の可能性

こんにちは、すなっちゃんです。

日本からコーヒーメーカーを持ってきていたのでほぼ毎日コーヒーを飲んでいたところ、気づいたら一日1Lぐらい飲んでいることに気づきました。これ、控えた方がいいですよね??どなたか詳しい方教えてください。コーヒーを飲む手が止まりません。

皆さんは「モメンタム戦略」という言葉を聞いたことがありますか?相場の勢いを利用するこの戦略には賛否両論がありますが、今回の記事では、商品市場に特化したモメンタム戦略について、研究論文を基にした実証とその結果を共有します。

それではいきましょう。
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そもそも、モメンタムという単語をご存知でしょうか?

モメンタムとは簡単に言えば、相場の勢いを示す際の表現で使われる単語です。株価の動きに勢いがあったりすると、「モメンタムがある銘柄」と言われたりします。他にも企業の成長性を表したりもしますが、今回は相場や株価の勢いのみに焦点を当ててお話しします。

基本的に私は何か勉強をする時、研究論文や本を参考にします。単純に、インターネットのサイトを参考にするより圧倒的に信頼性があるからです。私が過去にモメンタムについて勉強した時も同様で、研究論文を色々漁って勉強を進めていました。そんな時、一つの論文を見つけました。

"How to Improve Commodity Momentum Using Intra-Market Correlation,"

直訳すると、「商品市場のモメンタムを向上させる方法:市場内相関の活用」です。この論文はRadovan Vojtko氏とMargaréta Pauchlyová氏(Quantpediaの著者)が執筆したもので、商品市場におけるモメンタムを活用した戦略を強化する革新的な方法を探究しています。

著名な学者というわけではありませんが、調べたところ著者は実社会における豊富な専門知識を持っていました。また、QuantpediaのCEO兼リサーチ部門責任者であるラドヴァン氏は、3億ユーロを超えるクオンツ・ファンドを運用しています。ですので、かなり信頼性が高いと言えます。

そして読んでみたところ、かなり面白い内容でしたので、内容をまとめながら説明していきます。

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