【岩手県遠野市】みちのくひとり旅10日目 遠野の領主だった南部神社参拝 23.11.26_09:00
みちのく一人旅も10日目。
旅の最終日だ。
流石に今日は観光はそこそこに横浜に戻らないといけないので・・・。
ということで、まずは南部神社の参拝から。
奥州で南部氏といえば甲斐源氏の流れをくむ一大ブランド。
遠野の南部氏は元は八戸氏を称し、根城南部氏と呼ばれていた。
八戸あたりを領していたが、三戸阿南部氏が宗家としての確固たる地位を固めると、遠野に移されて幕末に至る。
南部神社は遠野の駅からほど近い遠野市立博物館の裏手の小高い山の中腹にある神社。
遠野の街中を見渡せる場所は戦略上の重要地であったであろうことは容易に想像がつく。
遠野南部家の初代から8代を祭神とし明治15年に創建された神社。
遠野南部家は盛岡藩の1万石を超える家老の家柄。
江戸時代の遠野はかっぱや座敷わらしも含めほぼこの家の統治下にあったというわけだ。
それでも、明治になって地元の人が神社を作ろうと思ってもらえるということはそこそこ善政だったのだろう。
社は思いの外立派だけれど、街からの急坂に雪が降ったらどうしているのかと心配になる。
戦後間もなくの台風で社殿は流出するも、翌年には現在の地に建立。
手早い対応が見事です。
東日本大震災でも大きな被害を受けるがやはり翌年には再建し現在に至る。
2027年には南部氏が遠野を治めるようになって400年の記念になるそう。
遠野の街をブラブラしている分にはそんな雰囲気かけらもなかった。
遠野物語一本足での観光はかなり危険だと思うのだけれど。
折角の観光の目玉になるかもしれないというのに・・・でも盛岡藩の陪臣では、ちょっと弱いかな。