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【岩手県平泉町】みちのくひとり旅5日目 世界遺産の金鶏山あたり 23.11.21_11:30

 金鶏山は平泉にある独立した小高い丘だ。

 御椀を伏せたような小さな丘だが、この丘の周りに毛越寺、観自在王院、柳之御所、中尊寺が並ぶ。というか、並んでいたことになっている。

 藤原三代の京の空間設計の基準となった信仰の山であり、平泉の世界遺産の構成遺産の一つでもあり、国の名勝にも指定されている。

 と、言われてもねぇ。

 藤原氏の時代がどうだったかは知らないけれど、今となってはただの山道だ。

 何があるというわけではない。

 もっともコンクリートのビルや高い建物があるわけではないので街の雰囲気的には今も昔も変わらないとは思う。

 毛越寺や観自在王院すら田んぼにしてしまう時代があったんだから・・・昔の雰囲気といっても、いつの時代だよって感じだが。

 頂上には藤原氏が経塚を築いたといわれ、今でも小さな祠が残っているらしいが、流石に頂上まで行く元気はなかった。

 山腹には千手堂があり、藤原三代の位牌や秀衡の木造を安置する千手堂があるのだが、位牌や木造だっていつの時代のものかは・・・怪しいものだ。

 また、義経妻子の墓と伝えられる五輪塔もあるのだが・・・鎌倉殿の大河ドラマを見た後だと、義経の妻って・・・ねぇ。

 静御前じゃなく里のほう・・・

 石橋静河でも、三浦透子でも・・・自分には手の届かない存在だけどネ゙。

 義経の墓だって、高舘でなくなったことになっているのだから、死んだのはここではない。死生観が異なる時代の話。遺体がこの下にあるはずもなく・・・後世の人が置いただけで、義経の墓と書いてあるわけでもなく・・・

 どちらにしても、金鶏山の高台で良かった。

 歴史的に確実な話じゃないからねぇ。
 ほっときゃ田んぼだったろうし。




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