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腹囲が気になる福井の旅 敦賀赤レンガ倉庫の巨大ジオラマに日本の過去と敦賀の未来を思う 19.11.29 12:08

12:02 敦賀赤レンガ倉庫
港街敦賀には赤レンガの2棟の倉庫がある。
大切な観光資源のようで、赤レンガはあちらだこちらだと街に看板がたくさんかかっている。当然だが敦賀の港に近く、金ヶ崎城への通り道でもあり、敦賀観光のメイン的存在だ。
が、横浜の赤レンガ倉庫からするとだいぶこじんまりとしている。あぶデカのタカとユージがマジで走ったら数秒で通り過ぎてしまうほどの規模。造られた目的は石油の保存のためとなると、これくらいの規模なのかも知れない。
それでも、ここに赤レンガの倉庫が造られるほど、海運華やかな頃、敦賀の港は栄えていたということだ。

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倉庫の隣が無料の駐車場。
駐車場には国鉄のキハ28型が静態保存されていた。自分は鉄チャンではないのであまり感動もしないが街の発展の牽引車。なんとなく地方の都市だなぁと感慨に浸れる。

赤レンガ倉庫は二棟で、中でつながっている。
一棟は何件かのレストランが共同で、もう一棟はジオラマ館。
今ひとつ観光に寄与はしそうにない。

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折角なのでジオラマを見学する。大人400円は高いか安いか。
国際都市として栄えていた敦賀の街をHIOケージの鉄道模型で再現したもの。昭和に生まれた男子として巨大なジオラマはドキドキするし、電車が動くと感動すら思う。
駐車場に静態保存されていた汽車はこのためなのかと思ったり。

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しかし、ジオラマは巨大だ。
国際都市として栄えていた敦賀を再現した割には牧歌的だ。
定期的に当時を連想させるようなラジオドラマみたいなものが流れノスタルジックを掻き立てる。
日本中がこんな感じだったんだろうなとジオラマを見て思う。
ビルもなにもないけれども、ジオラマの中の人は楽しそうに生きている。
日本が一番良かった時代なのかもしれない。

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このジオラマの時代の後、戦争になって港街敦賀もっ空襲に見舞われる。
日本の価値観が根底からひっくり返されて、エコノミックアニマルと世界中から後ろ指を刺される日本人が出来上がる。
近所付き合いも稀有な今のような社会になるとは・・・ジオラマの頃は想像もできまい。

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温かい家族の団らんに友達との遊び。
決して豊かじゃなかったかもしれないけれども、愉快な世の中。
こういう日本に戻ることはもう無いのだろうな。
敦賀にもうすぐ新幹線が通る。この街もどうなることか。開戦、終戦以来の大変革になるかもしれない。
もう50年もすると、今の時代のジオラマができることになるのか?そのときには、原子力発電のことはなかったことになるのだろうか?

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