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キリストの誕生日は古民家園で過ごし生粋の仏教徒 初冬の日差し 20.12.25 11:40
毎年恒例。
クリスマスは浮かれた気分を落ち着かせるために古民家園で過ごす日本人。
川崎市立日本民家園は川崎の生田緑地にある古民家見学施設。日本中の古民家が一同に集められ展示されていて、数百年も前の往時の暮らしを見ることができる。
最寄り駅は小田急線の向ヶ丘遊園。生田緑地には以前は向ヶ丘遊園があったという名残。高度経済成長の名残の遊園地は姿を消して、古民家施設が残った。不思議な空間。
なんでだろう?
日本の古民家って好きなんです。
実家は農家でもなく、雪国や過疎地の出身ではないから、そんな家に住んだ記憶はない。身近にあったという記憶もない。
でも、なんとなく、日本中が貧しかった子供の頃の記憶が蘇ってくる気がする。
でも、展示されているような民家に暮らせた人たちって正直恵まれた人だよな。
それでも断熱材もなく板塀の壁や藁葺の屋根。無駄に高い天井。冬は厳しかろう。
市井の市民はもっとひどい環境で暮らしていたわけで、そんな環境を生き抜く自信なんて俺は無い!!!
近所にコンビニなんて望むべくもないだろうし。
でもねぇ、薄汚れていても駆けずり回る子供や、いやいやでも子守をする年長児、泥だらけになって働く両親など、無くしてしまった日本の大切なものを思い出す。
唱歌の世界がまさに・・・。
小作と言われる人たちも収穫のときや正月には少しは良いものが食べられただろうか?
封建的な家庭だったら、自分は生きるのは厳しいだろうな。
それでも暖かな家庭が想像できる。現代よりずっと。
そんなことをクリスマスの日に思うためにわざわざ会社休んで足を運んでいる。
戒め。っていうとかっこよすぎるかな。
身の丈に合わない西洋の風習に振り回されるより、よほど自分らしい気がするから。
まぁ、することのない独り身の侘しさを紛らわしているだけなんだけれども。