横浜市電保存館で大人の夏休み 20.08.07 14:20
ソレイユの丘にひまわりを見に行ったのだが、あまりの暑さに少し日射病気味。ひまわりがヒョロかったのも手伝って早々に帰ってきてしまった。
行きは車で横横をかっ飛んで行ったのだけれども、そんなわけで時間が余ったので下道をのんびり帰ってきた。
日本の有事のときには戦車が走り回るとまことしやかに囁かれていた国道16号をノロノロと帰ってくると、ヨコハマに入った頃に市電保存館があることに気がついた。
市電保存館は昭和の横浜の市電という交通事情が分かる博物館。
物心ついたころにはもうすでに横浜に市電は走っていなかったけれども、どこか懐かしいその雰囲気が大好きな場所。
今年はまだ訪れていないので帰りしなに寄ってみた。
昔は日本中を縦横無尽に走っていた市電。
モータリゼーションの波に押されて一つ減り、二つ減り。
今では全国でどれくらいの路線が残っているだろう?
時々地方の都市にでかけて市電を見かけると、頑張れ頑張れと声をかけてしまう。
時代の波に押しやられて肩身の狭いながらも働く姿が他人事とは思えない。
でも、地域には愛されているんだよなぁ。
横浜の市電は、今の市バスのカラーリングが落ち着く。
板張りの床板のニスの匂いが変に落ち着く。
何千、何万という人を支えた手すりやつり革。
高そうな布張りの椅子。
高度経済成長の頃の横浜の経済、物流の一端を担っていたはず。
すでに忘れ去られた存在で、横浜の道路でもなんでここ変に二車線なんだろうと思う道路は大概市電の路線だったところで、そういう意味では、気をつけてさえいれば、今もそこはかとなく匂いを感じないわけではないんだだけれども。
大きくなったら市電の運転手になるんだ・・・。
当時の子供達はきっと思ったはず。
まさかなくなるなんて・・・。
時代は残酷だ。
そんな大人の課外授業。
横浜市電保存館、なかなか良いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?