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ビギニング・オブ・ヤクザクエスト:サイド・ダブルピース!

◇親愛なる読者の皆さんへ:これから放送されるプログラムは、ニンジャスレイヤー公式アカウントにて公開されたニンジャスレイヤーTRPG2版体験シナリオ「エイジ・オブ・ソウカイヤ・ソロアドベンチャーシリーズ第1話【ビギニング・オブ・ヤクザクエスト】」のリプレイログを脚色したものです◇

◇基本的には独自の展開をしつつ、要所要所でニンジャスレイヤー公式アカウントのツイートを引用します。引用箇所はこのように太字にして明示します。コンプライアンス…持続可能性…未来へ…◇

◇キャラクターシートな◇
ニンジャ名:ダブルピース
【カラテ】:5
【ニューロン】:2
【ワザマエ】:4
【ジツ】:0
【体力】:5
【精神力】:2
【脚力】:3
装備など:カタナ、テッコ(ふわふわローン)
初期スキル: ◉kill-9:戦闘兵器やクローンヤクザを自爆させる

◆忍◆
ニンジャ名鑑#N/A
【ダブルピース】
ソウカイヤのニュービー。低知能なダブルピース・ジェスチャーを好む。勤めていた精肉工場に叩きつけられた解雇通知書をメンポ代わりに顔面へ貼り付けている。
◆殺◆


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


工場長キナダは困惑していた。目の前に佇む異様な風体の男にである。 1

男の名はシュヤマ、先日解雇した精肉作業員の一人だ。キナダの記憶の中では、おとなしく陰気なニボシめいた若者だった。少なくとも、血まみれの精肉作業服を着て牛刀を携え、顔面にボロボロの解雇通知書を貼り付けて、報復にやってくるような人間ではなかったはずだ。 2

「…シュヤマ=サン?」「……」「いったい何を…」 「ダマラッシェー!」「アイエエエ!」わけのわからぬ言葉に恐慌したキナダは思わず尻餅をつき失禁!恐るべき古代ニンジャスラングだ!「いいか、おれはシュヤマじゃない。ドーモ、ファッキン工場長=サン。ダブルピースです」 3

「わかってんだろ、おれは実際ニンジャになったんだ!アハハハハ!」「アイエーエエエ!」ナムサン!シュヤマはついにメガロ妄想に取り憑かれたのか!?しかしキナダを襲う根源的な恐怖がその可能性を否定する!「ニンジャナンデ!」 4

「何が解雇だ!資金繰りだ!オンボロ設備をオンボロ設備に変えただけのクセによォーッ!イヤーッ!」「グワーッ!」打擲!キナダの右大腿骨破壊!「わ、わかった!解雇は白紙に」「バカじゃねえの?おれはニンジャだ!こんなチンケな工場でカネ稼ぐ理由、無ェんだよ!」「アイエエエ!」 5

這々の体で逃げ出そうとするキナダの襟首を、ダブルピースが掴んだ。そして…ナムサン。その足はミンチグラインダーへと運ばれる。「キナダ=サン。おれはな、お前をこうしてやるために来たんだ」「な、ナンデ…」「スカッとするからよォ!」「アイエエエエエエ!」ナムアミダブツ…ナムアミダブツ! 6


◇◇◇◇◇◇◇◇


ツチノコ・ストリート。重金属酸性雨に煙る暗い路地に、ダブルピースの姿はあった。 7

あれからキナダ精肉工場を占拠した彼は、ソウカイヤのスカウト部門により迅速に鹵獲され、「インストラクション」を受けた結果として鼻柱を折られた。治療ついでに違法流通テッコの供給を受け、いつの間にやらソウカイヤ・ニュービーとして第二の生を享けていた。 8

「クソォ…なんでこんなことに…」ダブルピースは鼻をさすり毒づく。しかし、奇妙な安心もあった。ニンジャという半神的存在として、たった独り生きることに不安を感じてもいた。ソウカイヤという組織はその隙間を埋めた。「アー…いや、実際やるしかねェ」 9

「やりゃあいい、それで全部ウマくいくんだ…!イヤーッ!」跳躍!オレンジと黒の色つきの風となって、ダブルピースは駆ける! 10


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


🎲🎲🎲🎲🎲🎲🎲🎲🎲🎲

◆”お前はニンジャソウル憑依者となった。
お前の牢獄であった灰色のメガロシティは、
いまや、お前のための狩場となったのだ。” ◆

……重金属酸性雨降りしきる電脳犯罪都市、ネオサイタマへようこそ。君はある日突然ニンジャソウル憑依者となり、ソウカイ・シンジケートと呼ばれる組織に所属することとなったニンジャだ。君は生き残りをかけて、数々のミッションに挑まねばならない。

- 「ニンジャスレイヤーTRPG」 序文より

◆ニンジャスレイヤーTRPG2版 エイジ・オブ・ソウカイヤ・ソロアドベンチャーシリーズ第1話◆
【ビギニング・オブ・ヤクザクエスト】
#ニンジャスレイヤーTRPG

◆ここは重金属酸性雨が降り注ぐツチノコ・ストリート。デスシャドウ・ヤクザクランのデータセンター事務所が、その一角の雑居ビル内に存在していた。お前の目的は、このヤクザクランのデータセンター事務所に忍び込んでUNIXをハッキングし、コケシマート社の未公開株券を奪い取ってくることだ……!◆


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


◆🎲ドーモ、モーターロクメンタイです。大丈夫、私がしっかりナビしますよ。あなたは今、データセンター事務所のすぐ近くにいます。エントランス前には、チャカガンを装備したクローンヤクザY-10型が1体立って、警備を行っているようです◇

懐から飛び出した小さなドロイドの通知音に、ダブルピースは思わず顔をしかめた。ナビのためと渡されたこの小さな機械は、自由の代わりに安心をくれる。「クローンヤクザだァ?」ビルの陰から覗き込めば、確かにダークスーツの人影が見える。 11

反射的に飛び出さんとしたダブルピースを、鼻の付け根が痛んで引き止める。彼にインストラクションを授けた悪趣味なヤクザニンジャの姿がフラッシュバックする。曰く、ニンジャはカラテを極めた奴が上を行くが、むやみにカラテをひけらかすような奴は囲んで棒で叩かれることもある、と。 12

「んで、こういう時ニンジャはどうすンだよ?モーター=サン?」オモチシリコンで再建された鼻の付け根を押さえながら、ダブルピースは小さなドロイドに問う。 13

◇🎲ここを突破しなければ、あなたは目的のUNIXにたどり着けません。悠長なことをしている暇はないので、さっそくクローンヤクザに向かってスリケンを投げてみましょう!
あなたの【ワザマエ】値に等しい個数のダイスを用意し、振ってみてください(ダイスが足りない場合は何回かに分けて振ります)◇

4d6<=4 → 2,2,4,6 🍣成功な🍣

◇🎲振った中に出目4以上のダイスが1個でもあった場合、スリケンは命中です!◇
「イヤーッ!」「アバーッ!?」クローンヤクザの額にスリケンが突き刺さり即死!次のチェックポイントに進めます!
出目4以上のダイスが1個もなかった人は、クローンヤクザから反撃を受けます!次のツイートへ!

「なるほど、スリケンな」ダブルピースはゴムエプロン装束のポケットを漁り、スリケンを掴む。そして…投擲!「イヤーッ!」「アバーッ!」放物線を描いた3つのスリケンはクローンヤクザの正中線に吸い込まれ、赤い肉と緑色のバイオ血液が路地を汚した。「フーン、悪かねえ」  14

◆🎲あなたは目的のデータセンター前に来ました。強化ガラスドアには威圧的なデスシャドウ・ヤクザクランの紋がプリントされているので、ここで間違いありませんね。あなたはロックドアのノブに手をかけますが……開きません。当然ながら、鍵がかかっているようです。どうやって開けましょうか?◇

◇🎲では行動を選択しましょう。どれか1つ、しかも1回だけしか判定できませんので、よく考えて。
選択肢1:【カラテ】で強引に破壊する(目標出目5以上)。
選択肢2:【ワザマエ】で物理錠前を破る(目標出目4以上)。
選択肢3:【ニューロン】で論理錠前をハッキングする(目標出目3以上)

クローンヤクザの死体を悠然と踏み越え、ロックドアを開けんとするダブルピースが、何かおかしいと気づくまでにそう時間はかからなかった。押しても引いても、戸が開かない。「オイ!ドア開かねンだけど!」「それでは、いくつか方法を提案しましょう!」小さなドロイドがヌンヌンと音を立てる。 15

5d6<=5 → 1,3,4,6,6 🍣成功な🍣

◇🎲さあ、結果はどうなりましたか? ニンジャスレイヤーTRPGの判定では、出目を合計しないことに気をつけてくださいね。見事成功した人は、次のチェックポイントに進めます! 判定に使った能力値に応じて、どのように突破したか想像してみると楽しいですよ◇
失敗してしまった人は、次のツイートへ◇

提示されたいくつかのオプションのうち、ダブルピースは物理的な破壊を選んだ。「壊しちまっても良いんだなァ!イヤーッ!」CRAAASH!デスシャドウ・ヤクザクランの紋もろとも強化ガラスが吹き飛ぶ!「アーハハハハ!ニンジャってのはこうでねえとなあ!」 16

ダブルピースは堂々とデータセンターにエントリーした。道中、監視カメラにターゲット追尾されたため、顔の近くで二つのピースを作り笑って見せた。 17

◆🎲中に入り、データセンターの中を進みます。「スッゾコラーッ!」あっ! 物陰から警備ヤクザが1体、ドスダガーを構えて飛び出してきました! 【ニューロン】2以上の人は【カラテ】で判定して殺してください。目標出目は4です!◇
【ニューロン】1の人は先手を取られるため、判定せずに次へ!◇

5d6<=4 → 2,2,4,5,6 🍣成功な🍣

◇🎲さあ【カラテ】判定の出目はいくつでしたか? これは近接攻撃と呼ばれる判定です。振った中に出目4以上が1個でもあった場合……「イヤーッ!」「アバーッ!」あなたは見事なカラテでクローンヤクザを殺すことに成功!次のチェックポイントへ!◇
失敗した人や先手を取られていた人は、次へ!◇

「…ン?」ダブルピースの軽やかな足取りが止まった。通路陰から飛び出したのは、ドスダガーを携えたグレーターヤクザだ!「スッゾコラーッ!」ドロイドもけたたましく警告音を鳴らす!「危険!重点!」「おおっとォ!」ダブルピースはドスダガー刺突をブリッジ回避! 18

「危ねえ危ねえ、死んじまうとこだったぜ!」ダブルピースはブリッジ姿勢のまま、腕に力を込める!「イヤーッ!」「アバーッ!」ナムサン!繰り出されたのは致死威力のケリ・キックだ!直撃を受けたヤクザは壁に叩きつけられ、ネギトロめいた死体に変わった。ナムアミダブツ…! 19

ニンジャ動体視力をお持ちの読者諸氏にはおわかりであろう。ダブルピースの両腕に置換されたテッコは作業機械じみた過剰出力を誇る違法品であり、その莫大な推進力で両脚を異常出力蒸気シリンダーめいて射出したのだ。「さァて、UNIXはどこかな…」 20

◆🎲状況を整理しましょう◇
ドスダガーヤクザを殺せた人は、【万札】1を拾い、先に進みます◇
【体力】0になった人は、今回は残念ながら爆発四散です!
【体力】0になったものの仲間がいる人は、気絶状態で抱えられ、撤退です。残念ながらここでGAME OVERですが、生還です(エンディングへ)。

(親愛なる読者の皆さんへ:本来であれば、ダブルピース=サンはここで【万札】1を取得できるはずです。しかしプレイヤーはウカツにも取得を忘れ、ダブルピース=サンを先に進めてしまいました。プレイヤーのケジメはすでに実行され、決議案が事後提出されました)

◆🎲さあ、あなたは生き残っているでしょうか? いよいよ本日最後のチェックポイントとなります。データセンターの敵は全て排除しました。目の前にはハッキングを待つだけのUNIXがあります。これをハッキングして未公開株券をゲットすれば、ミッションクリアになりますよ!◇

◇🎲選択し【ニューロン】で判定してください。なお今回「kill-9」「ウイルス入りフロッピー」「生体LAN端子」のどれかを持つ人は、目標出目を1だけ下げられます◇
選択肢1:必要最低限のデータだけを抽出する(目標出目4)
選択肢2:さらにヤクザクランの銀行口座をも狙う!(危険!:目標出目6)

◇🎲「kill-9」「ウイルス入りフロッピー」「生体LAN端子」を2つ以上持っていても、目標出目は1だけしか下がりませんよ。ちなみに、これは今日の体験用簡易ルールのアドリブで、フルルールの場合の効果は3つともそれぞれ違います◇

ダブルピースはデータセンターをウロウロと歩き回り、タタミの上に鎮座する黒漆塗りのUNIXに辿り着くまでに相応の時間を要した。「オッ、あったあった」「素晴らしいですね!それではハックしてデータを取得しましょう!」「ハック?ああハックな」 21

「……」「どうされました?」「…おれ、ハッキングなんてしたことないぞ」「……」ドロイドは沈黙した。それはダブルピースか、それともLAN端子すら持たぬ彼を送り込んだソウカイヤにか、あるいはその両方に向けられた非難と侮蔑のようであった。 22

2d6<=6-1 → 2,5 🍣成功な🍣

「…イヤーッ!」CRAAASH!ダブルピースはUNIXをチョップで破壊!ヤバレカバレだ!しかしその時、テッコ義手は異音を立てながら駆動し、不吉なフィードバックを彼のニューロンに叩きつけ始めた!「アバッ!?アバーッ!」ナムサン!コワイ! 23

なんたる奇跡か!義手の制御に幾重にも組み込まれた違法プログラム群が錬金術の秘跡めいて融合し、ある種の攻撃的ハッカー・プログラムとしての機能を発現せしめたのだ…!「アバッ…アー…アー!?アハハ!ワカルぜ!全部なァ!アハハハハ…!」 24

◇🎲選択肢2を選び、成功した場合……キャバァーン!あなたは未公開株券を奪い、銀行口座ハッキングにも成功!【万札】を12獲得!ゴウランガ!!◇
しかし選択肢2を選び、判定に失敗してしまった場合……ハッキングを検知したUNIX筐体から毒矢が放たれ、あなたの胸に刺さりました(【体力】2失う)◇

ダブルピースのニューロンが未公開株券の情報を握った!ダブルピースは止まらない!さらに深くまでUNIXを荒らし回る!そして…遂には!ヤクザクランのクレジット情報すらも引きずり出した!「イヤーッハハハハ!チョロいぜ!」なんたるビギナーズ・ラックか! 25

「オイオイ…こりゃ…オイオイ…!」キャバァーン!ダブルピースは自らの口座にヤクザクランの資金が流れ込むのを知覚した。「どうだよモーター=サン、実際これって大成功だよな?」「大成功です!ゴウランガ!」小さなドロイドがヌンヌンと祝福した。 26

◆🎲ファオンファオンファオン……騒ぎを聞きつけたのか、表通りでNSPD武装パトカーのサイレン音が鳴り響いています。潮時です。ハッキングに成功したニンジャも、そうでないニンジャも、生き残っていればアジトへと帰りましょう。あなたは(もしいれば仲間と共に)窓から脱出し、夜の街に消えます◇

往来に武装パトカーの群れが押し寄せている。ダブルピースは反射的に飛び出そうとしたが、鼻が痛くなったのでやめた。代わりに小窓を開け、しめやかに飛び降りた。「ヒートリ、コマキタネー……」広告マイコ音声が静かに響く路地に、オレンジと黒の色つきの風が溶けてゆく。 27


◇◇◇◇◇◇◇◇


◆エンディング🎲これでビズ完了です。お疲れ様でした! ……え? 一仕事終えて疲れたので、散財してリラックスしたい……? ネオカブキチョかニチョームに寄って行きますか? その場合は【万札】1を失いますよ。いいんですか?◇
マッサージに行く場合は次のツイートへ、帰る場合は次を飛ばします◇

…数分後!ネオカブキチョにダブルピースの姿はあった!マケグミ作業員であったシュヤマはこの街に縁がなく、ただ、なんだかタノシイになれる場所だと聞いていた。「ワオ…」高密度極彩色ネオンと路上マイコ集団に気押され、恐ろしきニンジャは立ち尽くしていた。 28

「モーター=サン、おれはどうしたらいい?」「まずはソニックブーム=サンに報告を」「そうじゃねえ、どこに行ったらタノシイになれるのかって聞いてんの」「それはあなたの性的指向に依存するかもしれませんね!」「エート…」押し寄せる圧倒的物量の選択肢に、ダブルピースは疲れ始めていた。 29

◇🎲今日はいい店が空いていませんね……。彷徨った挙句、あなたはネオカブキチョ近くの雑居ビルで初見のマッサージ屋を見つけ、【万札】1を券売機に挿入して入店しました◇
「アリガトゴザイマス〜」店長はシンイチという名前の好青年です。あなたはマッサージしてもらい、遥かに良くなりました◇

心細さにぐずる迷子にも似た感情を処理しきれなくなり、逃げるようにネオカブキチョを去ろうとしたその時。目に留まった雑居ビルに、マッサージ屋が入っていた。「ウーン…」性的なものではないようだが、とりあえず休めるなら悪くない。 30

「デスネー、ネオカブキチョって広いから、何していいかわからなくなりますよね」「そうなんだよ…」「背中凝ってますね。ご職業は?」「肉屋」「どおりで」「ウン…」 31

◇🎲ネオカブキチョに立ち寄った人も、そうでない人も、アジトに戻って上役のソニックブームに報告を行ってください。これが体験ゲームでなく本式のセッションならば、きっとたくさんロールプレイの機会もあるでしょうね。今回のヤクザクエストは、これにて完了となります。お疲れ様でした!◇

◆シナリオ終了な◆


◇◇◇◇◇◇◇◇


未公開株券と口座から抜き出したマネーが詰まったアタッシュケースを前に、ソニックブームは沈黙していた。ダブルピースは、その眼前で脂汗まみれになりながら立っていた。「……」「……」「……」「えっと、ビズはこれでダイジョブですか」「ああ。だが…」 32

「イヤーッ!」「グワーッ!」ソニックブームの脚が振り上げられ、ソニックカラテがダブルピースの肋骨にめり込んだ!「アイエエエ…」「次からは真っ直ぐ帰って来い。こンくらいは殴らなくても覚えろ」「ハイ…」 33

カラテがあり、儲けを増やす判断力のあるニュービー・ニンジャは、ソウカイヤにとって思わぬ拾い物であった。しかしヤクザ社会の常識に欠ける上、頭も弱い。手のかかる犬を増やされたスカウト部門の苦悩については、別の機会に語らせていただこう。 34

◇🎲ふわふわローンを借りていたニンジャは【万札】12を支払えば完全返済できますよ。足りない人は【万札】1を支払ってローン継続し、次回以降にがんばりましょう!【万札】1も持っていないという人は、残念ですがカニキャッチ装甲漁船に乗せられ帰ってきません(キャラロスト)◇

「あとお前、ローンの利子払っとけよ」「利子…?」「その腕のカネ、どうせ返せてねえんだろ」「ハイ」「ちっと払えば返済を待ってやるってあっちが言ってンだ。それが利子」「ハイ」「忘れんなよ」「ハイ」「督促が来たらただじゃ置かねえぞ」「ハイ…」 35

「ちくしょう、ソニックブーム=サンめ。ポコポコ殴りやがって。覚えてろよォ…」ダブルピースはトボトボと帰途につく。しかし顔色は徐々に明るくなり、引き出したクレジット素子を握りしめて、半ばスキップめいて機嫌良く歩き始めた。 36

🎲🎲🎲🎲🎲🎲🎲



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



【ビギニング・オブ・ヤクザクエスト】
シナリオクリア
リザルト:
生還
札束12を入手し、札束2を消費
残り札束10

◇ご視聴ありがとうございました◇

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