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1833回目:想像の限界を拡げるための体験

社内のERG(Employee Resource
Groupという活動の一環で
VRによる生理痛体験イベントを
実施しました。

リンケージという企業が提供する
コンテンツで、10日ほど前に
千原ジュニアさんが自身のYouTubeで
体験したことを紹介していました。
https://www.youtube.com/watch?v=cHqSU41WPYU

ただ今回イベントを実施したのは
女性特有の痛みの理解促進の
ためではありません。

心身の痛みの感じ方は人によって
違います。自分にとっては何ともない
ことでも、他の人にとっては大きな
痛み、苦しみかもしれません。

ですが、私たちはつい自分の基準や
経験で考えてしまいがちです。

他者への想像の範囲を拡げるきっかけ
としてもらうため、生理痛体験を
活用してもらいたいと思いました。

また、私たちは相手のことを
想像していることと理解している
ことを混同してしまうことも
あるでしょう。

問題はその勘違いに気づかないこと。

今回、機械的には同じ痛みなのに
他の人と自分の痛みの感じ方が
違うことを目の当たりにすることで

他者の痛みそのものを理解することは
できないのだということを身をもって
知ってもらえたら、とも思いました。

残念ながら私自身はVRを体験する
余裕はなかったのですが、

男性のみならず女性でも「こんなに
痛いの?」と言っている方がいました。

自分でも経験がある痛みなのに、
その大きさが違うことで驚いて
いたのです。

まさにこの経験をしてもらうことが
狙いでした。

自分でも体験しているから
「わかっている」と思っていたけれど
そうではなかった。

だとすると、体験すらしていないのに
想像だけでわかるはずがありません。

自分が精神的に辛かった時に
勇気をふり絞って相談したのに

「そんなこと思っていない」とか
「肩に力が入っているんじゃないか」
と言われて非常にがっかりしました。

そう言った方たちも、私のことを
思って言ってくれたことだとは
理解しました。

でもこちらのことは理解してもらえて
いないと理解しました。

今日の研修講師の方が、
「ひとりぼっちにしないことが大切」と
語っていたことが印象的でした。

自分は鎮痛剤を飲めば生理痛はおさまる
からといって他の人に「薬を飲めば
大丈夫でしょ」という言葉をかけては
いけない、といった話でした。

自分は相手のことを理解できていない
かもしれない。

むしろ、理解できていないに違いない、
くらいに思っておく方が間違いが少ない
のではないか。

「そんなこと思っていないよ」
「肩に力がはいっているんじゃないの」

この言葉でひとりぼっちを味わった
身として、そんなふうに思います。

【今日のまとめ】

想像の限界を拡げるための体験をする。

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