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1843回目: 聞くべき人に聞く

何かの施策を考える時に、
VOC(Voice of Customer)を
ヒアリングすることがありますよね。

友人と話をしていて思ったのですが、
それは本当のCustomer(その施策の
対象となる人)の声なのか。

彼女の業務に関する実際のトピックは
挙げられませんので、

たとえば「女性管理職を増やす」という
テーマだったとして考えてみたいと
思います。

管理職候補の女性たちのVOCで
次のようなものが挙がってきたと
します。

(ありそうだと思うものを
想像して挙げます)

・ロールモデルがいない

・給料があがっても忙しくなる分
育児サポートなどにお金がかかって
プラマイゼロになる

・どのくらい裁量労働ができるのか
わからない

・ハラスメントが気になりながらの
部下の管理は大変

あくまで私の想像ですが、
まったくあり得ないものでは
ないと思います。

ここで疑問に思うことは、
これってほんとうに管理職になりたいと
思っている人たちの言葉なのか
ということ。

「なれたらいいなぁ」程度の
希望であったり、

「なりたい」理由が給料のみ
といったことでなければ

「なりたくない」理由を考えるより
やってみようと思うのでは
ないでしょうか。

もちろん、できるだろうかという
不安はあると思いますが、
それを理由にならないということ
ではないと思うのです。

もしそうだとすると、
これらのVOCは会社として
管理職になってもらいたい女性の
VOCではないのかもしれない
という気がしてきます。

原因がわからなければ
対策がとれません。

間違ったVOCによって、
本当は原因ではないことを
原因だと思い込んでしまったら
当然対策も間違います。

自分のお客様は誰なのか。

しっかり見極めたいと思います。

【今日のまとめ】

その意見は、聞くべき人の意見か?


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