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一歩引いて物事を見ながら、「とりあえずやってみよう」の姿勢で60歳以降にやりたいことを探す

人生100年時代。次のキャリアをどうするか。
転職を経験するも、今まで主体的にキャリアを
積んできたとは言い難い、アラフィフ会社員です。

ご縁があって、10数人の方にキャリアについて
インタビューをさせていただきました。

それぞれ1時間ほどの短い時間ではありますが、
みなさんから伺ったお話が、あまりにエキサイ
ティングで私だけに留めておくのはもったいない。

ということで、ご本人にご了承いただいた範囲で
紹介させていただきます。

今回は50代、会社員でサステナビリティの
担当をされている方に伺ったお話しです。
(2022年9月14日時点)

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会社を嫌になって一旦休職していたところ
から戻ってみて、やっぱりちょっと違うな
と感じています。

仕事自体が嫌いなのではありませんが、
会社の中で「上」を見ながら仕事をする
のは自分にあってない。

いまのモチベーションは、ペアで働いて
いる若い方に全てを譲るために、サポート
することです。

定年の65歳まで勤めるのは厳しいから、
2年後の60歳までだと思っています。

会社の定年が65歳に延長されましたが、
部長職であっても、毎年更新です。延長
されずにバッサリ切られた人もいます。

そのような方から60歳よりも前から、
先のことを考えておいた方がいいと
言われました。

それに自分が休職していた頃から、社会が
変わってきたなと感じています。サントリー
が45歳定年説を出したりして。50代以降が
問題視されていますよね。

そんなこともあって、60歳以降にやりたい
ことを探しているところです。

そのために本を読んだり、セミナーに参加
したり、休職中に書き溜めていた文章を
見直したりもしています。

休職した時に、いまを無職になったと考え
たらどうなるか? どうやって稼ぐか?
なんていうことも考えたことがあります。

それで、CroudWorksやcoconalaとか、
あらゆるものに登録してみました。

でもそこで出来そうな仕事を探すも小手先の
こと。広告系の業務経験があったので、写真を
撮ったりとか。

でも、そういうことをする人はごまんといて
単価も低い。Web制作なんかができる人も
たくさんいるし、ここに手を出しても食べて
いけそうにないなと思いました。

自分は「とりあえずやってみよう」タイプ。
Webで変な広告に引っかかりそうになった
こともあります。「未経験でコンサルがで
きる」みたいな。

「とりあえずやってみよう」で参加した
キャリアを考えるオンラインサロンで
色んな方の色んな話を聞く機会があります。

この人はなぜこう考えているんだろうと、
自分に置き換えて考えてみています。

それで何となく少しずつ分かってきたのは
自分には、どこかで人の役に立ちたいという
思いがあること。

カウンセリングとかが向いているのでは
ないかと言われたりしていますが、自分
探し真っ只中です。

お金になろうとなるまいと、好きなことを
突き詰めていくのが本望かなと思います。

日本人は幸福感が低いと言われますよね。
以前仕事の関係で、デンマークと日本の
幸福度の違いについて聞いたことがあり
ます。

日本では税金も外国に比べて高くない。
けど、自由がない。一度会社に入ったら
終わりという感じで、学び直しができる
環境ではありません。

一方、デンマークは税金が高い。でもそれ
に対する国民の不満はない。基本的に生活
が保障されていて、会社も無理矢理行くの
ではなく、やりたいことで行っていると
いいます。

そして大学には何度でも行かれて、そこで
やりたいことが見つけられる。大人に
なってからの学び直しや仕事の再選択が
自由なんですね。

やりたいことができたら幸福になれるの
かもしれない。そう考えると、残りの人生は、
やりたいことをやらないともったいない。
そんなふうに思っています。

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(お話を伺って)
「カウンセリングが向いているのでは」
と言われているというお話がありましたが、
私がお話を伺う側なのに、質問されるまま
思わずこちらが話をしてしまう、という
時間でした。

先輩世代の方が、この先何をして
いこうかと自分のやりたいことを探している
姿勢は、シンプルに励みになります。

「とりあえずやってみる」というタイプだ
ということでしたが、一方で、常に一歩
引いて物事を見ている、ともおっしゃって
いました。

休職中に「無職になったときのシミュ
レーションをしてみよう」と考えて、
CroudWorksなどに登録してみたという
お話しは、その両方を体現されていると
感じました。

思考ばかりで行動が伴わない自分にとって
改めて行動が(も)重要だと教えていただき
ました。

「思考と行動」のように、この方がお話し
くださったなかで、もうひとつ二面性を
感じさせてくれたエピソードがありました。

基本的にはのんびりしたいタイプだそうです。
でも、何もしないということでもなくて、
休日にのんびりするのは、何かをしてから、
とのこと。

「『何か』ってたとえばどんなことですか?」
と聞いたところ、野菜作りや車の整備、庭の
ウッドデッキ作りなどが挙がりました。

私には、これらが「のんびり」だとは
思えなかったのですが、ウッドデッキも
庭が荒れたから作ったそうで、

仕方なくとまでは言わないものの、それほど
のことでもない、というような雰囲気で話し
て下さったことも、印象的でした。

最後に、この記事のドラフトをお送りしたら
その日のうちに、細かいところまで丁寧に
赤字を入れて戻してくださいました。

私自身が曖昧だったところもあり、そのおか
げで、あぁ、そういうことだったか、と
再度気づきと学びをいただきました。

改めて、この場を借りてお礼申し上げます。
ありがとうございます。

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