AS 09 今井大樹(4年)
アメフト部なんて一切考えていなかった。
小学校から高校まで10年間剣道に打ち込んできた。高2の夏、怪我をして選手生命を絶たれた。剣道は好きだ。しかし、もう剣道に本気で向き合うことは無いだろうと思い、大学で剣道部に入ることは考えなかった。剣道サークルも無かったため、適当なサークルに入って遊ぼうと考えていた。しかし、そんな半端な考えは、SNAILSに出会ったことで打ち砕かれた。
きっかけは「逃走中」。
顔も知らない友達を誘って参加した。ワクワクしつつも「どうせ勧誘の一環なんだろうな」と思い半ば斜に構えていた。
甘かった。「逃走中」も、捕まった後のタッチフットも楽しかった。先輩たちの人柄も気に入った。それから何度もSNAILSのイベントに参加した。
そんな中、ある先輩から男子スタッフの存在を聞く。男はプレーヤーしかできないと思っていたのだ。
どうやら、選手ではないが選手に近いポジションがあるらしい。先輩はそのポジションをこのように称した。
“闘わないプレーヤー“
その言葉に感銘を受けた。それが「アナライジングスタッフ」との出会いだった。
私の求めていたものはここにあると感じた。剣道を通して味わった勝負のヒリヒリ感や相手を攻略して勝つ面白さ、仲間と共に勝利を喜ぶ楽しさを思い出した。怪我で諦めつつも、やっぱり勝負の場に身を置きたかったのである。剣道は不完全燃焼に終わった。しかしもうできない。けれども、ここなら闘える。
そして、アメフトに対しても、チームメイトに対しても熱い想いをもった先輩にも惹かれた。そんな先輩が「一緒に闘いたい」と言ってくれる。私は選手としては闘えないのに。その言葉が嬉しかった。先に入った同期も誘ってくれた。
先輩や同期たちと一緒に闘いたい。そう思った私はSNAILSへの入部を決めた。