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OL 71 諏訪陽彦(4年)
「なぜ私は大学でアメフト部に入ったのか。」
時々、そう思うことがある。別に後悔しているわけではない。ただその答えは明確ではない。
SNAILSは居心地が良い。アメフトは熱くなれる。筋トレは最高だし、増量は面白い。仲間にも恵まれた。
結果として今の部活生活はかけがえのない経験になっている。しかし、私がなぜこの世界に飛び込めたのかは甚だ疑問である。
私は高校で部活を続けることを諦めた。理由は簡単、忙しいと思ったからだ。勉強と部活を両立できる気がしなかった。とりあえず文化部や実行委員会に身を置いていたが、それはただ言い訳を作りたかっただけなのかもしれない。
運動部に所属する友人はいつも忙しそうにしていた。しかし、それがとても楽しそうだった。輝いて見えた。
胸の中はいつも晴れない気持ちでいっぱいだった。運動は大好きだった。どうにか自分を正当化して、言い訳を作って、誤魔化していただけで、心のどこかで「運動を続けていたら...」「運動部に入っていたら...」と思い続けていた。
確かに勉強の時間を確保する、大学に受からなければ意味がない、というのはもっともな理由である。しかし、他の人が部活に充てていた時間を私は勉強に使えていたのかといえばそんなことはなかった。時間を浪費する毎日を送ってしまっていた。
後期試験でギリギリの結果だったが、なんとか大学に受かった。今更大学で、部活に入るという選択肢は頭になかった。適当に友達とサークルを回った。どのサークルも楽しそうだった。ただ、楽しそうなだけだった。高校時代と変わらない生活になるような気がした。
そんな中、大学で始める人が多いカレッジスポーツの存在を知った。そして、SNAILSの存在を知った。
練習を見て、先輩方と話して、ここしかないとすぐに感じた。理由はわからない。直感だった。
親は心配していたが、新たな挑戦を応援してくれた。自分の中で入らない理由はもう無くなっていた。私は自分の直感を信じた。数日経った頃には、グラウンドでトレーニングを始めていた。何も後悔はなかった。むしろ、求めていたものがそこにあった。
このブログを読んでくれた人に部活を勧めているわけではない。ただ、無駄な4年間にして欲しくないと思う。本当に自分のやりたいことを見極めて、言い訳せず、真正面から打ち込んでみてほしい。絶対にその方が楽しいから。