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TR 067 川村蛍(3年)

アメリカンフットボール部への入部。
入学したての私にはそんな選択肢などなかった。

時を遡って2019年4月、青森から東京に上京し、1人暮らしを始めた。OIOIのことをマルイと呼ぶのも初めて知ったし、青森にはなかったサイゼリヤにも初めて行った。
都会の空気を吸いながら、立派な都会ガールになることを目指していた。

4月5日、
「タッチフットやろう!」
と2人の先輩に誘われた。
何となく行ったタッチフットはとても新鮮で楽しかったけれど、その時の私はアメフト部に入ろうとは思わなかった。

4月7日、
「とりあえず、試合見に来なよ」
その先輩に誘われ、学科の友達と立川ファルコンズ戦を見にいった。
「33」と「34」。
ルールも分からなかった私は、その2人の先輩の背番号を追うことしか出来なかった。
しかし、その背番号はとても輝いて見えた。

それから日が経たないうちに、トレーナーの先輩2人がご飯に連れて行ってくれた。仕事に一生懸命な先輩たちに背中を押され、親の反対を押し切ってでもこの先輩たちと一緒に仕事がしたいと思った。

「067」

入部して背番号を決めるとき、この数字にしようと思った。先輩の背番号33と34を足した数。そして、私の入部を後押ししてくれたトレーナーの先輩と下一桁が一緒の数。

「この番号に誇りを持って仕事をしよう。」
これが私の活力である。
勝利に直接貢献することはできないけれど、私も背番号を背負う1人のプレーヤーとして、闘い続けていきたい。

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