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はじめましての、手紙

きっと誰の目にも触れない言葉を、誰にも言わず、話したいと思う。
語尾も統一しない、なんにもない、ただひたすらの言葉。
noteは好きな作家さんや詩人さん、ツイートをよく見る人をフォローするために入れたが、自分自身も頭の中で常に糸が絡まったようにずっと考えているから、吐き出す場にしたいと思った。


手紙という名前について

誰からも返事なんてなくていいから、手紙を書いていたい。私は手紙が好きで、小さい頃から今まで、それはもう本当に沢山手紙を書いてきた。

小中一緒だった親友と高校が離れて、遠い場所で年に2回ほどしか会えなかった時期が3年間続いた。
それでもこの縁が切れなかったのはLINEやら電話やらのおかげでもあるが、ずっとお互いの“唯一”でいれたのは紛れもなく手紙のおかげだった。
何かある度に、何も無くても、手紙を送りあった。
段々、1通では足りなくて、レターセットを一度に全て使って、大きな封筒を別で買って、詰め込んで送った。
その子の字は小学生の頃から変わらない可愛い字をしていて、それを見る度に安心できた。

高校最後の夏には恋人が出来て、その人とも離れた場所に住んでいたので、沢山手紙を送った。
どうか元気で、ちゃんと食べて、よく眠れますようにと、祈るように手紙を書いた。
今もその人と付き合えてはいるが、未だ遠距離で、色々あって、今は不安も尽きない毎日である。
恋人は自分の字は汚くて嫌いだと言っていたけれど、私の誕生日や、何かプレゼントをくれる時に、手紙を書いてくれた。

幼い頃から習字を習わせてもらっていたのもあって、私は人の書く字を見ることが好きで、親友の丸い字も、恋人の不器用な字も、母親の優しい字も、大好きだ。

また、誰かに手紙を書きたいな。あなたに、手紙を送りたいな。
直筆では無いスマホの字ではあるのは寂しいけれど、それでもあなたに届くのなら、
届かなくても、私は私に向けて書いてる手紙のようなものでもいいと思った。

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