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名刺をちょうだい
bonheurさんの「考思クッハ【録書読】」を拝見していて、ふと思い出したことがある。
2~3年前に飛び込み営業をしてきた若者のことだ。
時期と年頃を考えると、多分新人研修の一環だろう。
通常通り商材の説明をされ、必要ないと断ると名刺の交換を求めてきた。
自身で対応した時は、こういう時は素直に名刺を渡すことにしている。
暑い中、飛び込みというプレッシャーに耐えながら働く彼らに対する
労いの気持ちからなのだが。。
続けて彼は言った。
「すみませんが、他の方の名刺もいただけませんか?
今チームで名刺を集める競争をしているので。。」
ん? 他の人? 会ってもいないのに?
名刺だってただではない。
彼が言った事が嘘かほんとかわからないが、ずるは良くないだろう。
ましてや、社会人生活をスタートさせたその時からずるを考えるとは。
ちょっと腹を斜めにしながら彼の依頼を断り、席に戻る。
手の中には件の彼の名刺。
この会社に電話して上席を呼び出し(研修中なら人事か?)
彼の言動を言いつけようかとも考えたが、社会人スタート時から
会社ににらまれるのもかわいそうだ。
彼に即座に「同じことを、お父さんか叔父さんに言ってごらん?
なんて言われるか。」と言い返せなかったのも、私の弱さだと思い返し、
名刺はそのまま引き出しに入れた。
年末の大掃除でシュレッダーに消えるだろう。
しばらくモニョっていたので、妙に記憶に残っている。
このエピソードをbonheurさんの「考思クッハ【録書読】」に出てくる以下に当てはめると。。
人と違う規則性や法則を見つけて、・・・①
その規則性や法則を構成するシステムのスキマに介入する。・・・②
意外に当てはまる?のか?(本書を読んでないからわからないけど)
ひょっとすると彼は、ちょっと応用する場面を間違えただけで、
効率を優先する優秀な人材だったのかもしれない。。
意味のないことはやりたくないタイプだったのかもしれない。
ひょっとしたら、他社では笑って出してくれて味をしめたのかもしれない。
元気でいるかなぁと、顔も名前も忘れてしまった彼を、
ちょっと懐かしんでいる。
(画像ではリンクが張れないようなので、テキストにしてみました。
というか、この内容で画像は厳しかったね。)