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前日は予備日にしたい派

1999年の移住から日本とカンボジアを何度行ったり来たりしたのか。

数えきれないほど何度も何度もやってきたこと、それはパッキング。
機内預け荷物には重量制限があるため、スーツケースの中の無駄は許されない。

わたしは、帰国がせまってから持って帰る物をまとめて買い出しに行くことはしない。
滞在中に欲しい物を徐々に買っていく。
人からいただく物もあるので油断できない。

部屋に広げておいたスーツケースに買ってきた物を少しずつ放り込む。
この時点では整理して入れるわけではないが、なんとなくスーツケースのキャパが目視できるからだ。

出発が1ヶ月を切った頃には、山盛りになりつつあるスーツケースの中から到着後すぐに必要ではないものを取り分けて箱に詰め、郵便局から別に送ることにする。

出発前夜までスーツケースは開いたままだ。
しかもほんの少しだけスペースも空けておく。
入れ忘れが必ず出るので、がんばって閉めたスーツケースを再び開けることを避けるためだ。

こういう手順で進めたいので、前日は予備日にしておきたい。
ギリギリまでドタバタするのが本当に苦手。

今回はそういうわけにはいかないほど予定や仕事が詰まっていたので、いくつかのことはやらずに諦め、無理矢理余裕があることにした。

もうじたばたしても仕方ない。
唐突に開き直る、自分に都合のいい性格をしているわたしはいつもこれ。

もうひとつ大切なのは予備日が平日であること。
休日だと万が一のときに何もできないことが日本では多いから。

こんなふうに前日を予備日にするために少し前から少しずつ準備しておく。

たぶん、人の生き方はこういうところに反映されてるんやろな。

なんてさも意味ありげに考えてたら、カンボジアのスタッフからメッセージがきた。

到着のフライトナンバーと時間を教えてください。

全然準備できてないやん。言うてないやん。

慌てて返信すると、

いつ帰ってきますか?

笑笑笑笑笑笑

さすがにそれは言うてた。忘れたのかな?

明日

と一言返信しつつ、これがカンボジアだよなぁと妙に安心する。

予備日は大事。

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