名詞句・名詞節なんて知らなくていい①
文法用語で頭の中を整理する人もいると思いますが、実は文法用語なんて知らなくても全然問題ないのです。
文法用語は他の人とのコミュニケーションでは必要ですが、自分で英語を学ぶ上では自分がわかっていればいいことなので、わざわざ文法用語を覚えなくても英語の上達には影響ありません。
名詞句とか名詞節とか、文法の説明を受ける時に聞く文法用語です。
そもそも名詞句とか名詞節というのは、単語の名詞だけではその名詞を説明しきれないから名詞にその説明をプラスするというものです。
私は名詞に説明を加える時のパターンを大きく2つに分けています。
①説明の形容詞+名詞
②名詞+説明
これだけです。
この発想が大事です。
次の日本語は英語で表現する場合、①と②、または両方可能のどれでしょうか?
・赤いバラ
・私の横に座っている人
・避けられない問題
・白い帽子をかぶっている少女
・a red rose
・a person sitting next to me / a person who is sitting next to me
・an inevitable issue / an issue that we can't avoid
・a girl with a white hat (on) / a girl wearing a white hat / a girl who is wearing a white hat
例えば、「避けられない問題」
inevitable という形容詞を知っていれば an inevitable issue と表現しますが、わからなければ an issue that we can't avoid と言えばいいわけです。
<単語のみの名詞>と<説明がついた名詞>、どちらも主役は名詞です。
今度は英文です。
People from different areas in Tokyo can use the service.
これを読んだり聞いた時に People from different areas in Tokyo が名詞であり、その中の主役がPeopleであることを意識できるかどうかは大事なことです。名詞句か名詞節かなんて重要ではありません。
People from different areas in Tokyo:このまとまりで名詞です。
また、different areasも名詞です。(①のパターンの形容詞がついた「名詞」)
different areas in Tokyoも名詞です。(①と②の複合の「名詞」)
このように「かたまり」で品詞を捉えるように、ビギナーの頃から意識してみてください。