嘘みたいな本当の一日(2024キャッチミー大千穐楽)
キャッチミーイフユーキャン
東京27公演、大阪8公演、全35公演、完走。
岩本さんをはじめ、携わったすべての皆様、
素敵な舞台をありがとうございました。
作品そのものについてとか、公演全体を振り返ってどうだったか、座長・岩本照について、2年前との違い、キャッチミー期間に起きた珍事等々………
綴っておきたいいろんなことが頭の中を巡っている中ではありますが、
キャッチミーの楽日である2024.9.17は
今後一生忘れることのできない、
嘘みたいに最高な一日になりました。
ってところにフォーカスを当てて、
振り返っておきたいと思います。
(初めてnoteに手を出してみた)(あまり勝手はわかってません、見づらいところもあるかもしれませんがご容赦ください)
※ここまで書いて9/17の夜に寝落ちした…………
マチネでのこと。
「ミュージカルだ〜!」の一言に
あっ、と思った。
1曲目のLive in living color
歌い出した瞬間に心がざわついた。
なんで?今このタイミングで?嘘でしょ???
Live in living colorはフランクの鮮やかな人生をミュージカルとして観客に届けていく導入にあたる曲。
楽曲自体が華やかで、それ故なのか、作品全体の中でもものすごくキーが高い曲。
前日も喉大丈夫かな?って感じるところはいくつかあったにせよ、声自体は普通に出てたのに。
もともと得意な中低音域は大丈夫だけど高音域がまさかあんな状態になってたなんて。
何が起きたの?まだ公演始まったとこなのに?
ソワレもあるのに?どうなるの?
他の観客もきっと似たようなことを感じてて、会場に緊張や不安が漂ったのを岩本さんも感じ取ってしまったんじゃないんだろうか。
そして何より岩本さん自身、あの瞬間に
いろんな思いが駆け巡っていたんだと思う。
なんとも形容しがたい様子だった。
「悔しさ」「苦しさ」
そういう感情がほんの一瞬の表情に見てとれた。
「落ち着こう」「俺ならやれる」「負けんな」
この試練に全力で立ち向かおうと自分を鼓舞しているようでもあった。
いつもだったら公演中は徹底してフランクでいるのに、フランクと岩本照の狭間を揺れながらそこに立っているように私には見えた。
表では弱いところを見せまいと努めている人が、冷静さを保とうと、どうにか乗り越えようと、必死にあがいて、もがいてた。
えっ………涙が止まりませんが……………………
(観ていた時も思い出している今も)
でも同時に、このとき観客の動揺を察知したのか岩本さんは笑顔もこちらに向けてくれたんですよね。
「ごめんね」「大丈夫だからね」って語りかけるみたいに。
そんな姿を見せられちゃったなら、こちらも全力で拍手や手拍子でエールを送るしかない。もし万が一視界に入るようなことがあったとしても大丈夫なように、泣き顔ではなく笑顔を向けておきたい。
「大丈夫だよ」「想いは伝わってるよ」「頑張れ」って気持ちがどうか少しでも届きますように。
少しでも岩本さんの心が軽くなりますように。
願うことしかできないけれど、そういう気持ちであの場にいました。
開幕から
★Live in living color
★ピンストライプに釘付け
★誰かの顔して
この3曲とその前後の場面含めて
次のFBIのシーンになるまで出ずっぱりなフランク。
少し引っ込んでのどのケアをして、なんてことはできない状況。それでもどうにか声の出し方を探って、いつものフランクより話し声のトーンを落として、ただただ発声に集中している様子だった。
懸命だったよね…ここが一番しんどそうだった。
FBIのシーンで一旦捌けて(それもそんなに長時間ではない)(私の胸のドキドキは少しもおさまらない)
次がジェット・セット。
アンサンブルキャストさんたちの歌がメインの楽曲ではあるけども。ラストでキラキラパイロット衣装に着替えてからのソロパート、固唾を飲んで見守ってたら「あれ…ちょっと声出てるんじゃない…?」「大丈夫!それで大丈夫!」って気持ちが昂りました。
階段の上に登って、ネリーちゃんの脚に帽子を掛けて、最後まで歌いきって、拍手を受けてるとき。
あの安堵したような、晴れやかな表情になんてかっこいい人だろうと思った。あの光景は一生忘れないと思う。
いままでも岩本さんの逆境に負けずに打ち勝とうとする精神力とそれを乗り越えてしまえるだけの能力の高さをすごいと思ってたけど、まさにその生き様さながらのものをこのマチネ一幕の前半だけで見せつけられました。努力と強い精神力でどんな壁も超えていける人。好きだ…………………………
その後の一幕も、二幕も、苦しいところはありながらも尻上がりに徐々に調子を取り戻していって。後半に関しては「Fly,Fly Away、Goodbye、いつまでも二人で」の流れなんていつ見ても本当に良いのにこの回は余計に泣けてきてしまって。
特にGoodbyeは動きを最低限に抑えながら、ひとつひとつを丁寧に歌い上げてたね。髪が乱れようがなりふり構わず届けようとしてくれた歌声。
強い思いをしっかり受け取れました。
いつまでも二人ででの「これは嘘じゃない、本当の話だ!」は最後だからか全力で声張り上げてて。ソワレもあるのにそんな声出して大丈夫?!とか思ったんだけどさ。
岩本さんが前々から言ってる「この一公演しか来られない人だっているのにこっち(演者)の調子がどうのこうので届けるものの熱量を変えるのは違う」の言葉に即した言い回しだったのかななんて思ったり。
次とかじゃなく、ただ目の前の公演を全うしようって強い気持ちが見えたところにもグッときた。
岩本さんは「観客の皆様に助けられた」ってカテコで振り返ってたけど。
岩本さん自身がこれまで身につけてきた経験と、強い精神力があってこそのものだからね。
………書けば書くほどまとまりませんが。
岩本さんの大好きなところを再確認できたマチネだったなと思います。
そしてマチソワ間
FFたちと過ごしながら時間が短いな〜と感じて。
でもそれは演者さんたちからしても同じことで、むしろ岩本さんはあの状態からソワレまでに回復とまではいかないにしても、保たせることはできるんだろうか?という一抹の不安。
なんとしても満足いく形で公演を終えて欲しい。できるケアを全部して過ごしてて欲しい。って思ってました。(マヌカハニー流し込むとかね)
それでついに迎えた大千穐楽、
びっくりしちゃったよね。
声出てた…いや、強い意志で出してた……………。
全力振り絞った「僕の人生見せてあげるよ」は
心の底から湧き出た魂の叫びだったなと思う。
いつだって余裕綽々でハンラティより一枚上手なフランクとして歌い上げていたLive in living color
喉を痛めて苦しい状況でのあの歌声。
いよいよどうにもならないくらいFBIから追い詰められているフランクの状況にもリンクしてるようで、新たなフランクに出会えた気がした。
もうね、フランクと岩本さんの生き様をこの夏追いかけられてよかったなとか、これでもう最後かとか、岩本さん頑張ってるなとか、いろんな思いが交錯して公演中も延々泣いてたからいろんな部分は割愛するんだけど。(Goodbye暗転後の啜り泣く声の多さに同志……🤝ってなってました)(Goodbyeでフランクの歌声が潤むのはずるい)(ほら手を叩いて〜……あたりのいつもなら絶対泣きそうな声で歌わないやろ、なところでそうなっちゃってたもんね)
とにかく良かった。キャッチミーイフユーキャンに出会えて、フランクに出会えて、フランクを演じ抜く岩本照を見られて。寂しさ以上の感謝と幸せな気持ちに包まれて。本当に良かった。
カーテンコールも当然のように泣いていた私なんですが(どんだけ泣くねん)
キラキラパイロット衣装で悠然と登場して、ぐるっと脚を回し上げて、0番に立ってスポットライトに照らされてる姿はしっかりと目に焼き付けられました。まぶしいな、大好きだな、この人のことを大好きだと思える私で今日を迎えられたことが幸せだな、って素直に感じました。
岩本さんを好きになったから
キャッチミーに出会えて、フランクに出会えて、
最高のパフォーマンスを見ることができて、
好きを分かち合って楽しめるFFにも出会えて、
幸せをもらえて、感謝の気持ちしか…………
ありがとう岩本さん…………
カテコで話してた内容に関してはFFのレポを頼りに自分の記憶と照らし合わせてみてるんだけど。ざっくりまとめると
スタッフ,オケ,カンパニーへの感謝と労い
今日の観客,これまでの観客,来られなくても気持ちを送ってくれた人たちへの感謝
一丸となって一つのものに打ち込めること、観に来てくれる観客の方がいる、そんな愛のある世界で生きてこれてよかった
ここで過ごした期間、人生を振り返った時に"あの瞬間楽しかったよね"って思ってもらえれば
人生はあっという間に終わっちゃうから誰かに対して愛を注ぐことは大事。言葉で人に愛を注ぐこともできれば傷つけることもできる中で、みんなが愛を注げる人になれれば素敵な縁が広がっていく。僕が過ごしてる環境は愛を注いでもらってばっかりだから僕なりにみなさんに届けてる。周りにも広げてくれたら。
2年前がミュージカルもキャッチミーも初めまして。喉で苦戦して学ぶことが多かった。2年ぶりにやって、その時はその時で楽しかったし今は今で楽しかった。
このまま普通に終わるのは…と思ってたら喉がFly,Fly Away、M1からGoodbyeしちゃったっていうのを経験した。皆さんもそれぞれ嫌なことに今まで立ち向かってきただろうし、これからもあるかもしれないけどそれは自分だけに起こってることではなくて「あいつの喉のGoodbyeに比べたら」って思ってもらったらいいです。
またフランクに会える日を楽しみにしててください
ね、分かるでしょ。
岩本担が聞けて嬉しい言葉ばかりの
すごく幸せなカテコだったんですよ。
特に嬉しかったのは
"あの瞬間楽しかったよね"の瞬間に一緒に立ち会えてたこともそうだし、岩本さんも楽しいって思いながらやっててくれたんだってことを知れたこと。
喉のことも、あんだけ喋るってことはすごく気にしてるんだろうなって思う。そうだよね。でも、笑いに変えながら、私たちが苦しい思いをした時に「貴方だけじゃないよ」って少し前を向いて頑張るためのきっかけをお守りのようにみんなに与えてくれたのも、どこまでも愛情深くて優しい人だなって感じられて嬉しかった。
そしてなによりフランクに、キャッチミーに、
「また」を願ってもいいんだって岩本さん自身の言葉で気付かされました。
もうこれ以上ないよってくらい毎日かわいいな、かっこいいな、大好きだなって思ってる。
でも、嘘みたいにその上限を何度も何度も飛び越えてくるから、これからも好きでいるのを辞められないんだろうなと思います。
山あり谷あり、一筋縄ではいかないこの世界で、岩本さんも、周りの人たちも、私も、みんな懸命に生きていて。その中で、たしかに彩られた2024年の夏のことを私は絶対に忘れないで大切に抱えて生きていきます。
そして、周りの人たちへの愛を忘れずに。
真実は、言葉にしないとわからないから。
下手くそだけど言葉にしてみました。
おわりっ!
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