アメリカ横断旅行その10~フェニックス、エルパソ、ラボック
ブログにGoogle mapのスクショを載せるのが、著作権に引っかかるということを知り、今までの投稿をすべて直さなければならず…それが面倒になり、放置していました。地図に書き込むの便利だったけどそれもアウト。とりあえず埋め込みで対応しますが、分かりにくくてなんだかなぁ。
とりあえず復路スタートです。各記事が短いので4日分まとめて書きます。
(とは言え長くなりそうだ、気合い入れていこう・・・)
南の方を通って帰ります。暑いぞ・・・。
Day 13 Los AngelsーPhoenix
5月30日
ロサンゼルス→フェニックス
州:カリフォルニア→アリゾナ
所要時間:6時間強
天候:快晴。フェニックスの最高気温38度
時差:-2時間
09:45 出発
16:00 ホテル着
17:30 メキシカンレストランへ
久々の7:40起床!娘が連日の疲れのせいでこの日はよく眠っていたようで、朝起きませんでした。おかげで親もたくさん寝れました。(旅行中は日中動き回るので娘は疲れて寝るのが早く、その分朝起きるのが早い(6:00とか)日々が続いていたので。)良く寝たからかごはんもいつも通り食べるようになって一安心。こどもの健康のバロメーターとして食欲と排泄はずっと気にかけていました。
この日は移動日で6時間ドライブです。観光も無し。ちなみにこの日5月30日はアメリカの祝日で戦没者を追悼するメモリアルデーでした。日本の祝日とは違いアメリカの大きな祝日はスーパーやレストラン、ホームセンタ等ほぼ全てのお店がお休みになります。各祝日によってお店が営業しているかどうかは異なります。
ロサンゼルスからまた砂漠地帯へ進んでいきます。サボテンなんかも沢山みましたが、
ロサンゼルスから2時間ぐらい走るとI-10沿いに数えきれないほど多くの風車が立ち並ぶのが目に入ってきます。こんな量を見たのは初めてで少し興奮しました。(笑) 調べてみると有名な風力発電所だそうで、ここには4000基以上の風車があるとか。なんとツアーもやっているみたいです。(風車のツアー・・・?)
今まで長距離ドライブを難なくこなしてきた娘ですが、ここへきてついに飽きてきたのかグズグズで。iPadでDisneyPlusを見せてどうにか持ち堪えました。ホテルに着くといつも通り部屋を走り回って楽しそうにしているもんだから申し訳ない気持ちでいっぱいになります。そりゃそうですよね、家に居る時はずっと動き回ってるので長時間チャイルドシートに座ってなきゃいけないのは苦痛ですよね。
夕方ホテルへ着き、夕飯を食べにZ'Tejasというアリゾナとテキサスに展開しているメキシカンレストランへ。祝日だからやっているか心配でしたが、営業中でした。
夫は牛肉のファヒータを頼んでいました。どれも美味しかったです。
移動日なので観光なし。
あっさり終了。
Day 14 PhoenixーEl Paso
5月31日
フェニックス→エルパソ
州:アリゾナ→テキサス
所要時間:6.5時間
天候:快晴
時差:-2時間
08:20 出発
16:00 Airbnb着
昨日38度まで上がったフェニックスも朝は涼しかったです。この日も前日に引き続き移動日なので、朝のうちに出発しました。
前日から娘の車内でのグズリが酷くなってきたので、移動途中に少しだけ外に出してあげる事にしました。誰も来ないような本当に周りに何もないガソリンスタンドにガソリン入れるついでにふらふらとお散歩も。段差を登ったり下りたり。それだけで楽しかったみたいで少し元気になりました。
エルパソへ向かって進んでいくと、なにやら煙が。
結構燃えていました。Google mapで経路なんかを調べていると中部~西部にかけて山火事の報告が結構あがっているんですよね。実際通ってみると、アレ???と言う感じで山火事なんて起きてないんですけどね。(見えてないだけかもしれませんが)なので実際に見たのは初めてでした。家もお店も本当に本当に本当に!何もない(町がない)ところで燃えているからここまで消防車が消しに来るのどれだけ時間かかるのだろうか大変だなぁなんて他人事のように写真を撮って通り過ぎました。
さて、この日から2日間泊るエルパソ。エルパソはメキシコとの国境となっているリオグランデ川の北東岸、シウダード・ファレスの対岸にあります。
土地柄、人口の8割もの人がヒスパニック、ラテン系だそうです。スペイン語の看板やメキシカン料理のお店が沢山ありました。この町では2019年にショッピングセンター内に併設されているウォルマートで銃乱射があり、22人が死亡、数十人が負傷の事件が起きています。お隣のメキシコの街、シウダード・ファレスは麻薬密売・麻薬組織の抗争、銃撃戦・・・。殺人率もかなり高く、一時期は「戦争地帯を除くと世界で最も危険な都市」とされていたそう。けれども今は収束していると。(ネット情報ですが)そんな街から国境を渡り毎日多くの人がエルパソへ来ているというのだから怖いと思ってしまいます。
更に・・・エルパソへ来る数日前にダウンタウンのレストランの前で銃殺があったとのこと。そんなこんなで全く持っていいイメージはなかったエルパソですが、ホワイトサンズが近いということで宿に選んだわけです。
(それだけの理由?!って突っ込まれそうですね。事前にか~なり調べ、今現在は安全であるとの情報も得られたため。)
エルパソに入ってハイウェイからメキシコの街が一瞬だけ見えました。麻薬が蔓延る街とは一体どんな街なんでしょうか。国境付近やエルパソのダウンタウンもすごく気になったけれども、銃殺があったばかりだったのであまり家から出ないことに決め大人しく過ごしました。
Airbnbに着くと家の駐車場に車が停まっていました。まさかのダブルブッキング?と焦りましたが夫が話しに行くと家の修理が必要ということでチェックイン時間は過ぎているのに業者さんが入っていました。ホストからはこのことについて何も連絡がなかったんですが、中に入れず結局1時間ほど待ちました。去っていく業者さんの持ち物を見る限り、清掃の方にしか見えませんでしたが・・・。
この日の娘の夜泣きが酷過ぎて、朝まで1、2時間おきに叫ぶように泣いていました。隣のお家の犬が夜中ずっと吠えているんです・・・。娘もそれで起きて泣くし、犬もそれに反応するし・・・。負の無限ループでした。うるささに痺れを切らし、銃持ってうちまで来たら怖いなぁなんて思いながら途切れ途切れで寝ました。(思い込み激しくてすみません。)
Day 15 White sands national monument
6月1日
ホワイトサンズ
州:テキサス→ニューメキシコ
所要時間:1.5時間
天候:快晴、最高気温34度
時差:-2時間
08:30 出発
10:00 ビジターセンター着
11:10 帰路へ
午後はフリータイム
移動日が続いたので久々の観光でウキウキ♪ のはずだったんですが娘も私も寝不足で朝が辛かった・・・。ホワイトサンズは砂漠なので木陰がない。なので暑いのを避けるためにも早めに出発。
ホワイトサンズへ行く途中にImmigration Check-Pointを通るのですが、停まって窓を開けるも特に何も言われず人数を聞かれたくらいで「どうぞ~」というような感じでした。ここは不法移民や麻薬の密輸を取り締まる検問所のようなもので国境警備隊が常駐しているそうです。メキシコとアメリカの国境には30以上の検問所があるそう。
出発時めちゃくちゃ眠そうだったのになかなか寝ない娘。少し遊んでから寝かせようと思ったらどんどん元気になって車内でたくさん遊んだんですよ。このせいで、ホワイトサンズついた時にはものすごい睡魔に襲われていて…。
とりあえずホワイトサンズのビジターセンターへ。
この看板で写真を撮っていたらどこからきたの~?話しかけてきてくれたアメリカ人家族がいて、我々が日本というと笑って「Welcome!」と。これ結構皆言ってくれるんですよね。ウエルカムってなんかすごく歓迎されているみたいで嬉しい・・・。日本で外国人に会ったら言ってみようと思います。(という気持ちだけは持っている)
ビジターセンターにギフトショップが併設されていて、お土産をちらっと見ようと思ったら・・・娘はぬいぐるみコーナーに釘付けに。かわいいうさぎさん発見して一度持ったら離さない娘。どうやらカトンテールというウサギの種類で実際にホワイトサンズに生息しているうさぎらしい。離さないので購入するしかなくなりました(甘い)レジの人に渡したら娘は物欲しげな表情でジーっとそのうさぎを見つめていて、それを見たレジのおじさん値段打ち込んだらすぐにどうぞって娘に渡してくれて、娘はすかさず抱きしめていました。おじさん笑ってましたよ。ぬいぐるみ大好き。
いよいよホワイトサンズへ向かいます。ビジターセンターからホワイトサンズが見えるところまで車で行くのですが、その入り口に料金所があり25ドルお支払い。
地図を載せたいのですが、ちょっと見当たらず。見つかったら追記します。
舗装された道路を進んでいくと、途中から舗装されていない白い砂の上に変わっていきます。と言ってもモニュメントバレーのバレードライブよりは走りやすい道。
ビューポイントがいくつかあるのですが、眠くてぐずる娘の対応をしていたのでどこを見たのか覚えていないという・・・。
とりあえずピクニックエリアがあったので、そこに駐車して丘の向こうへ。この砂漠、東京都の面積よりも少し大きいくらいなんですって。
完全に砂なので足が取られます。子どもは歩けなさそうなので抱えて上がっていきます。
砂は石膏でできていて、強い日差しを浴びているけど全く熱くないんです。砂浜のようにサラサラなところと硬くなっているところがあり、砂に光が当たるとキラキラと光るんです。とても綺麗でした。
一面真っ白な砂漠をイメージしてたのですが、結構奥まで行かないとその景色には辿りつかないかもしれません。私達が見たところは草木が所々生えていました。トレイルも何か所かあり、砂漠の奥まで歩いて行くことができるようですが、かなり広いことと、風で砂丘の形が常に変わる事から迷子になりやすいんだとか。
娘は前日のサンタモニカビーチの砂を嫌がったこともあって、この日はバッチリスニーカーで挑みました。不思議そうだったけど砂を触って見たり、ちょっと楽しそうでした。写真撮ったり、お絵かきしてみたり。20分ぐらい楽しんだところで娘、眠さの限界をむかえ泣き始める。
もっと見たかったところでしたが退散。帰りの車ではギャン泣き。11:00過ぎていたのでご飯をあげてみたらお腹も空いていたみたいでよく食べる。ごめんよ。食べ終わったらすぐに寝てしまいました。
その間に1927年創業のLJcafeというエルパソで有名?人気?なメキシカンをテイクアウトしに行くことにしました。
すごく混んでいて、ランチに来たサラリーマンかな?スーツのお客さんなんかもいました。スペイン語で話しかけられたらどうしようかとドキドキしながら入ったら、普通に英語だしお姉さんすごく優しくて安心。混みあっていたので少しだけ待っていたらピックアップ予定時刻の5分後ぐらいに厨房のほうから店員さんが慌てた様子で小走りで持ってきてくれました。アメリカではめったに存在しない時間厳守なお店だったところも好印象でした。(味への期待も高まる・・・
家について早速実食。オープン!
小さいスペースに入っている茶色のはお豆のペースト。隣がチャーハン的な。大きいのがエンチラーダと呼ばれるトルティーヤの中にフィリング(中身のことで肉・魚・豆などが主流)を詰め、トウガラシのソースをかけた料理だそう。
いや・・・。美味しかったですよ。多分これが本物なんだと思います。私たちが普段食べ慣れているのは食べやすいように色々とカスタマイズされたメキシカンなんだなと思いました。今回食べたのはテクスメクス料理と言ってメキシコ風アメリカ料理でテキサス州独自の料理だそうです。本場を味わえたということで良しとしましょう。(夫は無言で食べていた)
この日の午後は娘がお疲れモードなので家でまったり。エルパソにも観光したいと思っていたところがいくつかあって国境やメキシコの街まで一望できるシーニックドライブ、スペイン人が布教のために建てた教会を周るミッショントレイル・・・。こちらは断念。
そして夫がこの旅2回目のガソリンを車体にかけてしまったとのことで(笑)カーウォッシュ行ったり、拭いたり、ひとり忙しそうでした(笑)アメリカのガソリンスタンド、古い汚いところは避けるべき・・・。使えるけど壊れている場合ありです。
娘はこの日の夜前日ほどは泣かなかったけど、ずーっと夜中グズグズ。家のベッドが恋しくなってきた...。
ここからは余談ですが。
ホワイトサンズを調べていると隣にミサイルレンジというところがでてくるんですよね。
これ気になって調べてみたら。
1945年の7月に設立されたミサイル実験場だそうで、世界初の核実験、トリニティ実験が行われた場所でもあるんだそう。この実験が日本への原爆の投下へつながったとされています。8月9日に長崎に投下された爆弾がまさにこの実験で使われたものと同じタイプの爆弾だったそう。今でもこの場所では最大で10倍の放射線が検出されるとか。
そんな場所だったなんて、全く知らなかった・・・。知った時の衝撃たるや。
Day 16 El Paso-Carlsbad Caverns National Park-Lubbock
6月2日
エルパソ→カールズバッド洞窟群国立公園→ラボック
州:テキサス→ニューメキシコ→テキサス
所要時間:2時間30分(E→C)3時間(C→L)
天候:晴れのち曇り
時差:-2時間
09:00 出発
11:30 カールズバット到着
12:00 受付
14:00 カールズバット出発
18:30 ホテル着
この日は完全に移動日だと思っていましたが、前日に娘が休憩できるような場所を探していたら、なんと道中にカールズバッド洞窟群国立公園という世界自然遺産の洞窟があることを知り、急遽予約しました。1人15ドルで事前予約必須です。ストローラーは使えないけど、エレベーターで鍾乳洞のところまで上り降りができるということで行くことにしました。エルパソから2時間30分、途中休憩でもちょうど良い位置。
着いてびっくり。平日だというのに混んでいました。とりあえず車の中でこの旅恒例のおにぎりを食べ、準備をし(洞窟の中は寒く、この時は娘はユニクロのトレーナー、私は薄手のパーカーを着ました)こんなところにみんなよく来るなぁと思いながらも受付へ向かいました。周りには何もありません。
我々は早めに着いてしまい、12:30のチケットを予約していましたが、実際に受け付けをしたのは12:00。早めでも特に何も言われず、チェックインの受付をしてくれました。洞窟までエレベーターで降りるか、歩くかを聞かれ、我々は娘が居るので、エレベーターを選びました。するとエレベーター前で待つように言われ、待っている間に洞窟についての説明をスタッフから軽く受けました。
すると…なにやら他のスタッフが来て慌てだす・・・。なんと、エレベーターが止まったとのお知らせ。ガーーーーーーーーン。すぐ直るだろうというベテランぽいスタッフからのお告げの元、待つこと30分(ながっっっ。これはすぐなのか・・・。アメリカ人にとって30分は”すぐ”なんだな。うん。)待っていた他のグループもいつ動くんだと言わんばかりの険しい表情を浮かべて座り込んでいた。ようやくエレベーターが稼働し始め、下に降りる。地下1000mを1分で下降。早い!こんな地下へ来たのは、土合駅ぶりではないだろうか。
洞窟に着くと一面真っ暗で一応灯りがちらほらとありました。少し歩くと、そこには絶景が!鍾乳洞がライトアップされていて幻想的でした。
そして何より規模感。この洞窟はとても広くて、それぞれの岩や鍾乳石も本当に大きくて壮大で素晴らしかったです。
巨大な鍾乳石と洞穴は、天井の高さが 最大78 メートルあるそう。何千年もの年月を経てできたとされるこの鍾乳石はほんとうに圧巻でした。また私達は時間の関係上見られませんでしたが、ここには何十万匹とコウモリが生息していて、夕暮れ時には洞窟の入り口からその大群が一斉に飛び立ち、餌の虫を求めて空を黒く染める様子が見られるのだそう。
Big roomと言われる場所を回るコースで、所要時間は1時間30分。道は舗装されており歩きやすいです。ただ坂があったり、水で濡れている部分もあるので転ばぬよう足元に気を付けながら歩きました。
色んな鍾乳石に名前がつけられているのですが、アンテロープキャニオンの時と同様、澄んだ心と豊かな想像力が必要とされます。(わたしにはわからなかった)
途中同じような風景に飽きてきて、早くここから出たいという欲が出てきてしまうんですよね。夫婦揃って飽き性なんでしょうか・・・。歩いても歩いても出口に辿り着かず。終いにはここから出られないかも…迷ったのか。なんて思い始めます。なぜこうなったのか・・・。それは我々がマップを貰わなかったから。ただそれだけです。各地点に番号が振ってあるので暗くてもどこにいるのか把握することが簡単なはずなのに、マップのない私たちはもうどこがどこだかわからない…ただただ歩き続けるしかありませんでした。笑
ようやく外に出られた時にはすでに娘が眠さの限界に。よし、これで娘も疲れただろうから今日の夜はみんなでゆっくり眠れるぞー!なんて思ったのが間違いだったとわかるのは数時間後・・・
娘はホテルに向かう車の中で2時間ほど眠りました。よほど疲れていたのだろう。夕方にホテルにつき、夕飯はカップ麺で済ませ、早く寝ることに。
だがしかし。一度は寝たが急に起きて泣き叫ぶ娘。鼻水がだらだらで息苦しくてなかなか眠れなかったようで何度も起きてこの日も夜泣きが酷かった・・・。親二人、疲れ果てて次の日の朝を迎えました。さらに美味しくない朝ごはんにカビ臭い部屋…間違いなくこの旅で一番最悪な朝を迎えました。
1泊92ドル朝食つき、アシュモアイン。おそるべし。
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