私は私だけのものでは無いんだなぁ
(2024.4.17Facebook投稿より)
1月に蒔いた有機種子・固定種の二条大麦が穂を出した。私は土に種を蒔いただけなのに、自分で芽を出してここまで育ってくれた。子供たちの麦茶にする予定。こんなにちゃんと育つなら、もっとたくさん種を蒔けば良かった。
昨日で妊娠10ヶ月、36週、臨月に入った。
お腹が下がってきたり、骨盤が痛くなったり、母乳工場が稼働準備に入ったり、夜中も薬3時間おきに目覚めるようになったりと、私は何もしないのに、着々と出産に向けて体が変化している。
思えば、私由来のものではないDNA情報が半分入った受精卵という細胞が私に宿ってからというもの、私の体はそれに操られているようなもの、とも言える。そのたった1つの細胞の存在がお腹の中にあるだけなのに、私は何も考えなくても何もしなくても、予めプログラムされたシステムが予定通りに動いていって、私の体がどんどん変化していって、私の中で私とは別のもう一人の人が育っていき、そしてもうすぐ産まれてくる。あら不思議!
当たり前だが、そもそも妊娠に限らず私の体は、通常なら、意図しなくても自然にお腹が空いて食欲が湧き、植物や動物を食べ、意図しなくてもそれらを消化吸収し、“私”を少しずつ常に分解と再構築をしながら維持されている。
“私”だということになっているこの体は、部分的には、というか意識の部分だけは“私”かもしれないけど結局、口から取り込んだ地球上の物質が一時的に“私”になっているだけだ。でも意識ですらも、脳があってこそのもので、脳も物質で出来ているものだから、じゃあ意識もやはり“私”だけのものではないのかもしれない。
また、結婚したり子供が生まれたりしてからというもの、自然と最優先は自分ではなくなった。
私は“私”のつもりで生きているつもりでも、
今この瞬間の体も、
それどころか長い目で見た私の人生そのものさえも、
自分だけのものでは無いんだなぁと改めて感じ、
そしてやっぱり“私”は元を辿れば、所詮地球の一部に過ぎないんだなぁと、不思議と満たされたような安心したような、幸せな気持ちになる。
とか言いつつ、自分本位に好きなことばかりして毎日遊び暮らしているが、そうこうしているうちに、この麦がもっと育って子供たちの麦茶になるより先に、お腹の人は出てくるだろう。
どんな人なのか、楽しみ😆❣️
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