第3子出産記録 前編(出産当日の状況)
(2024.5.10出産)
◉5/9
39週2日の妊婦検診。子宮口3cm、かなり柔らかくなっており、赤ちゃんの頭もだいぶん降りてきていると言われた。卵膜剥離(俗にいう内診グリグリ)をされる。そんなに痛くはない。
帰ってから、友人宅まで往復5kmほどウォーキング、斜面にある竹林を歩いて竹の皮を集める、猫の缶詰48缶(10kg弱?)を運ぶ、ミネラルウォーター1箱(約12kg)を運ぶ、息子11kgを抱っこして2階に上がる、などをして、なんだかずっと下腹部の張り、子宮口に圧がかかっている感覚が続く。
◉5/10
深夜0:30頃目が覚める。やはりお腹の張りがあるが、痛くはない。なんとなく寝付けず、横になっていた。
4:00前、これはもしや、ちょっとずつ子宮収縮の波が来ている?という気がしてきて、陣痛カウンターで記録してみると、3−7分間隔になっている。でも病院からは、規則的な痛みが10分間隔くらいになったら電話するように言われており、うーん、痛くもないし、規則的でもないし、でも10分間隔よりは短いし、どうしようかなと迷う。
そうこうしているうちに、5:00頃から、うん、これは陣痛かも!と思えるくらいの収縮の強さに変わってきた。姿勢によって感じ方が違っていることに気がつき、横になっているよりも座っている方がずっと楽なことに気がつき、波をカウントしながら過ごす。3−5分間隔。でもやはり痛みという感じでもなく、規則的でもなく、前駆陣痛かもしれないなあとか思いながら、電話しようか迷っていた。
6:00くらいには、いよいよこれは前駆陣痛ではなく本陣痛かもしれないと思いはじめ、でもまだちょっと波の感覚が不規則だし、子供たちも寝ているからと、7時まで布団に座って、呼吸法と、波の時は口角を上げるようにして過ごす。
7:00になって、まだ寝ていた夫に、陣痛きました、と伝えると、寝起きがあまりいい方ではない夫も飛び起きた。寝室のある2階から1階のリビングに行き、朝ご飯の用意をしていた母にも伝えると、いよいよだねと喜んで、泣いていた。子供たちも起きてきて、ママがいいだのなんだのとわちゃわちゃしてすぐに電話できず、7時半頃に病院に電話した。まだ痛いというほどの感覚ではないのと、3−5分間隔で不規則ですと伝えると、8:30の受付開始時刻にきて下さいと言われる。
子供達の保育園の準備などをしていて、8:30頃に車に乗り、私の遅刻確定。この頃には子宮収縮の感覚も結構強くなっていて、若干焦りはじめたが、車内で時間を測ってもまだ3分間隔だったので、大丈夫だろうと思いながら、子供たちも車に乗せ、夫の運転する車で病院へ向かう。朝の通勤ラッシュでちょっと渋滞気味な上、私の車線変更の指示に従わない夫にブチギレ、黙る夫にさらに怒り心頭でいると、20分くらいかかって病院へ到着。子供達がいるので、病院の玄関からは入院の荷物を台車に乗せて、自分で歩いて病院2階の産科へ。8:50頃。
少し待たされ、9:00頃、内診台へ。
最初に後輩と思われる男性の産科医が内診して子宮口7−8cmと言った。よし!もうすぐだ!と思ったが、その後指導医と思われる女性の医師がチェックして、5cmだね、と訂正され、ゴールポストが遠のいた気がしてちょっとガッカリ。しかし昨日よりは2cm開いたのだから、と気を取りなおす。
もう陣痛室へ移動するということで、担当の助産師を待つ。かなり感覚が強く、じっとしているより歩いていた方が楽だったので、もう産科の待合室は妊婦さんでいっぱい、あの人どうしたんだろうという感じで心配そうにこちらを見ている人もいるのもわかっていたが、座ったり止まって立っていることができず、5分くらいその場でうろうろ歩いていた。助産師さんが来て、そこそこの距離を歩いて5階の産科病棟へ移動。
多分9:20頃、陣痛室へ案内される。ベッドが4床の相部屋だが、他に妊婦さんはおらず、貸切状態でラッキー。それまでアコースティックギターの音楽を聴いていたが、そこからはヒプノバーシング講座のレインボーリラクゼーションの音声を繰り返し聴いていた。これまで寝る前に聴いていた時より初めから終わりまでがずっと短く感じられ、あっという間に1周してしまい、何度も再生した。途中Bluetoothの接続が悪くなり、ちょっと焦る。あとは、産後に謙仁くんに使うつもりで持ってきたおくるみに、お気に入りのアロマオイルを少しつけて、香りを吸いながら、呼吸法を続けた。やはりじっとしているよりも歩いたり、床に膝をついてベッドに上半身だけもたれて腰を揺らした方が、かなり楽な気がした。心の中で、赤ちゃんに上手だよーと呼びかける。
で、その時点で、今回は、ヒプノバーシングのセミナーで見た動画の出産シーンのような、自己催眠には入れないなと諦めて、その感覚の強さを受け入れようと気持ちを切り替えた。多分卵膜剥離という医療介入もして、陣痛発来を早めているわけだから仕方ないよね、などと考えていた。とにかく呼吸法だけはきちんとできるように努めていた。
この辺りはもう時間の記憶がないが、多分1時間くらいして助産師さんが内診し、7cmくらい、と言っていた。その後、それまでは声は出ていなかったが、フーという声を出さずにはいられなくなり、波が来ている1分間、フーを10秒✕6回で、波をやり過ごしていた。
多分11:20頃、陣痛室へ移動、分娩台に上がった。
横向きになり、この頃は、1秒ずつフーフーフーフーと数えながら、波を逃していた。助産師さんはその間私の肛門あたりを押さえていきみ逃しをしていた。波と波の間はかなり冷静に、助産師さんと、今の波はちょっと弱かったですね、などと会話していた。もう恥骨のあたりで赤ちゃんの心音が取れるくらいに進んでいるので、あと波が3回くらいきたら破水するかもと言われ、赤ちゃんに、よく頑張っているねー、上手だよー、もう少しで会えるねー、と心の中で波のたびに念じた。徐々に勝手に息んでしまう感覚も出てきた。
ここで担当の助産師さんは防護服とゴーグルをつけ、産科医3人が呼ばれる。医学実習生の見学者も立ち会う中、もう一度内診。前回は7cm、マイナス1と助産師さんが報告し、そこから進みそうで進まないと医師に告げる。あまり覚えていないが、色々手を突っ込まれて、赤ちゃんの進み具合の状況を確認されていたような気がする。この辺りでは、すでに波のたびに自動的にいきむかんじになっていて、前回同様相当声を出して叫んでいたが、赤ちゃんの心拍が急に下がったということで、一回しっかり呼吸してと言われて我に帰る。で、指導医の医師が人工破水をした。
そしてここから、医師と助産師さんたちが急にばたついて急ぎはじめた。赤ちゃんの方を見て、口を閉じて思いっ切りいきんで!と言われ、渾身の力でいきんだ。多分めちゃくちゃ叫んでました。もはや命をかけた格闘技!笑 そこで赤ちゃんの頭がしぶきと共に出て、もう一度いきんで赤ちゃんの体全体が出たのが見えた。2−3秒してオギャーオギャーと元気な泣き声が聞こえて、この上ない安堵。とりあえず試合終了の気分!!
2845g。
陣痛室に着いてから2時間半ほど、
分娩室に入って30分ほど、
破水から2分、
の出産でした。
その後赤ちゃんが色々とチェックを受けている間(アプガースコア9)、私も胎盤を出したり(今回は前回よりも時間がかかった)、拷問のような子宮内のチェックを受けた(前回はここまで入念にやらなかった気がする)。母子ともに問題ないことが確認され、家族に電話をし、助産師さんに撮ってもらった写真を送り、その後分娩台で2時間過ごす間、授乳した。
(後編に続く)
(次は今回のお産やヒプノバーシング講座についての感想、私のお産についての考え方などについて書きます)