「週明け・オフ明けはまず”フィジカル”から」ってなに?

結論

OFF明けラントレが必要という前提で話を始めるのはもうやめにしよう!!
勇気を持って、違うトレーニングを選択してみよう!!

前置き

サッカー界で疑問を持たずに当たり前のように上がる話題がある。
特に高校サッカーではよく見られるし、自分の現役時代もあった。
「火曜日はまじきついわー。これならオフいらないわー。」
そう、高校サッカーの選手にとって火曜日は1週間で1番憂鬱な日なのである。

なぜならば・・・

「オフ明けはまずフィジカル(ここではいわゆるラントレ)から」という慣習があるからだ!!

OFFとは?

そもそもOFFとはなんだろう。
サッカーのサイクルは基本的に火曜から1週間が始まり、土日に試合が入ってくるから月曜がOFFになる。
週末に試合があったからその疲労の回復を目的にOFFをとる。
ではOFFにはどんな効果があるのか。
よく言われるのは「超回復」であったり、心身のリフレッシュ、疲労回復による怪我の予防などがあるだろうか。
身体の回復のためにはどの程度の時間が必要と言われているかというと「48~72時間」と言われている。
そう、日曜日に試合があった場合は月曜のOFFだけでは回復できないのである(高校サッカーでは厳密には次の練習は火曜日の午後であることが大半だから48時間弱は確保できているが)。日曜試合の火曜日はまだ”回復途中”である。

OFF明けフィジカルは誰がなぜ始めた?

これは自分が学生時代によく耳にしていた話だが「1日休むとコンディションを戻すまでに2週間かかる!」という説がよく流れていた。
今考えると・・・何言ってんだ?であるが。

日本人の感覚では「休み=悪」という考え方がスポーツ界のみならず一般社会でもあるのではないか?仕事の過労で心を病んでしまう人が多いのは仕事を休むことができないプレッシャーがあるのではないかと。
それはスポーツの世界でも同じで、休んでしまうと周囲に置いて行かれてしまう。休むと下手になる。などがあるのではないか。
こんな話をしたら話がどこか遠くにいってしまうが、本来スポーツはそんな強迫的な考え方とは真逆で、余暇を充実させるためにあるのではないか・・・と。休みを含めたものこそがスポーツなのではないかと。上手くなるかならないかがスポーツではないよねと。

そんなことは置いておいて、ぜひこの考え方の起源を誰か調べてほしい。
どんな根拠があって始められたのかを知らずにそういう慣習だからとやるのは間違えていると思う。

その経験は本当に正しいですか?

あなたが今そこで行なっていることの起源はどこですか?
多分自分が経験してきたこと、知っていることなのではないでしょうか。
私も同じです。自分が知っていることを行なっています。

でもそれは本当に正しいことなのでしょうか?
それが正しい時もあれば正しくない時もあります。

ではその結果起きたことに対して振り返っていますか?
どこに矢印を向けていますか?

「なんでこいつら怪我ばっかりするんだよ。身体弱すぎるな。これまでの積み上げがなさすぎるんだよ。俺が現役の頃は同じトレーニングしてたけど怪我なんかしなかったけどな。」
・・・あなたが怪我しなかったのは奇跡かもしれません。N数は1です。

そんな時に「トレーニングが間違えていた可能性はないか?」「何か環境設定でのエラーがあったのでは?」など自分に矢印を向けましょう。
矢印を自分に向けた時には多分、経験則ではなく新たな世界が見えてくるはずです。


私自身は幼少期の頃からこれといった成功体験が少なく、自分の経験則の限界があったので勝手に色々と本とかで調べるようになっていました。
逆にいうと経験・感覚的なことを伝える時に限界を感じますが・・・
ただ、インプットする際にどうしても自分の趣向に合うものを取り入れようとする「経験則」が出てきたことも間違いありません。
なので最近意識していることは「違う分野の知識を得る」「自分が苦手だなと思う考え方の知識も意図的に得る」の2点です。
ただこれも正解とは限らないので、また新しいことにもトライしていきたいと思っています。

結論

OFF明けラントレが必要という前提で話を始めるのはもうやめにしよう!!
勇気を持って、違うトレーニングを選択してみよう!!

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