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走り幅跳び×○○【アカデミック先生のvoicy実践やってみた】


小学校教員のsmyle(スまイル)です。
今年度、6年生の担任をしています。

今回は体育の実践を紹介します。




「走り幅跳び」をチーム競技に


体育では、様々な陸上運動を行います。
短距離走、リレー、走り幅跳び、走り高跳び、ハードル…

その中でも今回ご紹介するのは
「走り幅跳び」実践です。


リレーなどは別ですが、
陸上運動はどうしても
「個人の記録」の向上に重きを置かれがちです。

跳び方のポイントを確認し、
繰り返し跳ぶことで技能を高める。
時には仲間と見合い、アドバイスし合いながら
記録の向上を目指す。


しかしそれだけでは
運動自体の楽しさはなかなか見出しにくい。

特に運動が得意でない子どもたちにとっては、
結果としての記録の向上は嬉しいかもしれないけれど
楽しさ・面白さは十分には感じられないのではないでしょうか。

どうすれば、走り幅跳びを「面白く」できるのか。
またどうすれば、集団で学ぶ意義、
「学び合い、かかわり合う」体育授業にできるのか。


そんなとき、参考にさせていただいたのが
「アカデミック先生」こと小溝拓先生のご実践です。


小溝先生の体育実践は、以前にも
こちらの記事で紹介させていただきました。

この中の「チーム駅伝」というアイデアも
個人種目である「持久走」をチームスポーツにアレンジしたことで、
嫌い・苦手な子も多い持久走が「楽しい」と感じる子を
増やすことができたのです。


小溝先生のvoicyにて紹介されていた
「走り幅跳び」実践は4つ。
これらは、いずれも
走り幅跳びに「ゲーム」要素を掛け合わせたもの。

走り幅跳び×楽しい

先日、実践を追試してみましたので
紹介させていただきます。

メニューは4つ



①走り幅跳び×オセロ


子どもたちにルールを説明するために、
Canvaのスライドで端的にまとめました。
(詳細は小溝先生のvoicyをチェック!)

ルール①
ルール②
オプション

遠くへ飛ぶことが素晴らしいではなく、自分たちで狙いを定めて、その狙った場所に着地をできたらみんなで喜ぶという、みんなが親しみやすいゲーム

小溝先生voicyより


オセロシートも
Canvaで作りました。

3色に色分け。色はもっとランダム配置でもよい?



②走り幅跳び×マルバツゲーム


こちらのルールも、
Canvaのスライドにまとめました。
(詳細は小溝先生voicyを!)

ルール

チームの中でも手前にしか届かない子や3列目が取れる子がそれぞれいるので、この子が飛ぶならどこを狙う。自分たちの遠くに飛べる子まであと何人かかる。っていうことも計算しながら、まるで将棋のように何手先までを読むという駆け引きが生まれてくる。

小溝先生voicyより


マルバツシートも、もちろんCanvaで。

オセロもこのシートも、ロイロノートで配付しました。



③走り幅跳び×ビンゴ


これもCanvaスライドに。
(詳細はvoicy!)

ルール

2つの条件を組み合わせて24種類の条件を作り、5×5のビンゴマスを作成して、チームでチャレンジさせる。条件の場所を変えたビンゴカードを何種類も用意し、授業のたびに新しいビンゴカードを渡す。

小溝先生voicyより


Canvaってビンゴシートを作りました。

「赤・0歩」は、「助走0歩で、赤いフラフープに入る」の意。

ビンゴシートはロイロノートで配付。
タブレット上でクリアしたマスを塗りつぶしていく。



④走り幅跳び×スイカゲーム


Canvaで。
(voicy!)

ルール

チームの中でどの順番で飛ぶことが1番効率いいかということまで考えるようになってくる。遠くまで飛べる子が連続しているよりは、高得点を狙える子と小刻みに得点する子が交互にいた方がよい。

小溝先生voicyより


トランプもCanvaで。
2~13のトランプ(この12枚で1組)を、
チームの数だけ印刷し、配付しました。

トランプは、紙での配付。



実際にやってみました


上記の4つのゲームのうち
③走り幅跳び×ビンゴ
④走り幅跳び×スイカゲーム にチャレンジしました。

というのも、①・②は条件的に厳しい。
 1 6年生約70人が一斉に体育をする
 2 砂場が超狭い
よって、2チーム対戦系の①・②でなく
チーム協力系の③・④であれば
順番待ちは発生しますが、実施可能でした。


実際にやってみて、
子どもたちは、陸上運動が得意な子もそうでない子も
嬉々として次々とジャンプしていました。

また、自然とチーム内での対話が発生し、
「次はこのマスを狙おう!」「俺がこのマスに行く!」
「あと○点だよ!」「ここは△点を取っておこう!」などと
思考する姿もたくさん見られました。


ルールは、
初めの説明で全員が理解したわけではありませんでしたが、
友達の様子を見たり教えてもらったりしながら
どんどん習熟していきました。


従来の走り幅跳び授業のように
「〇〇〇cm」という個人の記録が残るわけではありませんが、
従来の走り幅跳び授業では
考えられないほどの回数を跳んでいましたし、
何より、多くの子が楽しそうに取り組む姿が見られました。


今回は6年生での実践でしたが、
他の学年でも楽しめるはず。

みなさんもぜひ、
小溝式走り幅跳びゲーム、お試しあれ!

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