捌 ミニ四駆 ローラー 他 について

どうもSMVでう。
今回はローラー、ステー、あとマスダン提灯について書いておこうと思います。なので今回は”いかに飛ばないか”が焦点になります。セクションをスムーズに抜けることで速度にも影響しますが、ぶっちゃけそこはタイヤをたくさん回すことができればある程度カバーできるので、個人的には飛ばないローラー、飛ばないステーをいかに作るかが大事だと思っています。


ローラーについて

ローラーの種類はどれがいいのか

ローラーはいろんな種類のものがあります。

・プラ(すべり軸受:以後JB)
・プラ(ボールベアリング:以後BB)
・オールアルミ(以後AA)
・プラリング付きアルミ
・ゴムリング付きアルミ
・ベアリングローラー(鉄)
・二段ローラー各種(以後、ダブルアルミ:WA)

テーパーローラーなどの形状や径の大きさも含めるとさらに多岐にわたります。
ローラーに関してはJBタイプよりもBB付きのものが良いように感じます。
まぁ転がり抵抗<<摩擦抵抗なので当たり前なのですが、JBはガタも多いため、不安定になるのかもしれません。

なので基本的にはBBのあるローラーを選択するといいです。

外周に関しては、基本、

フロント:アルミ
リア:プラ or アルミ

がいいと思います。具体的なローラーの種類に関しては自分で探してみてください。レイアウトによっても変わるかもしれません。

ローラーステーについて

リジット・ピボスラについて

ローラーステーは基本
・リジット
・スライドダンパー(以後スラダン)
・ピボット
の3種類かと思いますが、立体ではフロントにリジットのローラーステーを使うのはやめた方がいいと思っています。リジットは衝撃をもろに受けてシャーシやステーや土台にダメージが入りやすいので、タイムアタックで、マシンまるごと使い捨てでもいいやってときくらいにした方がいいと思います。また、3レーンではリジットローラーステーは特定のセクションの難易度がとっても上がります。

スラダンとピボットの違いは、正直よく分かりません。ピボットの方がいい点もあると思うし、スラダンは減衰や可動限界が定めやすいし、どっちもどっちだと思います。ただ、スラダン使ってる人の方が安定してるな、とは感じます。現に最近はフロントにスラダンのマシンを使っています。

スラストについて

スラスト角は3レーンではフロント3~5°、リア0°~-1°くらいでいいと思います。しかし、特定のセクションでは、もっと必要だったりします。
スラスト角を付けるには、角度調整系のものをローラーの下(上)に挟む方法、ステー自体に角度を付ける方法などがあります。重要なのはなるべく細かく、簡単に変更できるようにすることだと思います。
また、バンク着地ではスラストが抜けやすいので、そういうレイアウトではスラスト角とスラスト周りのセッティングに特に注意が必要です。(簡単にスラストが抜けないか、ATが上がった時にスラストが抜けないか等)

ATバンパー・アンカーについて

立体では基本、前後にATかアンカーのような機構は入れた方がいいです。前後リジットや、フロント・リアのみリジットなどいろいろなタイプで試してみて、前後AT(アンカー)が一番対応力があると感じます。ATアンカーが無いと、スラストの調整が難しいですし、下からの衝撃を受けて歪みやすいです。シャーシも傷みやすいです。
AT・アンカーの硬さ(ステーが上に持ち上がるときの硬さ)は、硬すぎると機能しませんし、柔らかすぎるとコーナーで動いてしまいますので、適度な硬さを見つけてください。おおざっぱには、一軸なら銀ばね、二軸なら黒ばねで、場合に応じてちぢみ量やばねの種類を変えていけばいいです。

ブレーキステーについて

フロント

SMVはフロントのブレーキステーを斜めに削って、タイヤのすぐ近くまでブレーキを貼れるようにしていますが、ぶっちゃけやらんでもいいかなって思います。斜めブレーキを全部使って止めたいときってあんまりないんですよね。まぁ使うときは使うんですが、結局先端の方にだけ貼ればいいやってことが多いです。とりあえずバンクスルーギリギリ狙えて(2mmブレーキでほんの少しバンクで浮く、0.3mmくらい。もしくは2mmブレーキでバンクかするくらい)頑丈に作れていれば全然OKと思います。

リア

リアブレーキは基本貼らなくていいです。リアにブレーキ貼ってる人もいますが、全然止まりませんので。ただ、高さなどの調整は容易にできる方がいいです。リアステーはジャンプ姿勢に影響します。一番下まで下げるとジャンプで頭上がりになり、少しづつ上げていくとジャンプで頭が下がるようになります。そして、さらに上げるとふたたび頭が上がるようになります。

マスダン・提灯系について

マスダンパーについて

ぶっちゃけまだビスにマスダン通してるんですが、ヒクオや置きマスの上に伸ばすピンってどうやればいいんでしょう。ピン打ちうまくできたことないです。ツバ付き真鍮ブッシュに通してかしめるんでしょうか?それだとやはり1.5mmカーボンだと下ツラにできないですよね。今度中空ピンマスダンやってみます。うまくできたら報告する可能性0.02%。

マスダンの重さは、車体特性によって決まると思っています。つまり、レイアウトにはほとんど左右されないということです。(車体が持っている素の制振性、重量配分に依存しやすい)
レイアウトによって変えるのはブレーキなど、マスダン以外のものということです。
どうしても入らないときにマスダンを重くしてもだいたいは入りません。重くするとおつりの(マスダンが跳ね上がる衝撃で車体も持ち上がる)衝撃も増えます。

提灯・キャッチャーダンパーについて

提灯(ヒクオ含む)で重要なのは開き角と開きやすさだと思っています。エアターンぎみに低く飛ぶTTなどは開き角が小さい方が低く飛びます。逆に高低差の大きいアイガーなどは開き角が大きくないと衝撃を逃がせません。開きやすさも同様で、開きにくくすれば低空飛行、開きやすくすれば着地が安定します。提灯の開き角・開きやすさはスラスト角同様なるべく細かく簡単に変更できる方がいいです。

キャッチャーダンパー・東北ダンパーは置きマスより稼働しやすい提灯のリア版と思っています。どうしても置きマスは摩擦があるので動かないことが多いです。ただ、こちらは提灯と違って開き角・開きやすさの重要度が小さいと考えています。開く腕の長さ(支点からおもりまでの距離)が短いので、提灯ほど姿勢に影響しません。ただ、キャッチャーダンパーや東北ダンパーはレイアウトによっては強力な制振機構と言えます。キャッチャーダンパーに1g程度のウエイトを入れて走っていた時に、「安定してるし、1gくらいなくてもいいんじゃねw」ってことでキャッチャーダンパー外したら全く完走しなくなりました。また、どうしても入らない時に東北を試してみたところ、完走率が2割くらいだったのが8割くらい(体感)になったこともあります。

ローラー・ステー・マスダンなど総合

ローラー・ステー・マスダンなど、車体外部に取り付けるパーツで一番重要なのは重心の高さだと思います。2,3mmウエイトが高くなっただけで安定性はすごく悪くなります。複雑な立体セクションなら尚更です。(適当な重心でも完走できる大味なレイアウトの多い店もある、そういうのもSMVは好きやで)
ではどうすれば重心を下げられるか。簡単な方法は、ドライブシャフトより上にあるものはなるべく軽くするor付けない。こう考えれば簡単ではないでしょうか。つまり、車軸より下にあるっブレーキステーやアンダーガードを軽くしようとは思わず、一番上にあるものから軽くしていくのです。例としてはスタビ、ボディ、などです。間違っても、地上高1mm付近にあるステー類を肉抜きして軽くしてはいけません。それで速くなることは間違いなくないと言ってもいいくらいです。

重量に関して、モーターあり、電池なしで 125g が最適だと思います。もちろん例外はありますが、基本的に115g以下など極端な軽量化は慣性力の低下によるギャップ受けの増加につながると思いますし、135g以上になると走行負荷によってパワーソースも構造物も傷みやすいです。

補足

今回はシャーシの外に付けるパーツの内容を書かせていただきました。基本的な内容は以上で終わりますが、個別に詳しく書いていこうと思っている節もあります。今回の内容はミニ四駆で最も個性が出る内容になりますので、SMV自身もいろいろな失敗や発見を皆さんと共有できれば幸いだと思っております。ですのでまた個別記事でまとめようと思います。が、ひとつだけここで紹介して終わりたいと思います。
3レーンのレーンチェンジ(LC)についてのお話。LC(高速LC含む)をクリアするためにスラスト角はほとんど必要ない。


この記事はフィクションであり、登場する人物・団体・事件・セッティングはすべて架空のものです。
ミニ四駆コースを走行する時はレギュレーションを守り、安全走行を心がけましょう。


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