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虹色のベンチプロジェクトについて

こんにちは!れん💡です

この記事では、最近SMUAが力を入れているプロジェクト「虹色のベンチ」を紹介したいと思います。

虹色のベンチとは

こんな虹色のベンチを大学や街中に置こう!そしてここを拠点にセクシャリティに関する情報発信をしよう!というプロジェクトです。街中にLGBTQ+のシンボルカラーであるレインボーのものを置くことで、LGBTQ+当事者に地域に味方がいると思ってもらいたいのと、ストレート層がセクシャリティの話題に触れる機会を増やしたいというのが狙いです。

栃木県の支援を受けてSMUAのメンバーで作りました!

街中にレインボーを

街中にレインボーカラーを取り入れる試みは、海外では少なくありません。この写真は自分が学会でシアトルに行った時に撮った写真です。横断歩道がレインボーになっています🌈

街中のとあるスーパーでは、大きなレインボーフラッグが掲げられていました。

この店も。

一番驚いたのは、住民が自宅の窓からレインボーフラッグを掲げていることです。しかも一軒だけでなく何軒も。

この写真は、何もレインボーパレードみたいな特別な日に撮ったものでもなく、新宿二丁目のような特別な場所にわざわざ行って撮ったものでもありません。ただ街中を普通に歩いていて見つけたものです。

ゲイ当事者として、街中でレインボーを見かけると、単純に嬉しくなりましたし、この街では自由に振舞ってもいい、例えばパートナーと手を繋いで歩いても大丈夫そう、という気分にもなりました。

さらに、推測ですが、このような街に住んでいると、LGBTQ+に関する話題も自然と増えるのではないでしょうか。例えば親子で街中を歩いている時に、子どもが「なんであそこはレインボーになってるの?」なんて聞いて、親が「これはね…」とLGBTQ+の社会課題について話し出す、なんてこともあるかもしれません。

ひるがえって、日本で育ってきた自分の記憶を振り返ると、街中でレインボーを見たことなんかほとんどありませんし、当事者として安心感を持った経験、日常生活でLGBTQ+の社会課題について友達や親と話した経験なんてほとんどありません。街中にレインボーを入れていくことは、一つの「解」になるのではないかと感じました。

目指していること

虹色のベンチで目指したいことは2つあります。

1つは、LGBTQ+当事者の自殺率を減らすことです。2022年9月にReBitが行った調査によると、過去1年以内に自殺を考えたことがある若者は4割にものぼり、特に10代の若者は48%にものぼりました。自殺を考える理由は様々なものがありますが、一つは「今後もずっと苦しいままだという絶望感」があると思います。特に、年齢が低いとコミュニティが狭かったり情報が得られなかったりして、絶望感が大きいのだと思います。虹色のベンチのような街中にレインボーを取り入れる活動によって、周りには味方がいることや、社会も変わっていけることを少しでも感じさせることができれば、自殺を考える人も少なくなっていくのではないでしょうか。

2つ目は、LGBTQ+の課題を自分事化させることです。

最近では漫画やドラマなどでLGBTQ+のテーマが扱われることが多くなってきました。個人的にこれはとても良い流れだと思っており、少なくともLGBTQ+というワードを知る人はかなり増えてきているでしょう。しかし、問題は、この社会問題がどこか遠くで起こっている自分には関係ない話だと思っている人が多いことです。電通が2020年12月に行った調査によると、ストレート層の中で最も多いのが「知識ある他人事層」でした。これは、LGBTQ+に関する知識はあるものの、あまり深刻な社会問題だと感じられていない人のことです。この層は、つまるところ課題感を持っていないので、それとなくLGBTQ+を傷つける発言をしてしまい、当事者の絶望感に繋がっていきます。虹色のベンチのような街中にレインボーを取り入れる活動によって、このLGBTQ+の社会問題が自分の所属するコミュニティの問題なんだということを伝えることができれば、知識ある他人事層の行動変容につながるのではないでしょうか。

最近の活動

最初は大学や市にある古くなったベンチを虹色に塗り直す方針でした。そうすればお金がほとんどかからない。そこで宇都宮大学の先生のサポートの元、大学や市に頼みに行きました。そうしていろんな人にプレゼンをしているうちに、「ヒューマンフェスタ2022栃木」の主催者とお話しする機会があり、なんとベンチの作成費用をいただき、さらにヒューマンフェスタで発表する機会ももらいました。神!ヒューマンフェスタ栃木のイベントレポートはこちらの記事にまとめています

こうして、現在SMUAは1台の虹色のベンチを持っています(冒頭写真)。虹色のベンチは、当分の間はSMUAメンバーのシマ🎾さんの所属する宇都宮大学に置き、そこから情報発信をしていく予定です。連携している宇都宮大学のLGBTs研究会にじみや🌈が朝日新聞から受けた取材の中でも、虹色のベンチを紹介してもらいました!

取り組みを進める中でプロジェクトの課題も色々と見えてくると思うので、どんどん良いプロジェクトにしていきたいと思っています!

ぜひ虹色のベンチを見かけた方は写真でも撮ってってくださいな🌈

れん💡

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