ロゴをせっせと作成する
「シオマネキとスベスベマンジュウガニ」という名前が決まった翌日、私は早速ロゴの作成に取りかかった。
授業1限目、ルーズリーフにメモをとる片手間でロゴ案を描いていく。
かわいい感じにしたいなと思い、文字をカニの爪にしてみたりゴシック体に近い形にしたりと試行錯誤した。90分の授業が終わる頃には10個くらいのロゴ案が完成した。
元々、レタリングの真似事は好きだったのだが、1から文字をデザインするのは初めてだった。
複数のロゴ案をシオマネキに見てもらい、気に入ったものを選んでもらった。
ぷっくりしたデザインがいいねということから、デザイン案が決まり、iPadで清書(言い方が合っているかわからない)を始めた。
この時の私はAdobe Illustratorでテキスト文字を改造してロゴを作るという方法を知らなかった。
お絵描きアプリを開き、白紙に文字を描いていったのだ。大体の文字を描いてから、カニの爪にしたりぷっくりさせたりとアレンジを加えていく。
可愛くなってきた。
さて、ここで問題となるのが私の雑な性格である。自分自身が満足する出来になったとしても、細かいところが雑なのだ。
やはり、本職の方々の丁寧さと洗練されたデザインはすごいなと改めて感じる。
なにか物足りなさを感じつつ、可愛くなったからまあいっか〜と思ってしまったので、ロゴ制作は一旦終了した。
シオマネキに見せると「かわいい!けど、なんかス○ラトゥーンみたいな色味だね」と言われて、激しく同意した。原色に近いカラーはパキッとしていてかわいいよねと思いつつ、インクで塗りつぶすゲーム味が強い。
先生に見せると「マジカル少女系のロゴ」と言われた。
このロゴが完成した時、私たちの方向性が決定した。
「ポップでキュートな魔法少女」
一回満足してしまったが、方向性が定まったところで私のテンションは再び上がった。
ロゴを綺麗にするぞ。
今までにないくらい集中して、iPadと向かい合った。文字同士が重なり合っている部分の白い縁取りは描き直し、周りの線もなるべく綺麗にした。ロゴを描く時より、ロゴを綺麗に修正する方が時間がかかった。
地道だけれど大切な作業だ。
ここまできて重大なことが判明した。
ロゴのど真ん中にいる「と」がど真ん中ではないのだ!
そもそも「シオマネキ」も「スベスベマンジュウガニ」も中心線に合わせて描かれていない……。
手書きだということと、なおかつ私の概念に中心線がなかったことが原因だ。
ここまで書いてしまったので、もう描き直したくない。仕方がないので、見なかったことにした。(後々、缶バッジ作成の時にシオマネキが困ることとなる)
我ながら大満足なロゴが完成した!!
色のバランスは私よりシオマネキの方が得意なので後は任せることにした。
メインで使っているロゴは水色とピンクで、ファイル名「ロゴ_プ○キュア」である。なんとも言えぬ魔法少女感が良い。
その他にも、缶バッジ用で4種類のカラーバリエーションができた。
どれも可愛くて気に入っている。
ロゴが完成して、約1ヶ月後。
私はポスター作成のためにAdobe Illustratorを半年ぶりに使い始めた。使い始めてから、ロゴもイラレで作ればよかったじゃんと気づく。しかし、もう遅い。
文・スベスベマンジュウガニ
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