【大陸の覇者】権力編【感想】

この度メインストーリーの「全てを極めし者」までをクリアしたので、各ストーリーの感想のようなものを書こうと思いました。

ここではタイトルの通り「権力編」にフォーカスを当て、感想のようなものをつらつらと書き残します。

ざっくばらんとした私の感想は、強いと言われる人は忍耐や信念や配慮のできる人として描かれるんだなあ、です。

権力編のストーリーは王道の中の王道と呼べましょう。しっかり押さえるところを押さえ、しかしオルステラらしいきな臭く、どこか薄暗い雰囲気のあるストーリーでした。

権力編で扱う「権力」ですが、本記事では下記の意味とみなし話をします。

権力...
他人を強制し服従させる力。特に国家や政府などがもつ、国民に対する強制力。(goo翻訳)

キャラクターに焦点を当てると感想が言いやすいかなと思ったので、下記のように章を分けました。


リンユウ

最初から最後まで強い人として描かれていて、なおかつ「狂えない」タイプの人だったのでとても好感がありました。

「あなたは強いから」なんて言われて大変だなあと思いますが、オルステラの様子を見るにリンユウのような人はまさしく希な存在なのでしょう。

盲目という、この世界では圧倒的な弱者でありながら、彼女は縁なり幸運なりで生き長らえてしまう人なので、積み重なる心の傷もまた多そうです。しかし、それすらも彼女の強さで乗り越えられてしまうので、強者ってつらいね……と思いました。(私は強いわけではないのですが、「他の人ならAとなる場面で、Aとならない・なれない」というところに共感を抱きやすいです)


メインストーリーのテーマ的に言うと、圧倒的な強さを誇る彼女が権力との対立項として存在します。彼女は他人に強制することも服従させることもなく、「自らの意志で」何かをさせる方へ働きかける力を持っていたので。
私は最初からヴェルリンを推していました。
分かってはいたけど、そうくるかぁ……としょんもりしました(´・ω・`)
ヴェルノートと楽しく生きていた頃の彼女も見てみたいものです。

見え方を変えれば、ヴェルノートをはじめ多くのものをきちんと受け留めてきたから強かった、ともいえるかもしれませんが……いや精神的な土台が強すぎたね。
あ〜〜〜〜つらいな……。狂えない人間にどこまでもくるしみを背負わせる物語、とてもつらくてしんどい。しかし好きだ。


タイタス

権力を極めし者として謳われていますラスボスです。
私は彼の戦闘曲がとても好きで楽しみで楽しみで仕方なかったので権力編を一番に選びました。とても楽しかった……。

権力を極めし者、であると同時に誰よりも権力に溺れし者でもあり、最も権力に振り回された人だなあと思いました。サントラ見たらそう書いてあった。(やっぱりそういう……)

彼もかわいそうだな……と思っています。というか彼が暴走するのもわからんでもないというか。そういう描かれ方されててなんかもうさ……。健全ではない関係からは健全ではないものが生まれやすいって話なのかな、と思いました。

彼にとっての権力は聖火教会の上の人達でしたね。
彼自身もまた同じような方法で、権力を振りかざしてヴェルノートやユルゲンを従わせていましたが。タイタスにとって教皇なんて厄介な存在だと思いますが、タイタスが教皇を(機が来るまで)殺さなかったのは、権力に怯えていたからなのでしょうか。聖火教会、なんやかんやでオルステラ大陸全土に拠点持ってるしなあ。のちに色々重要ポジションで出てきますし。

南方異民族との戦いでタイタスが目の当たりにしたものは、一体なんだったのでしょうかね。私はそればかりが気になります。あれほどの力を持ち得ながら、彼が恐怖し、怯えた(彼は認めないでしょうが)存在が気になって仕方ありません。

タイタス好きだったので倒すの楽しかったけど、いざ倒すともっかいでてきてよぉ……って気持ちになるのでつらいです。


ヴェルノート

主人公ポジ……なのか?エ●ァでいうシンジくんポジなのか?彼は間違った薬を作ったことで投獄されていましたね。
まああの、私の最初の主人公がロディオンだったもので、後々彼の過去が他人事に思えなくなったのはいい思い出です。ロディオンの立場に立つと親近感がすごかった。
いかんせんリンユウとの対比が効きすぎて……心も弱いし打たれ弱いし体も弱いし……でもリンユウへの愛情だけは強かったから、お前そういうところだよ……とも思わんでも……いや、うーん、独りよがりな男はやめた方がいいよ?リンユウ……とは思わんでもなかったんですが。

ヴェルノートがこうなるほどまで弱っていたのに、リンユウは自分の強さでどうにかすることができていなかった、というのもサブテーマなのかなあと考えました。罪を共に背負う覚悟がなかったヴェルノートも、彼の秘密を旅人たちが来るまで気にしない振りをしていたリンユウも、1章の時点ではもしかすると弱い側の人だったのかもしれない……?
ヴェルノートの話をするとリンユウの話をせずにはいられないので、本当二人で仲良くしてる姿をもう少し見て居たかったしキスモーションあるならヴェルリンでもやってほしかった!!!!!見たかった〜〜!!!!!


ユルゲン

親孝行息子という憎めない一点はあるがそれ以外は結構ぶれぶれなお兄さんでしたね……。でも憎めない。頭もいいし。強いし(私は2章で結構負けました)。
最後までいいキャラだったなあと思うのは彼ですね……。
ヴェルノートと違って精神的には強い人かな〜と思います。素直だし。権力に従う理由が明確で、そういうところも好きでした。
彼はヴェルノートと最初から一緒に薬を作っていた……?んでしょうか。タイタスに目をつけられてしまったのはいつからなんだろう。あとお母様が隣国で捕まって?いた?ってウッドランドの方?フラットランドの方?フラットランドの方なのかな……そこらへんちょっと詳しく聞きたかったですね。


狩人ドミトリ

ごめん正直なところ「急にどうした……?」と思ってしまった人です。
ドミトリさんとリンユウの恋が始まって……しまうのか?とかちょっとドキドキしていた。そんなことなくてほっとした。一方で、こういう!人!こう!こういう!!!人が!!!!隣にいるとリンユウも!!!もう少し楽しく生きていけたのでは!!とかちょっと思ってしまったので、本当にごめんなさい。

狩人さんの生業というか生態(違う)が分かって、そういう意味では非常に好ましかったです。

物語的にはリンユウはこうして見知らぬ他人と繋がっていってしまうし、助けてもらう流れの中に生きているんだよ〜みたいな文脈を感じてしんどいかったですね。

権力って人と繋がることはできないんだろうからさ……。横の広がりというのでしょうか?権力は縦に縛って横に広がらないので。

タイタスもヴェルノートもユルゲンも結局三人(と緋翼の人たち)の中でしか生きていけなかった、ということを教えてくれる象徴的な存在だったなと思います。


一緒に旅をした人たちの話

さてざっくばらんながらも感想を書いたところで、弊旅団の話をしても!いいかい!? いいよー! ネタバレあるのでお気をつけあれ!

薬師ロディオンが私の最初の旅人でした。薬師であったので、薬師→薬草→花の名前にしよう、となり、弊旅団は「ローダンセ」という花の名前をお借りしています。花言葉も素敵なのでよかったら。

覇者くんは事前情報をボス以外全く見ないで始めたので、初見は「うわっサイラスと外見の方向性が似ている奴がきた」と思いました(私のオクトパス最初の主人公はサイラス・オルブライトです)。

正直ちょっと笑いました。

しかし実際お声なり薬師の姿(薬師らしい姿……?)を見ていると、いやそんなことないな〜と思うと同時に、サイラスと違ってこいつは人との交流に隙がない(ある意味、素っ気ない。淡白)感じがするなと思いました。

まあ9割方声優さんの演技のおかげでそう思いました。声優さんありがとう。

そしてその後、キャラストが公開されてから「ああ……」と納得しました。未亡人そりゃ隙ないよ。隙作る相手決まってるんだもん……。そしてここでヴェルノートと似たような、しかもロディオン自身は自分の妻と子が犠牲になっていて、もうなんていうか他人事とは思えなくて必死にヴェルノートをサポートしたんじゃなかろうかなと思いました。

ロディオンのキャラストを見ている限り、彼は必死さとかそういうのって表に見えにくいタイプかもしれんなと感じまして、メインストーリー上の主人公の反応としても自然でした。

そういう意味で、すごく(私と)相性のいい旅人だなあと感じ、今も一緒に旅をしています。


スタメンを作っていったのも権力編でした。最初はキャラストなり声なり?知りたくて変えてみた形跡があるのですが、スタメンは最初・2回目のガチャできた人がほとんどです。

テリーくん、クレスも最初のガチャできてくださり、フロストランド組として三人セットで好きな節があります。

話が大いに脇道に逸れてしまいました。
権力編はとっても楽しかったよ!!!という記録を残したくて書きましたのでオールオッケー!

また書きたくなったら他のストーリーについても書きます。

そして「名声」についてはアンソロジーの方で、もう少し真面目な口調で語ろうと思いますので、よかったら見てみてください。
評論で参加させていただきます。
本当はそっちで書くなら、他のストーリーについても評論書くか?と思って考えていたのでした。





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